今年の初登校
「おはよ~」
「あ、おはよ」
声のした方を見ると見覚えのある二人の女子生徒が雑談をしながら
校門をくぐっていた。
今日は中学二年の始業式、みんな久しぶりの学校でいつもより
楽しんでいるようだった。
俺は一人気楽に今年は転校生とかいるかな~などと
考えながら歩いていた。そこへ急に後ろから、
「おはよっ裕太!」
なんて声をかけられた。俺は内心すごくどきどきしながら
冷静を装って振り向くと、そこには俺と同年齢ぐらいの女子生徒がいた。
彼女は篠原優香、俺の女友達で昔からの幼なじみだ。
そして優香は俺があまり驚いていないのを見て、
「なんで驚かないの・・・」
と少しガッカリしているようだった。
俺も相手が優香だと分かり、その様子を見て
「いやっ!けっこうビックリしたぞ?」
とフォローをする。なんで驚いたのに冷静を装ったかというと
やっぱりキャラってあるじゃん。
でも優香なら昔からの付き合いだしお互いそこらへんはわかっているだろう。
「まぁ、今年でやっと二年だね。来年は受験か~、
裕太はどこに行くか決めてる?」
そうだったな、もう受験か。
「いや、全然。優香は?」
優香はちょっと首を傾げてから、
「私は・・・多少はね」
と答えた。すごいな優香は、でも受験を来年に控えていて
何も考えていないのもな。
そんなたあいもない話をしていると、隣の道から出てきた
いかにも生徒会長です、的な人が
「二人で仲良く登校か?」
なんて言ってきた。
彼は優香と同じ俺の友達で幼なじみ、遠野栄治だった。
「「ちっ違うよ!」」
優香と俺、二人して一緒に答えてしまった。
みるみる優香の顔が赤くなっていった。俺の顔も赤くなっているのだろう。
それを見た栄治は周りの人には分からないように
小さく意地悪い笑みを浮かべて、
「二人とも顔が真っ赤だぞ?まぁいいが」
こいつやっぱりいやな奴だな・・・。
「からかうなよ」
とそこでふと時計を見るとあと五分で遅刻になる時間だった。
「おいっ!そろそろいかないと・・・」
初日から遅刻するわけにはいかない。
「あっやばっ!あと五分じゃん!」
優香も気付いたらしい。栄治は・・・
「先に行ってるぞ~」
もうすでに走り去っていた。
「あっずるい!」
「まてよ~」
残された二人はすぐに栄治を追いかけた。
本が好きで自分で書いてみようと思い、
初めて書いた未熟な小説ですが
少しでも評価を貰えれば幸いです。




