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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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3606/3622

26年7月7日号『古典的な罠』

 貴重なお時間を割いて、

無駄文に目を通してくださいまして、

誠にありがとうございます。


 今日は七夕。

中国の乞巧奠(きっこうでん)という

古い行事でして、裁縫や機織りが

上手な織姫にあやかって

「物事が上達しますように」と

星に祈ったことがルーツですので、

「1億円当たりますように」といった

運否天賦を祈るものではなく、

芸事の腕を磨きたい方が願いを

(したた)め、それに向かって

研鑽するのが理想だそうです。


無駄文を綴ってきて

10年となりますが、

相変わらず腕もなければ

面白味の欠片もない、

そこに限られた人生の時間を

費やすことに何の意義があるのか?

そう言を重ねていきますと、

気分が落ち込むのは

目に見えていますから、

それは脇に置いておきまして、

それ以外で何かないかと考えますと、

やはり傾聴の確立でしょう。


沈黙の重さを恐れて、

何か話そうとしてきましたが、

口の軽い人間は

信用を勝ち取るのは難しく、

ピアの立場ですと、

根気よく人の話に耳を傾ける

技量と話してくれるまで

黙って待ち続ける度量の大きさが

求められますが、残念ながら

逸般人にはそれがない。

それを認識しているのなら、

今から身に付けるしかないにしても、

これまで喋ってきた側が

唐突なキャラ編を遂げて

だんまりに徹すると

「あの人気が触れた?大丈夫?」と

薄気味悪がられるわけで

塩梅の難しさに思い悩みます。


閑話休題(それはさておき)……


 古典的な罠なんて

引っ掛かることなんてない。

その油断が命取り、

それならどうして

オレオレから端を発し

色々と注意喚起がなされても

手を変え品を変えと

手法が変わってきていたり、

誰にも相談させないように

パニック状態に陥れる話術を

駆使したりするそうですが、

結局はお金を振り込ませようと

仕向けられると

「これは怪しい……」と勘繰るはず。

それでも一向に

特殊詐欺が無くならない。

逸般人も少しずつ高齢者に

向かいつつあるのは事実で、

常に知識やノウハウは

アップデートを怠らないように

心掛けるわけですが、

古い知識は忘れやすいもので

古典的な罠に肝を冷やします。


スマホを買い替え、

メールアドレスも新しくさせ、

誰にも教えていないのに

送り主不明のメールが届きます。

しかも妙に馴れ馴れしい。

ほぼスパムだとはわかっていても

誰にも教えていないアドレスが

狙い撃ちされる薄気味悪さに

不安が搔き立てられますが、

やはり時代は進むもの。

文章をそのままAIに検索すれば

100%スパムだと断言される。

知識の蓄積に関しては人間よりも

遥かに優れるAIのおかげで

スルーできましたが、

知っているはずの古典的な罠に

怯えている逸般人は特殊詐欺にも

引っ掛かりやすいかもしれないと

気を引き締めています。

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