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【200万PV件達成!】新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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560.アベル君と家族の事情。

560.アベル君と家族の事情。




 え?今?

 寄宿舎の部屋だよ。


 セイナリア城から帰って来たのさ。

 城の豪華な馬車に乗ってね。


 もう乗りなれた馬車だけどさ。

 で、今は寄宿舎の部屋で、のんびりローズの膝枕の上に頭を乗っけてるってわけ。


 安らぐよね。

 あの狸と狐の前に居るよりは全然。


 実は帰りの馬車の中も大変だった。

 オリビィと一緒だったからね。


 隙あらば抱きつかんとオリビィは虎視眈々と狙っていたが、オリビィお付きの執事さんが一緒だったからね。

 さすがに抱きつけなかったようだ。


 そう、俺の貞操は守られたのさ。

 そんなモンは一年以上前に、リラにくれちまったが。


 「旦那様の部屋に参ります。」

 オリビィは学校の寄宿舎に着くとさらにそんなことを言ってきた。


 男のオスカーならいざ知らず、女子が、いや、一国の王女が婚姻前から婚約者の部屋に行くなどまかりならんと、俺と執事さんで説得し、ようやくオリビィを振り切り自室に来れたってわけだ。

 そりゃもう落ち着くよ。


 最愛の奥さんの膝枕の上だもの。

 「それで、何かあったのですか?」


 ローズは神妙な顔で聞いて来た。

 「ん?なにもないよ。」


 「何かあったのですね。」

 「僕的には何もなかったんだけどな。オリビィと小説の打ち合わせをしていた時に、変な乱入者が現れたとか、両陛下、オリビィと四人で食事している時に、ライラ女史のことをオリビィにばらしたとか。オリビィに王妃陛下がキレ散らかしたとか。そんなんだけだよ。あ、ちょっと心配な事はあるかな。」


 黙って俺の髪を撫でながら聞いていた、ローズが口を開く。

 「やはり何かあったんじゃないですか。」


 俺を諫める眼差しが天井方向から見ていた。

 「ライラ女史とオスカーの関係をさ、セフレ以上、恋人未満てやんわり伝えたつもりだったんだけど、オリビィに通じたかなって。通じなくても、両親が教えればいいんだよな。うん、問題なかった。」


 俺はそう言って、ローズの腰に腕を回しローズの下腹部に顔をうずめる。

 「ローズ、心配かけるね。」


 俺は顔を隠したまま、ローズに言った。

 「アベル様の心配をするのが私の役目ですから。」


 ローズはそう言って、髪を撫で続ける。

 あとは、年齢制限の時空へと行くだけだから、そろそろおさらばだ。


 バーン!という音と共に、部屋のドアが強く開かれ、

 「アベル!!」


 と、オスカーの切迫した声が部屋中に響いた。

 やっぱラブコメかよ!!


 「なんだよ、オスカー。」

 俺は無礼な乱入者に一言いった。


 「なんだよではないぞ!あ、ローズ、お邪魔する。」

 慌てて入ってきたオスカーは、ローズを認めると、一言挨拶をした。


 「いえ、王太子殿下、こんな格好で申し訳ございません。」

 まあ、俺を膝枕中だしね。


 「いや、こちらも急いて入ってきてしまった。申し訳ない。」

 そうだよ、お前が悪い。


 「それは僕に言う言葉じゃないの?」

 だから、俺はオスカーにクレームを入れた。


 「貴様はこの部屋の中ではおまけではないか。」

 くっ、オスカーの癖に本質を突きやがる。


 「ちぇっ。」

 俺はちょっと拗ねた。


 俺は仕方が無いから、安息の地から上半身を上げた。

 くそ、身体が重いぜ。


 「で、なに?」

 「先程部屋にオリビィが参ってな。」


 「うん。」

 「ライラ女史とはどういう関係だと言って来たのだ。」


 「へ?」

 「セフレ以上恋人未満とはどういう関係か、私に聞いて来たのだ。」

 

 「はあ、ははは。」

 「はははではない!!貴様だろ!そのようなことをオリビィに吹聴したのは!」


 「そうだよ。」

 俺は一言だけオスカーに言い放つ。


 「そうだよではない!なぜそのようなことを言う!!」

 激高したオスカーは俺に詰め寄った。


 「だってすぐバレるし。」

 ボソリと俺が言った。


 それに、オスカーは反応が追い付かなかった様に

 「?」


 を、頭に出した顔になっていた。

 「すぐにバレるって言ってんだよ。それをオリビィが級友から聞き及ぶか、家族の間から聞くかの違いになる。オスカーお前、どちらが恥ずかしい?」





 オスカーの長い夜が始まるのだった。



読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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