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standard romance  作者: あっがい
第一章
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2/8

自己紹介

「きり~っつ、れい、おねがいしま~す」

俺達は始まる前になんとか間に合った。

優香と俺は息をきらしているのに栄治は余裕をもって登校したかのように

まったく大丈夫そうだ。

「さぁ今日は自己紹介ね~、大体の人は知っているだろうけどお願いね?」

担任は確か姫倉(ひめくら)先生とか言ってたな。

下の名前が麗奈(れいな)で、第一印象がちょっとのほほんとしているような先生だ。

「え~今年もやるの~」

隣にいる優香が言った。去年の優香の自己紹介は噛みまくってたからな。

「しっかりと落ち着いていればいいんだろ?」

栄治が優香の後ろの席にいた。

「おまえいたんかよっ!」

全然気付かなかった。

「最初からいたが?」

「そうか・・・」

まぁ確かにそう言われればいたような感じはする。

「ちょっと~?そこ静かにね~」

先生から注意されてしまった。隣で優香が笑いを堪えている。

初日からやってしまった・・・とちょっと落ち込んでいると、

「自己紹介は決まったのか?」

と栄治が言ってきた。そういえばそうだな。

「いや~まったく・・・」

「もう順番来るぞ?」

「えっ・・・」

見るともう優香の二つ前の人がしゃべっていた。

優香はちょっと慌てているようだ。

「お前は大丈夫なのか?」

栄治に対し聞き返すと、

「誰に聞いているんだ?」

そんなことを言われてしまった。

「はいはい、とんだお節介でした」

どうせ去年みたいにスゴい事を話すんだろ?内容は覚えてないけど。

「まだだぞ」

・・・・・・・・・・。

「まだかよっ!お前優香の次だろっ!」

なんなんだこいつは。

「あぁ、まぁ適当に言うさ」

適当って・・・それであんなにペラペラ言えるのか・・・?

まったく、さっぱりしてるのか、ただのバカ・・・、

いや前言撤回、後者は絶対ないな。バカならあんなに考えられん・・・。

そんな事をしている間に優香の番になった。

「えっと・・・篠原ゆ・・・優香です。よっよろしくお願いします!」

優香は最後までしっかりと言いきっていた。

「また少し噛んじゃった・・・」

などと呟いているがあれぐらいなら大丈夫だろう。さぁいよいよ栄治の番だ。

「僕は遠野栄治。趣味は小説、マンガを読むことだ。

どんなジャンルでも読むので気軽に話しかけて下さい」

やっぱり栄治はすごいな。これだけ言ってさっきまで何も考えていなかったなんて信じられないな。

でも、今回は去年より短かったな。

今度は俺の後ろの女子。たしか桜井さん・・・だったかな。

どんなことを言うのか期待していると、

「桜井静(さくらいしずか)」

とそれだけ言って座ってしまった。えっ・・・終わり?

「は~い、次の人~」

先生のその言葉で本当にあれで終わりだということを知った。あっ次は俺か!

「え~と、俺は赤沢裕太(あかざわゆうた)。趣味は特になし、一年間よろしく!」

よしっ言いきった。去年は失敗したからな~。

しかし教室は急にシーンとなってしまった。

なんで!?おかしなところはなかったはず!

でも自分では気付かないだけなのかと栄治に助けを求めると、口で何かを言っている。

『空気を読め』

・・・・・・・・・。

そんなことわかるかー!

書いた自分が言うのもあれですが

内容が何か普通すぎる気が・・・、

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