20年2月20日号『いいトコだけに目が行って』
本日も貴重なお時間を割いて
この無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
まだ日の出ているうちに
樹液の出ていない木に
バナナトラップを仕掛け、
しばらく置いておきますと、
甘い香りに誘われて
カブトムシやクワガタが集まってきて、
一網打尽に採集が出来る。
昆虫界の厳しいサバイバルを生き抜き
子孫を残そうとする習性を突いた
頭脳プレイです。
今や甲虫は採集より購入がトレンドで、
その時期になりますと
デパートで1匹数千円~数万円単位で
取引されています。
ヘラクレスオオカブトや
ギラファノコギリクワガタといった
外来種なら高値でも頷けますが、
国産にまで高値が付けられるのは、
時間をお金で買う志向が
価格の裏付けになっているのでしょう。
甘い汁を吸いたがるのは、
何も甲虫に限られた事ではありません。
IR事業を担当していた副大臣が
企業側から賄賂を受け取ったり、
学校建設の名義で
国からの補助金を騙し取ったりと、
甘んじる事の出来る立場に立てば、
人間だって容易く飛び付く生き物です。
清廉潔白は何処へやら……と
地元出身の代議士の先生が、
汚職で逮捕されたニュースを見る
有権者の肩の落としようは
如何ばかりかと思えます。
甘い汁のいい所が
クローズアップされ続れた影響で、
悪い所に一切目を向けなかった。
それが今回の
新型コロナウィルス感染症でしょう。
ここ数年の爆買から端を発した
インバウンドの算盤を弾いて、
観光大国を目指すと打ち出し、
それが功を奏して、
年々訪日される方の数は、
右肩上がりに上昇を続けてきました。
週末に競馬を楽しむ父も、
「電車でも中国語が飛び交ってる」と言い、
春節のみに限らず
中国からの観光客は後を絶ちませんし、
それ頼みで収益を上げてきた
会社も少なくはなかったと推し量れます。
今年も昨年以上に……と
目論んでいた所に水を差したのが今年。
特に関西圏は依存度が高く、
取引の99%が中国だったり、
関空の中国便が80%減少したりと、
影響は益々深刻になるばかり。
GAFAの一角、Appleの業績目標が
この影響で未達成になると
大企業にも影を落とすのだから、
依存度の高い中小企業の
屋台骨が揺らぐのは当然で、
中にはこのまま続けば
業績が一気に傾きかねないと
危機感を口にする企業もあるのだとか。
いい面ばかりに目が行って、
悪くなった時を想定して
二の矢・三の矢と手を打たないのは、
流石に読みが甘いのではと
経営のド素人の立場から見ても、
そう考えざるを得ません。




