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【200万PV件達成!】新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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574.アベル君と仕事は大変。

574.アベル君と仕事は大変。




 ニックが一匹仕留め、残るは三匹。

 「あともう一匹行ける?」


 俺はニックに聞いた。

 「大丈夫です。」


 肩に緊張の固さは見えるが、まだ余裕はニックにもありそうだ。

 「じゃ、一番左端の一匹を二人で殺るぞ!」


 俺はニックに言った。

 「承知!」


 ニックが返事をし、それを聞いてアンネに俺は叫ぶ。

 「アンネ!右二匹は屠って良し!」


 「はい!」

 アンネの返事が聞こえたと同時に、俺とニックは走った。


 その脇から、ファイアーボールが連射で飛んでくる。

 俺たちの目標ではない二匹の動きを予想するように、射線が広がりローチの逃げ道を塞ぐ。


 アンネもうまくなったもんだ。

 そして、ローチ二匹にファイアーボールが数発命中し、虫が纏っていた油に引火すると、盛大に燃え上がった。


 臭いんだよな。

 おっと、そんなことは言ってられない。


 俺はまた身体強化で防御力と膂力を上げる。

 そして剣と身体を使って、ローチの頭を抑え込んだ。


 その脇から影が走り、ローチの首に剣を差し込み、ローチは動きを止めた。

 「よし!よくやった、ニック。」

 「いえ、アベル様のフォローのお陰です。」


 そうニックは謙遜しながら、はにかむように笑った。

 「アンネ!フォローありがとう!」


 俺は後方のアンネに叫ぶ。

 「はーい!アベル様は大丈夫ですか?」


 アンネが俺を心配するので、

 「こっちは平気だよ。」


 とだけ、返した。


 さて、ここからが本題だ。

 「みんなこっちに集まって。」


 俺は全員に召集を掛けた。

 ニックは傍に居るし、アンネは俺に向かって走り出した。


 残り、役立たず二人がトボトボとローチの死体を遠巻きに避けるようにやって来る。

 「さて、残りの作業を君らにやって貰おうかな。」


 俺は、マヤとロッティーを見ながら言った。

 「残りの作業って?アンネちゃんとアベルたちが殺したじゃない。」


 「うん、僕らは殺した。だから、魔石取りは姉さんとマヤの仕事だ。」

 「「えっ!」」


 「これやってこそのダンジョンであり冒険者だよな、アンネ。」

 俺はニヤつきながらアンネに言った。


 「そうですね。冒険者のダンジョン探索は魔石をとることで収入になりますから、それをおろそかには出来ません。」

 真面目な顔でアンネが答えた。


 「私は冒険者にはならないわ。」

 「私もです。騎士になるのが目的で、騎士学校に入ったんですよ。」


 ロッティーとマヤが屁理屈ぶちかます。

 「そういうのいいから。とにかくやって。首から手を突っ込めば魔石があるから。」


 「アベル、どうしても駄目?」

 ロッティーが甘えてきた。


 見目麗しい妙齢の御婦人に甘えられたら、デレッとしてしまうだろうが、ロッティーは残念、姉である。

 「駄目。」


 俺が一言言うとシュンとした。

 「ニック、代わって、お願い。」


 可愛い小動物が、ニックに一生懸命媚を売っている。

 「アベル様に言いなよ。」


 ニックは歯牙に掛けることもなくマヤを突き放した。

 「仕方ない。一匹見本を見せてやるから。」


 俺はそう言って、脇に転がっているローチに近付くと、頭と胴の隙間をグイッと広げ、

 「ここから手を入れるんだ。」


 そう言って躊躇なく腕を差し込んだ。

 メリメリ、肉や繊維が裂ける音を立てながら、俺の腕がローチの胴に差し込まれて行く。


 「いやー!」

 ロッティーが叫んで、目を手で塞ごうとした時、


 「姉さん!ちゃんと見なきゃ勉強にならないだろ!」

 そう言って、俺はロッティーに怒鳴った。


 イラついてるな。

 いかん、いかん。


 そして俺は指先に固い感触を見つけ、それを掴むと一気に腕を引き抜いた。

 腕には虫の体液やら何やらが付着するが、そういうものなので問題はない。


 で、指先に、一個の小さい黒い石が光っていた。

 「これが魔石。ね、簡単でしょ。」






 それを見たロッティーは、顔色を真っ青に変え、その場に倒れこむのだった。


読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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