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新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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577.アベル君とダンジョンの魔物とは。

577.アベル君とダンジョンの魔物とは。




 「お金の話は以上でいいかな?あ、お金じゃなかった魔石の話ね。」

 俺は、座って俺の話を聞いているパーティーの皆に確認した。


 「はーい!」

 元気なマヤが片手を上げ、元気に応える。


 な、マヤの所作が小学生のそれなのよ。

 「では次は、ダンジョンの魔物の話をします。」


 俺がそう言うと、全員頷いた。

 「ダンジョン全体というか、このダンジョンの話ね。今回、ローチという魔物が出たので、おそらくこのダンジョンの魔物出現傾向として、虫関連の魔物が主だと思います。まあ、事前に教官から聞けばよかったんですが、あの人も僕も抜けているのでね。ごめんなさい。」


 「いいえ、さっきアベル自身が言っていたじゃない。探索も醍醐味だって。だから気にしないで。」

 ロッティーがいち早くフォローしてくれる。


 ありがたいね。

 「うん、ありがとう姉さん。ではダンジョンの魔物がどのような出現傾向にあるか、説明していきます。」

 

 「例えばこのダンジョンの傾向は先程いったように虫と断定できます。何故なら初手虫なので。ダンジョンの入り口付近は魔素が地上とほぼ変わらないくらい薄く、魔物も弱い魔物しか出てきません。なので、今回はローチが出てきました。」


 そこまで俺が言うと、ニックが口を開いた。

 「では奥に強い魔物がいるのは、魔素の濃度が濃いからですか?」


 「うん、そう言われている。魔素の濃度によって強い魔物が産まれる。だから、ダンジョンの最深部は強大な力を持つ魔物がいるんだ。ただ、これは研究された成果ではない。冒険者がダンジョンを進んで行った経験則だ。だからあくまで断定的に僕は言えないんだ。」


 そこまで説明すると、全員が頷いた。

 「ただその経験則から外れるダンジョンも存在します。」


 「深紅の大穴ですね。」

 「正解。」


 俺は、答えたアンネを称賛した。

 「アベル様はお一人で深紅の大穴に入って、アリアンナ奥様から大目玉を頂いていました。」


 アンネが余計なことを言うと、皆が笑う。

 一人笑ってない人物が口を開いた。


 「アベル!私はそれを聞いてない!」

 「だって、過剰に心配するでしょ?姉さんはこっち(セイナリア)で勉強していたんだし。だから父さんも母さんも姉さんには手紙でも知らせなかったんだろうね。」


 ロッティーが口を開き、俺はそれに対応する。

 「それはそうだろうけど…」


 ロッティーはまだ何か言いたそうだったが、俺はさっさと進める。

 「深紅の大穴の入り口付近の魔素が薄いのは同じ、そして魔物たちは、虫型も人型も動物型も全部出てくる。しかも、複数出てきた場合はコンビネーションも取り、知能を感じさせてね、最初はビックリしたよ。」


 「深紅の大穴が相当危ないダンジョンだということが分かりました。アベル様はなぜお一人で入ったのです?」

 ニックがまた痛いところを突いてきた。


 「冒険者だったからかな。冒険したかったんだよ。ただ、ひとこと言わせてもらうと、今は遠くに行っちゃったけど、リーサという治癒魔法が得意なフェアリーも一緒でね。厳密に言うと二人だったんだ。リーサはアンネの治癒魔法の師匠でもあるんだよ。」

 俺がそう言うと、


 「リーサちゃんかぁ。どこ行ったのかしら?」

 ロッティーが呟いた。


 「なんだか知り合いの所へ行くとか言っていたらしいけどね。フェアリーは気まぐれだから。」

 フェアリーの受肉を解いたトレーサが、カミラとして同じダンジョンに潜ってますよなんて今は言えない。


 今じゃなくても言えないか。

 「とにかく、経験則では測れないダンジョンもあるよってわかったかな?」


 俺が無理矢理まとめてみると、

 「はーい!」


 と、素直な小学生がまた手を上げた。

 「つまり、このダンジョンは経験則に則って言えば、虫型のダンジョンであり、ここから先は、蜘蛛や蠍や百足が出る恐れがあります。」






 俺がそう言うと、また御婦人二人の悲鳴が上がるのだった。





読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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