26年7月19日号『無粋』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
何でもかんでも横文字。
スタイリッシュに聞こえますが、
それが日本語をややこしくしている、
そんな場面が多くなりました。
例えばプライオリティー、
カタカナ8文字ですが、
優先度とすれば日本語3文字と
わざわざ変換しなくても
十分伝わるものを
何故英訳するのかと首を捻ります。
言葉は移りゆくもの。
新しい言葉が次々と創られる一方、
徐々に消えていく言葉もある。
それがどんなに風情があっても。
暑い暑いと言いながらも、
気温が上がり切らないうちに
外を歩いたり運動する習慣を
身に付けることで暑さに慣れる。
それが暑熱順化。
流石に酷暑の域まで行きますと
効果があっても
堪えきれない状況に陥りますが、
猛暑一歩手前ぐらいまでは
順応させておきたい所。
それを鑑みますと、
エアコンの使えない熱帯夜でも
何とか凌ぎ切っていますと、
自ずと暑熱順化は出来る身体に
なっていけるかもしれないのは
不幸中の幸いかもしれません。
先日、日中外に出っ放しで
草刈りのお手伝いをしましたが、
慣れた(慣らされた?)こともあって、
こまめな休息もあった中で
何とかなりました。
その一助となったのは
残すところ1時間に
差し掛かってきた昼下がり、
暑くなればなるほど
その反動で天気が急変する
可能性も高まります。
遠くから雷鳴らしき音が聞こえ、
雨雲レーダーと見比べますと、
比較的近い京田辺や精華町あたりで
激しい雨が降っている
赤いレーダーエコーを捉え、
30分後、路上に大きめの雨粒が
道路を濡らし始めた途端、
一気にザッと降りだして
慌てて拠点の地下通路へ避難します。
ゲリラ豪雨にまで発展すると
厄介ですが、現場は高台にあって、
冠水するリスクはほぼないと
高を括って静観していますと、
30分程度降り続いて
あっさり止み間がやってきます。
これはゲリラ豪雨ではない、夕立だ。
天然の打ち水という
詩的な表現もできる自然現象だ。
昔の夏に戻った懐かしい感覚と
大きく吸い込んだ雨の香りに
草刈りをやって良かったと
満足感を得られたわけですが、
SNSを眺めますと
ゲリラ豪雨の一辺倒。
大量に記録されている落雷が
シビアさを物語りますが、
その言葉の強さに押し出されて
夕立という言葉が聞かなくなった。
新語や造語は
如何にその状況を的確かつ
分かりやすい表現になるよう
考えられたものですから
定着しても不思議ではないものの、
趣のある言葉が消えていく有様に
無粋さを感じるのです。




