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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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18年6月9日号『奇抜が埋没する』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



21世紀になって結構な年月が流れていますが、


相変わらず日本は【無個性】が礼賛される国なんだと認識します。


それが如実に表れるのが就職戦線。


ドレスコードとして男女共スーツに身を固めるのは当然ですが、


就活サイトで判を捺したかのように勧められることもあってか、


ポニーテールかシニヨン姿の女性が


次々と就職説明会のビルに吸い込まれていく様子をよく拝見します。


一方で、その他大勢から唯一無二へ抜け出そうとするためには、


並大抵の個性では全く歯が立たないでしょう。


これに関しましては、少々言葉が悪いですが、


炎上して叩かれる=他人に気にされている証拠となりますから、


【無名よりも悪名】といった諺が罷り通るのでしょう。


さも当然といった模範的な発言は埋没し、


エッジの利いた言葉であったり、挑発的な言葉が浮かんでいく傾向があります。


とある大物芸人さんが、


【個性が死んじゃう~】といって笑いの一石を投じるシーンがよくありますが、


それがありありと浮かび上がっていく様子に気付いたお話をお届けしましょう。


めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみください。



唯一無二を求めたんだろうなぁといった思いを実感するのは、


やはり俗に言う【キラキラネーム】ですね。


逸般人の本名は、日本で160件しかない苗字に戦国大名の名前という、


同姓同名の人間は世界中捜してもいないと断言できます。


冷静に本名を眺めてみますと、戦国武将の名前を引用しているこの名前も


キラキラネームの先駆となっているのでしょう。


こういった名前を持ちますと、名前負けの苦悩と戦い続ける宿命(さだめ)を負います。


そこから、キラキラネームに対しては否定的な思いを持っていましたが、


すっかり定着の域にまで行き着いた昨今、それも自ずと薄れている感じを受けます。


新聞をリサイクルボックスに入れる前に、


読み残しがないかとサラッと流し読みをするのですが、


捲っているうちに、某アイドルグループの総選挙に関する記事がありました。


日本はおろか世界中に展開していますから、その候補者は579名。


ある意味、本当の総選挙よりも当選倍率の高い熾烈な争いが繰り広げられます。


その記事には立候補を表明したメンバーの方々の写真が載せられています。


とはいえ、そちら方面には全く疎く全員が初対面で、


21世紀生まれの方々が過半数を占めていることもあってか、名前の大半はキラキラネームでした。


ですが、キラキラネームが定着していますと、


同じ名前のアイドルの方も多くいらっしゃるでしょうし、


同じグループの候補者で同じ名前の方がいれば、尚更でしょう。


目立つためにつけられた名前がカブってしまえば、著名度の高い方に軍配が上がります。


何処かで見たようなキラキラネームを見かけますと、


その直視できない笑顔を、気の毒に思えてしまうのです。

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