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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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18年6月10日号『38年生のはじめまして』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



逸般人の38年デビューから、早くも一週間が経過しました。


無駄に過ごしてきたと称してきましたが、恋愛・結婚とは全く無縁だとしても、


就職や解雇・死別と言った経験はそれなりに積んできました。


年齢を重ねてきますと、自ずと人間は安定を求めてしまうのか、


挑戦をする事に、知らず知らずのうちに恐れを抱くようになってきたようです。


「人生はチャレンジだ、チャンスを掴め」


これはプロレス界で【怪物】・【完全無欠のエース】と称されたジャンボ鶴田さんの言葉ですが、


B型肝炎の影響で一線級に復帰できなくなった40代に、


大学でコーチ学を学び、大学教員として教壇に立ち、


アメリカの大学で教授待遇として赴任して間もなく亡くなられました。


アラフォー直前の逸般人としますと、


魚の死んだような眼がシャキッとする清々しい言葉に映ります。


閑話休題(それはさておき)


確かに38年生としては経験不足感が否めませんが、


この年齢ともなりますと、本当の意味での【初めて】の機会は早々訪れません。


「あれ?前にもやったことあるよね?」といった記憶のすり替えが壁となりますが、


今回はそんな壁をすり抜けていった、意外なはじめましてのお話をお届けしましょう。


めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみください。



「何か感覚が違うから、これお前にやるわ」


妙に腑に落ちない表情をした父が、逸般人に1枚のアウターを差し出してきました。


半袖のアウターといえば、Tシャツが基本となっており、


真夏となればそれでも充分ですが、雨の多いこの時期に


その上に羽織れるようなアウターは心強い味方になってくれます。


逸般人と父では長さ(身長)に体格差はありますが、


ゆったりとした作りのアウターですので、試着をしてみても窮屈な感覚はありません。


これは渡りに船だと譲り受けたのですが、別段奇抜なデザインではありません。


ですが、妙に新鮮な印象を受けるのです。


そのアウター、青と白のボーダー柄のデザインで構成されていました。


実はこの逸般人、横縞とは全くご縁がありません。


フォーマルの衣装からカジュアルの衣装まで、


シャープに見られたいという拡張自我の影響を受けたのか、


無地かストライプ系かグラフチェック系のシャツを選ぶ傾向が色濃く現れているのか、


自然と単純なボーダー柄は眼中に入ってこなくなりました。


考えてみれば、ボーダーを着ていると太って見えるという印象も、


縦に細いだけの逸般人からしますと、多少頼り甲斐があるように映るかもしれません。


まさか、こんな些細なことが


38歳のはじめましてとなって遭遇する機会に恵まれるとは思いもよらず、


改めて自身の経験不足を痛感した良い一日になりました。

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