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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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1339/3521

20年2月21日号『美化の皮を捲れば』

本日も貴重なお時間を割いて

この無駄文に目を通してくださいまして、

誠にありがとうございます。


ナリタブライアンと言う名馬がいます。

二つ名は【シャドーロールの怪物】。

生涯一度の三冠

(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)で

2着馬につけた着差が15馬身と1/2は、

最強馬の有力候補に挙げられる

ディープインパクトを上回り、

「あの頃に凱旋門賞に挑戦していたら、

 間違いなく勝ち負けになった」と

勝負事では禁句とされている

【たられば】を言いたくなる1頭です。

その後も、

先程のディープインパクトを始め、

数多くの名馬がターフを駆け抜け、

その度に「最強馬は誰だ」の

論争が繰り広げられますが、

それでもナリタブライアンを

真っ先に挙げるでしょう。

思い出補正は

相当強力なプラスの修正が

かけられるているのでしょう。

女性は失恋すると

すぐに切り替えられると聞きますが、

男性は引き摺って立ち直りが遅い。

その主たる要因がこれなのでしょう。


憧れや美化が行き過ぎますと、

マイナスの部分が顔を覗かせたり、

第三者から

「ぶっちゃけこの人ってね……」と

暴露話を披露しますと

「違う!この人は

 そんな感じの人じゃない!」と

猛然と反発されて、

思わず手を焼いてしまう事もあります。

恐るべし、信者の執着。


【美化】と銘打っている以上、

プラスの補正が青天井で

加わっていきがちですが、

実際の現物を見た所、

「えっ……これ……だけ?」と

呆気に取られる事もあります。


厳密に申しますと、

実は初代の【機動戦士ガンダム】の

アニメは見た事がありませんでした。

リアルタイム世代は50代近辺ですし、

劇場三部作は40代半ば。

40近辺の世代が

初めて触れるガンダムは、

【機動武闘伝Gガンダム】と

世界観が一変した作品だからこそ、

アレルギーを起こす事なく

すんなり受け入れられたのでしょう。

(劇場版【逆襲のシャア】は、

大学時代に見た記憶があります)

ですので、初代を知るのは

アーケードゲームが最初でした。

印象的なのは

ジャブローが舞台の【哀・戦士】や

ア・バオア・クーの【めぐりあい】。

劇中歌が流れると

気分も昂ってくるというモノ。

レバーやボタンを操作するのにも

自ずと力が入ってきます。


更に季節が流れて現代。

スマートフォンの時代となり、

Youtubeなどの動画投稿サイトで、

オフィシャルのチャンネルで

過去の作品が毎週放映され、

当時を懐かしむように

ご覧になられたり、

大人になって見る事で、

新たな目線で見直す機会が得られます。

私にとっては初めて見る初代。

第1話から追いかけ始め、

遂に戦線がジャブローに移ります。

「哀・戦士が流れるぞ……」と

ワクワクしておりました。

しかし、原作ではパイロットたちは

2度とも地下でジオン軍を撃退します。

地上戦もなければ

肝腎の【哀・戦士】も流れません。

私が知っていた

【機動戦士ガンダム】は、

劇場三部作の影響が大きい事に

初めて気が付き、

あまりの呆気なさと淡白さに

思わずきょとんとしたのです。

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