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【200万PV件達成!】新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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571.アベル君と教授。

571.アベル君と教授。




 うぉーん!と大声で泣いている大男を横目に、さて、どう進めようかと思案をしていたら、

 「アベル!何をやっているんです!?」


 ロッティーがうちの教官を伴いやって来た。

 見た目、二十歳そこそこのロッティーの方が、中年の教官より威厳がありそうなんだがどういうこと?


 役職、責任によって備わるものがやはりあるのだなぁ。

 学生たちに個人修練させといて、サボっている教官とロッティーは責任も、意気込みも違うのかも知れない。


 「教授!アベル様は何も悪いことはなさっては居ません。ヴィクター君がいちいちアベル様に突っかかって来て、アベル様の魔法を見たら泣いちゃったんです。」

 アンネがいち早く俺の擁護をしてくれた。


 前世は庇ってくれる人なんて一人もいなかったな。

 恵まれてる!


 本当に今は恵まれていると感謝しながら生きなければ駄目だよ、アベル君!

 つい、感慨に耽ってしまい俺は涙ぐんだ。


 それを見たロッティーが、

 「どうしたの!?アベル!ヴィクター君がそんなに鬱陶しかったの?それなら彼を今すぐ退学にしましょう。私も鬱陶しいもの。」


 またブラコンの過剰反応が出てしまったか。

 「姉さん、大丈夫。ただアンネの反応が嬉しかっただけさ。いい嫁になるよね。」


 「「え!?アベル!」様!!」

 ロッティーとアンネがそれぞれ反応する。


 「ん?深い意味はないよ。そのままの意味だ。で、何か用?姉さん。」

 「何か用ではないわ。ファイアーボールの連射はする、傍らでヴィクター君は大泣きしている。見に来るに決まっているじゃない。アベルが心配だもの。ヴィクター君と決闘でもするの?」

 

 ロッティー、飛躍しすぎ。

 「ん?決闘か?ならば私が取り仕切りますぞ。」


 そう言って教官が張り切りだした。

 「いいえ、決闘なんてしませんよ。彼は僕が剣も魔法も出来て、ファイアーボールの連射が出来るって言って泣いたんです。ショックだったのかも知れませんね。」


 俺がそう言うと、

 「ヴィクター君、何ですか情けない。アベルが特別なのは仕方ないのです。私の弟は至宝なのですよ。どこの馬の骨とも分からぬ、田舎魔法使いとは違うのです。あら、ヴィクター君のことではありませんからね。」


 ロッティーは大男を更に刺しに行った。

 「私は田舎者ではない!」


 うずくまり顔を覆って泣いていた大男が、起き上がり叫んだ。

 「あら、そうでしたね。中部出身でしたね。中部だけど西の大森林寄りの小さな男爵家。」


 姉の追撃の手が緩まない件について。

 「姉さん、流石に地域差別はいけない。」


 さすがに止めようと俺は口を挟んだ。

 「そうね。セイナリアのある中部は田舎じゃないものね。」


 ロッティーはこともなげに言うが、そこじゃない。

 「いや、ここに西部出身者がいるからさ。あまり地域のことを口に出しちゃダメだよ。」


 「アベルは誰にでも優しいのね。姉として誇りに思うわ。でも敵対したなら徹底してやらなくてはダメ。母様にも言われていたでしょう?」

 初めての国王謁見の帰り道の馬車で、そんな話したっけな。


 「そりゃ言っていたけどね。けど、いちいち叩き潰してちゃらんないよ。面倒くさい。」

 敵は増えるわ、火消しはしなきゃならんわ、結構大変なんだよね。


 「もう、すぐアベルは出来る力があるのに面倒がるんだから。」

 ロッティーはふくれっ面でそう言った。


 そこへ、アンネが口を挟む。

 「アベル様は優しい人ですからね。」


 「そうね、アンネローゼさん。流石に良く分かっているわ。」

 おや、呼び方が変わったな。


 「アンネちゃんじゃないんだね。」

 「一応授業の一環ですからね。公私は分けないと。」


 さっきから分かれとらんがな。

 「それより、ヴィクター君。あなたはアベルの邪魔がしたいの?ダンジョンで経験を積みたいの?どっち?」


 「アンネローゼ君と一緒に居たい。」

 一瞬その場がまぶしく光り、ドゴン!!!と音と共に大男の目の前に雷が落ち、周りにいた人たちの目が丸くなった。






 お転婆魔法使い直伝の雷魔法が落ちたのだった。



読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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