第3話 いざ冒険者ギルドへ!
「どこに行っていたんですか!朝食の用意ができていると言いましたのに!」
部屋に帰ればすぐにメイドに叱られた。
俺達は廊下の窓から入ってきたため、部屋の中にいたメイドには、俺が飛んでいるところを見られていない。
「ごめんなさい」
6歳児にふさわしい喋り方を心がける。
「…はぁ…、許してあげるのは、今日だけですからね」
「はぁい」
いかにも反省しているように言う。にしても、優しくて良かった。
「さ、冷めちゃったから温めなおしますので、早く食堂に来てください」
「うん!ありがとう!」
俺は食堂に向かうメイドの後をついていく。
「レアキ様は幼児の真似がお上手ですね」
耳元でそんなことを囁かれ、俺は思わず赤面した。
…そんなこと、やりたくてやってるわけじゃないし。
「美味しかったよ。ありがとう」
遅めの朝食を食べ終わり、俺はメイドにお礼を言った。
「いえ、これを作ったのは私ではありませんから、お礼は頂けません。お礼なら、調理室で言ってください」
その言葉に従い、調理室でお礼を言った後、俺は外に出た。
「どうなさるのですか?」
ユメが聞いてくる。
「街を散歩しようかなと思ってね」
「いいですね!美味しい食べ物買ってくださいよ」
「残念だが、それはできない」
「そっ、そんな…!」
俺がユメの頼みをばっさり断ると、姿は見えないが、声色から残念がっているのがわかる。
「俺、お金ないんだよ」
そう、俺は無一文なのだ。あの親からお小遣いなんて、貰えるわけがない。
「なぁんだ、そんなことでしたか」
ユメはなぜか安心した声色になる。
「…どうするつもりだ」
まさかお金を盗むとは言わないだろうな。
「そんなの、決まっているじゃないですか!お金を稼ぐんですよ!」
盗むんじゃなくて良かった。
「あぁ、なら冒険者になろうか」
冒険者ならいつでもどこでもお金を稼げる。
「はい!ところで、私はどうすればいいでしょう?冒険者登録したほうが良いですか?」
…確かに、どうしよう。前世は宮廷魔術師だったからか、冒険者の知識に疎い。
「まぁ、ユメも冒険者登録しておこうか」
「わかりました」
…いろいろと役に立ちそうだし。
「冒険者ギルドまで、結構─徒歩で5時間ほどかかるみたいだな」
情報を早速、闇鳥の仲間であるその辺のカラスが届けてくれた。
「『浮遊』ですか?目立ちそうですけど」
「まぁもともと散歩目的だったから、歩いて行くか」
「そうですね。じゃあ私は姿を見えるようにします」
ユメはそう言って、現れた。
「では、冒険者ギルドへ…」
「…しゅっぱ~つ」
「ノリいいですね」




