第23話 ファイト・クラブ
※本編では映画の結末を含むネタバレがあります。
映画紹介
公開年:1999年
監督:デヴィッド・フィンチャー
主演:エドワード・ノートン/ブラッド・ピット
不眠に悩む、名もなき会社員。仕事にも、買い揃えた家具にも満たされない彼は、自由奔放な男タイラー・ダーデンと出会う。二人が酒場の裏で始めた殴り合いは、やがて秘密の集団へと成長していく。痛みと破壊の中で自分を取り戻そうとする男たちを描いた物語。
「今日は『ファイト・クラブ』だ」
「闘技を行う組合か」
「だいたい合ってるけど、たぶんお前が想像してるほど立派じゃない」
俺はミートボールと、マッシュポテトをテーブルへ置いた。横にはリンゴベリージャム。それから、フルーツと野菜のスムージーが二本。
「ミートボールにジャムをつけて食べてみ」
「甘い果実を肉に添えるのか」
「合うだろ」
「悪くない。どこの料理だ?」
「スウェーデン料理だと思う」
「ああ、客人を供物にして焼く国か」
「その覚え方はやめなさい。映画の主人公がスウェーデンの家具屋で家具を集めてるから、その家具屋で売ってる食い物にしたんだよ」
ゼウスが手を止めた。
「家具屋が肉も売るのか」
「食器も布団も売るし、飯も食える」
「家の中をすべて一人の商人から買うのか?」
「そういう奴もいるな」
ゼウスはスムージーを一口飲んだ。
「酒はないのか」
「あとで一本だけ出す。この映画に一番合うやつ」
「最初から出せば良いではないか」
「出す場面は俺が決める。ちゃんとタイミングは見るから」
神々の王は不満そうに紙パックを置いた。
俺は映画を再生した。
*
暗い部屋で、男が椅子へ縛られていた。口には拳銃の銃身。窓の外には高層ビルが並んでいる。
「自死から始まるのか」
「見てろ」
時間が巻き戻る。
名前のない主人公は、自動車会社で働く会社員だった。事故車を調べ、回収と賠償のどちらが安いかを計算する。
半年も眠れず、起きているのか眠っているのかも分からなくなっていた。
会社のコピー機の前で、主人公が目を開けたままぼんやりしている。
一瞬だけ、見知らぬ男が主人公の隣に立った。
「今、男が映ったぞ」
「……マジかよ。よく気づいたな」
「神の目は誤魔化されぬ。なんだあの男は」
「いや、それネタバレになるから、この先もちょいちょい映るけど、とりあえず見てろ」
ゼウスはしばらく画面を見た。
「何と戦っているのだ、この男は」
「本人にも分かってない」
「戦でもしているのか?」
「仕事だよ」
「敵は?」
「会社が損する金かな?あとエクセルとか。Teams会議は…この頃はまだないか」
「何を落ち込んでおる?」
「お前がいらん事聞くから現実が襲ってきたんだ」
主人公の部屋には、統一された家具、食器、照明、敷物が並んでいた。
通販のカタログを眺め、どの机が自分らしいか、どの皿が自分を完成させるかを考える。
「家を整えるのは悪くない」
ゼウスが言った。
「客を迎える家には、よい椅子も寝台も要る」
「こいつは客を呼ばないけどな」
「自分が使うにしても気に入った物を置けばよい。何が問題だ?」
「気に入った物を置き終わっても、また次を探す」
「壊れたのか?」
「壊れてない」
「では、なぜ買い替える?」
「それが、この男の病気なんだよ」
ゼウスは納得せず、マッシュポテトを口へ運んだ。
*
医師に本当の苦痛を見ろと言われ、主人公は重病人が集まる会へ紛れ込んだ。
見知らぬ男に抱かれて泣くと、その夜は眠ることができた。
「病にかかっていないのだろう?」
「うん」
「他人の葬列へ入り、遺族と泣いて眠るようなものか」
「嫌な言い方すると、そうだな」
やがて同じ会へ、マーラ・シンガーという女が現れる。
彼女も病人ではない。マーラがいると自分の嘘を意識してしまい、主人公は再び眠れなくなった。
「同じ盗人がいると、泣けなくなるのか」
「自分の嘘を見られてる気がするんだろ」
二人は参加する会を曜日ごとに分け、電話番号を交換して別れた。
*
出張帰りの飛行機で、主人公はタイラー・ダーデンと出会った。
「こいつだ!現れては消えてた男だ」
「ほんと、どういう視力してんだよ。神だから?」
「人間と神の目を比べるな、おこがましい。この男は何者だ」
「それを、これから見るんだよ」
派手な服を着た石鹸商人。自信に満ちた危険な香りのする男だった。
主人公が自宅へ戻ると、部屋は爆発していた。
窓も家具も食器も、まとめて地上へ落ちている。
ゼウスが眉を上げた。
「家財をすべて失ったのか」
「あれを揃えるのに何年もかけたのにな」
「盗賊か、敵か?いや、神罰か」
「それは、まだ分からない。とりあえず神罰ではない」
ゼウスは瓦礫の中の家具を見た。
「壊れていない物まで買い替えていた男が、全ての物を失ったか」
「物以上かもな。自分で選んだ物に囲まれた部屋が、自分そのものになってたんだよ」
「ふむ、確かに健康とは言えないな」
行き場をなくした主人公は、タイラーへ電話をかけた。
二人は酒場で会う。
タイラーは、物を買って完成したつもりになる生き方を笑った。
持っている物が、やがて持ち主を縛る。
ゼウスが瓶を置いた。
「先ほど言っていた病か」
「こいつは、持ってる物に所有されてるって言い方をする」
「道具を守り、増やすために生きるなら、主人と道具が逆になるという意味か」
「そういうこと」
「ようやく分かった。妙な病だな」
主人公が泊めてほしいと言い出せずにいると、タイラーは先に見抜いた。
その代わり、頼みがあると言う。
自分を力いっぱい殴れ。
ゼウスはミートボールを刺したまま止まった。
「なぜだ?」
「本人も聞いてる」
「侮辱されたのか? 賞品か女を争っている?」
「どれも違う」
「では、なぜ殴る必要がある」
「映画見ろ」
主人公がタイラーの耳を殴った。
タイラーも殴り返す。
酒場の裏で、二人は互いの顔と腹へ拳を叩き込んだ。
俺は冷蔵庫から小瓶のラガービールを出し、ゼウスの前へ置いた。
「これだよ」
ゼウスの顔が明るくなる。
「なるほど。これは合う」
「だろ」
ゼウスは瓶の栓を開けた。
「だが、競技なら審判を置け。降参も見落とさぬ」
「競技に見えるか?」
「ならば通過儀礼か。血を流し、以前の自分を捨てる」
「本人たちは、そんなに立派な言葉で考えてないと思うぞ」
殴り合いを終えた二人は、腫れた顔で笑っていた。
「生きていると確かめるため、殴られる必要があるのか?」
「今の時代に命を懸けることが中々ないからかな」
「畑を耕せ。船に乗れ。獣を狩れ」
「会社員に青銅器時代の解決策を出すな」
「だから夜だけ戦士になるのか」
「たぶんな」
*
殴り合いを見ていた男が、自分も参加した。
一人が二人になり、二人が四人になる。
酒場の地下に男たちが集まり、秘密のファイト・クラブが生まれた。
外でクラブのことを話さない。降参したら終わる。一度に戦うのは二人だけ。初めて来た者は必ず戦う。
タイラーが規則を読み上げる。
「闘技祭にしては暗いな」
「地下だからな」
「祭神も賞品もない」
「あるのは殴り合いだけ」
「それでも集まるか」
昼間は給仕や整備士や会社員として働く男たちが、夜になると地下で殴り合う。肩書も金も関係ない。拳が当たれば誰でも倒れる。
ゼウスはしばらく楽しそうに見ていた。
「粗末だが、アゴーンではあるな」
「何それ」
「競い合い、力を比べて自分の位置を知る場だ」
「こいつら、翌朝は会社で何もなかった顔してるんだよな」
「それがよいのだろう。昼の身分を地下へ持ち込まぬ」
*
マーラから、死ぬつもりだという電話がかかってきた。
主人公は受話器を放置したが、タイラーが電話に出る。
タイラーはマーラの部屋へ行き、そのまま彼女を自宅へ連れてきた。
二階から大きな物音が続く。
「床が抜けるぞ」
「建物の心配するな」
主人公は、タイラーとマーラの関係に苛立っていた。
タイラーはマーラへ自分のことを話すなと釘を刺す。マーラも主人公の態度が変わるたび、腹を立てて帰っていく。
「三人で同じ卓につけ」
「この三人を同じ卓につけても面倒が増えるだけだよ」
「酒が足りぬのではないか」
「もう一本はないぞ」
*
タイラーは捨てられた人間の脂肪から、高級石鹸を作って売っていた。
その材料となる薬品を、主人公の手へかける。
皮膚が焼け、主人公は痛みから逃れようとする。
タイラーは顔を逸らすことを許さない。
苦痛を見ろ。いつか死ぬことを受け入れろ。すべてを失って初めて自由になる。
薬品が手の甲を焼き続ける。
ゼウスから笑みが消えた。
「これは試練ではない」
「さっきまで通過儀礼だって言ってたろ」
「殴り合いは互いに選んだ。これは一人が傷を与え、その傷の意味まで決めている」
「痛みから逃げるなって教えてるんだよ」
「教えに従うまで薬品を止めぬのなら、教えではない。服従だ」
「どうした?今日は頭いいな」
「今日もだ。本当に無礼な人間だ」
主人公が死を受け入れる言葉を口にすると、タイラーはようやく酢をかけ、薬品を中和した。
手の甲には、唇の形をした火傷が残った。
「苦痛を教えるふりをして、自分の言葉へ従わせた」
ゼウスはビールを飲んだ。
「試練を与えるのは神の役目だ」
「結局、縄張り争いかよ」
*
ファイト・クラブは各地へ広がった。
やがてタイラーは、殴り合いだけでは満足しなくなった。
古びた家へ志願者を集める。
名を捨てさせ、頭を剃り、同じ黒い服を着せる。庭で野菜を作らせ、石鹸を作らせ、命令だけを与える。
「兵を作り始めたな」
「プロジェクト・メイヘム。騒乱計画だ」
「何を守る兵だ?どの国と戦う?」
「守るものはない。戦うのは社会全部?」
ゼウスの眉間に皺が寄った。
男たちは町へ出て、建物へ落書きをし、店を壊し、巨大な広告や企業の所有物を破壊していく。
命令の理由は知らされない。タイラーが姿を見せなくても、誰も疑問を口にしない。
「国の兵なら、帰る町がある。王の兵なら、王が倒れれば別の王を選べる」
「こいつらにはタイラーしかいない」
「ならば兵ではない。男一人の手足だ」
「名前も捨てたしな」
「名を嫌う王は、臣下ではなく道具を欲しがっている」
俺はゼウスを見る。
「どうした?」
「ミートボールに変な物入ってたか?」
「お前が用意したのであろう。おかしな人間だ」
タイラーは主人公に、自宅を爆破したのは自分だと明かした。
物の奴隷から解放するためだったと言う。
ゼウスがビールの瓶を止めた。
「こいつが焼いたのか」
「自由にするためだとさ」
「家を失った時に手を差し伸べ、後から自分が火をつけたと明かすのか」
「他人の選択を奪って、自由と呼んでるんだよ」
「家財の代わりにこの者が男の主人になっただけではないか」
タイラーは走る車のハンドルから手を離した。
車は道を外れ、横転する。
「家を焼き、車を壊し、仲間の手を焼く。失うことを自分ではなく他人へ強いている」
事故のあと、タイラーは姿を消した。
*
プロジェクト・メイヘムの作戦中、ボブという男が警官に撃たれた。
主人公がボブの重い身体を抱えて家へ戻る。
仲間たちは、死者を物のように処理しようとした。
主人公が怒鳴る。
この男には名前がある。ロバート・ポールセンだ。
すると男たちは、同じ名を繰り返し始めた。
死んだ者だけが名を持つ。いつの間にか、それが新しい規則になっていく。
「生きている間に名を奪い、死んでから返すのか」
「タイラーの命令でもない。勝手に始めた」
「命令する者が消えても、服従だけが育っている」
ゼウスは空になったビール瓶を置いた。
「悪い軍だ」
*
主人公はタイラーを捜して、各地のファイト・クラブを回った。
どの町にも仲間がいる。どの店にも地下室がある。
だが、誰もタイラーの居場所を話さない。
ある男が主人公を見て言った。
あなたがタイラー・ダーデンだ。
ゼウスが顔をしかめる。
「何を言っている?」
「俺に聞くな」
主人公はホテルへ戻り、マーラへ電話をかけた。
自分と寝たことがあるかと尋ねる。
マーラは怒りながら答えた。
あなたはタイラー・ダーデンでしょう。
ゼウスが画面を見たまま固まった。
電話が切れる。
部屋の椅子に、消えたはずのタイラーが座っていた。
主人公とタイラーは同じ人間だった。
眠れずに意識を失っていた時間、主人公はタイラーとして動いていた。
自分がなりたかった姿。恐れず、迷わず、他人を従わせる男を、自分の中に作っていた。
「……実在していなかったのか」
「そう。びっくりしたろ」
「あの女は最初から、この男と寝ていたのか」
「最初に確認するのそこかよ」
ゼウスは額へ手を当てた。
「三人を同じ卓につけられぬはずだ」
「二人しかいないからな」
映画の中で、これまでの場面が別の角度から映し直される。
主人公は一人で拳を振り、一人で車を運転し、一人で命令を出していた。
ゼウスはしばらく黙っていた。
「物の奴隷を辞めるために、自分の中に主人を作ったのか」
「しかも、一番逃げにくい場所にな」
*
プロジェクト・メイヘムの最終作戦が始まっていた。
信用会社の高層ビルを爆破し、借金の記録を消す。
すべてをゼロへ戻す。それがタイラーの計画だった。
「借りを帳消しにするため、町を焼くのか」
「記録がある建物をな」
「だが壊した後を決められぬ。戦は、次の秩序を立てるためにするものだ」
「ティタンどもと戦った経験か?」
「我らは勝った後、世界を分けた」
「でも、それくじ引きだろ」
「一緒にするな。支配もした」
主人公は警察へ駆け込む。
だが、警官の中にもプロジェクト・メイヘムの一員がいた。
助けを求めた相手に捕まり、タイラー自身が出した命令に従って去勢されそうになる。
主人公は逃げ出し、地下駐車場の爆弾を一つ解除した。
タイラーが現れ、主人公を殴り倒す。
監視カメラには、主人公が一人で自分を投げ飛ばし、床を転がる姿だけが映っている。
「これは、どちらが勝っているかわからんぞ」
「ええと、タイラーだと思ってる方が勝ってる」
主人公は高層ビルの一室で目を覚ました。
映画の冒頭と同じ場所。
口には拳銃が突っ込まれている。
主人公は、自分とタイラーが同じ身体だと認めた。
タイラーが持っている拳銃は、自分の手にある。
銃口を口へ入れ、自分で引き金を引いた。
ゼウスが立ち上がった。
弾丸は頬を貫いた。
主人公は生きている。
タイラーの後頭部には穴が開き、その姿が消えた。
「自分を撃って、もう一人を殺したのか」
「治療としては荒っぽすぎるけどな」
「アスクレピオスには見せられんな。医術への侮辱だ」
「お前その人に雷落としてなかった?」
「罰したからと言って認めていぬわけではない。その後、星座にもあげたぞ」
「職場の最悪な上司みたいなこと言うな。なんで今日はサラリーマンの心を抉るような事ばっか言うんだよ」
プロジェクトの男たちが、マーラを連れてきた。
主人公は彼女の手を握る。
窓の外で、高層ビルが一棟ずつ崩れ始めた。
タイラーを消しても、命令は止まらなかった。
ゼウスは立ったまま、崩れる町を見ていた。
「将を倒した後も進む軍か」
「仕込みは終わってたからな」
「男は自分を取り戻したが遅かったか」
主人公とマーラの前で、最後のビルが崩れ落ちた。
*
*
映画が終わった。
ゼウスは椅子へ座り直した。
「途中までは、よかった」
「殴り合いのとこ?」
「物に身分を決めさせぬことも、痛みから逃げぬことも悪くない」
ゼウスは空のビール瓶を指で転がした。
「だが、男たちを物から自由にして、自分の奴隷にした」
「主人公にとっては、自分自身の奴隷だな」
「最も悪い主人だ。寝ても逃げられぬ」
俺は空いた皿を重ねた。
「で、ミートボールは?」
「明日も買ってこい」
「家具屋の食い物に所有されてんじゃねえか」
「私は命じている側だ」
「タイラーもそう言うだろうな」
ゼウスの手が止まった。
人差し指を親指へかけ、自分の額を強く弾く。
乾いた音がした。
俺は皿を持ったまま、ゼウスを見た。
「何してんの?」
「お前が、私の頭の中で作られた存在ではないかを確かめた」
「自分にデコピンして分かるのかよ」
「痛いのは私で、お前は痛がらなかった」
「判定が雑すぎるだろ」
ゼウスは納得した顔で頷いた。
「お前は私ではない」
「それを疑うべきは俺の方だろ」
一人暮らしの部屋へギリシャ神話の最高神が現れ、毎回映画を見て、飯を食って帰る。
実在を疑うなら、どう考えてもこいつだった。
俺も指を構え、自分の額を弾いた。
「痛っ」
ゼウスが俺を見る。
「どうだ?」
「俺の額が痛い。それしか分からん」
「では、次は互いに殴って確かめるか」
「神が人間と殴り合おうとするな。こっちがミンチにされそうだ」
「そうなったら、お前は石鹸かミートボールにしてやろう」
「冗談でもやめろ」
「黄金の石鹸ならどうだ」
「それはもう石鹸じゃねえよ」
神々の王は額をさすりながら消えた。
俺も自分の額をさすった。
額の痛みしか証明できなかった。
神話メモ
◾️アゴーン
古代ギリシャにおける競争や競技を指す言葉。運動競技だけでなく、音楽、詩、演劇などの競演も含んだ。祭礼と結びつくことが多く、参加者は規則のもとで技量を競い、勝者は冠や名誉を得た。
◾️パンクラティオン
古代ギリシャの格闘競技。拳闘と組み技を組み合わせた競技で、噛みつきと目への攻撃などを除けば、多くの技が認められていた。紀元前648年から古代オリンピア祭の正式種目となった。
◾️オイコス
古代ギリシャ語で「家」を意味する言葉。建物だけでなく、家族、財産、土地、家畜、奴隷などを含む生活と生産の単位を指した。家を維持し、財産を適切に管理することは、市民の社会的地位とも深く結びついていた。
◾️ティタノマキア
ゼウスを中心とするオリュンポスの神々と、クロノスを中心とするティタン神族との戦争。十年にわたる戦いの末、ゼウス側が勝利し、ゼウスは天空、ポセイドンは海、ハデスは冥界を支配することとなった。
◾️セイサクテイア
紀元前6世紀初頭、アテナイの政治家ソロンが行ったとされる債務改革。「重荷下ろし」を意味し、債務の取り消しや、身体を担保とする貸し付けの禁止などを含んだと伝えられる。債務を原因として隷属状態に置かれた市民を救済する政策でもあった。




