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【200万PV件達成!】新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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543.アベル君と新幹部。

543.アベル君と新幹部。




 テオ曰く、

 肉壁君の親は、とにかく金に汚いのに、首都にわざわざ来ては金に飽かせて、酒だ、女だと遊んでいる。

 とにかくエルゼ港から荷揚げされた交易品を隙あらば買い叩こうとする。

 

 あまりにその態度が酷いので、子爵であるテオの父親が、狸親父、いや、国王に直訴したこともあったそうだ。

 子爵が伯爵に楯突くのは相当な事だし、国王が仲裁に入るのもまた相当だ。

 しかし、エルゼ湾の交易品収入は、王家にとってもかけがえのない物のようなので、肉壁父に自重せよとのお言葉があったらしい。


 相当のことなので、表沙汰にはならなかった。

 だから、細かい商人ベースで、まだ狡いことを続けているらしい。


 「父上まで介入か。碌なモノでは無いのは分かるが、で、この様は何だ?アベル。」

 「さあ、僕のもとに来たら勝手に気絶したんだ。なあ、マキシミリアン君。」


 オスカーの言葉に俺が返し、視線がマキシミリアンに集まった。

 「え、あ、ああ、あの。さっきアベル先輩が言ったのは本当です。」


 上級生三人に注目され、緊張による吃音を出しながらマキシミリアン、面倒くさいからマキシにしよう、は、俺の無実を証言してくれた。

 いい後輩だ。


 「なんとなく私には何が起きたのかは分かるが、我々幹部会にとって良いことだったのかも知れぬな。こ奴が幹部会の面接に来たとすればな。テオ。そうは思わんか?」

 「そうですね。殿下のその考えは頷けます。こいつの面接をするのも、幹部会に入れるのも、悪手としか思えませんから。」


 割りと強い言葉で、テオは言い切った。

 この二人の言質が取れれば肉壁君の処理は決まったようなもんだな。


 黒猫ちゃんが何を言おうともう遅いわけだ。

 「ああ、所でオリビィはどうなったんだ?」

 俺はオスカーに聞いてみた。


 「うん、まあ、あいつが簡単に落ちる筈が無かろう。」

 ですよねー。


 「これから推しといつも一緒ですね、テオ先輩!」

 「や、止めろ、正気を失うだろ!」


 テオはやや大げさに俺に叫んだ。

 「で、二人ともちょっといい?マキシミリアン君は、ちょっと向こう行ってくれるかな?この怖い二人の先輩方に話が有るんだ。」


 「怖いのはお前だろ?」

 テオが肉壁君を見ながら言った。


 テオやオスカーは俺の魔法知っているからね。

 「いやいや、またまたぁ。」


 と言って、テオとオスカーの背中に手を回し、

 「さ、さ、話があるから、ちょっと向こうへ。」


 そう言って、キリッと君ことマキシミリアンから離れた。

 本当は肩を組みたいところなんだが、オスカーもテオも俺より二十センチ以上背が高くて、肩に手が届かないのさ。

 

 微妙にマキシとも距離が開いたところで、

 「いったい何の話だ。」


 オスカーが訝しげに聞いてきた。

 「いや、お二人とも、あいつが今起きて幹部会に入れろと騒いだらどうします?」

 

 俺はオスカーとテオを交互に見ながら聞いた。

 「私個人の意見としては、彼は幹部会に要らない。ふさわしくないと思います。それから、三人の姫たちにもいい影響は与えないでしょう。」


 テオがそう言うと、

 「まさにそれだな。」


 と、オスカーが同意した。

 「まあ、オリビィを抜いた二人の姫とオスカーの縁談でもありますから、危険分子入れないほうがいいでしょうね。」


 俺がそう言うと、

 「そこは考えなくてよい。とは言えんな。気を遣わせるようで会員たちには申し訳ないが。」


 などと、オスカーが殊勝なことを言った。

 「国同士の外交でもありますから、この学校はいい思い出にしていただくのが一番だと思いますよ。で、オリビィが決まりなら後二人、あそこのマキシミリアン君を僕は推薦します。」


 「理由は?」

 テオが涼しい目で聞いて来る。


 「はじめは他薦で来たんですが、聞いてみると自信はあるようなのですよ。最初は周りに乗せられてオリビィを囲んでしまったが、」

 「ちょっと待て!王女殿下を囲んだ!?」


 俺の発言を遮り、テオの声に怒りが混ざる。

 その声が聞こえたか、マキシの肩が跳ね上がるが無視だ。


 「テオ先輩、それはオリビィも謝罪を受け取り収めました。騒ぐとオリビィへの侮辱になりますよ。」

 「う、ぐぅ。」


 怒りを無理やり胸の中に押し込めたような声を出して、テオは黙った。

 「その謝罪もオリビィが一回で収めるくらいにはできていましたし、貴族というか、人としての素養はしっかりしていると思います。入学したてで他薦が出るくらいには、周りから人望があるように見えるんでしょうね。」


 俺がそう説明すると、オスカーが、

 「では彼奴を入れるのか?」


 と、聞いて来たので、

 「あの肉壁君を入れるよりは百万倍ましかと。あともう一人、僕の推薦が居るんですけど、ああ、来ましたね。」


 「アベル・ヴァレンタイン!教師たち連れて来たにゃぁ!」





 

 そう言って、黒猫ちゃんは教師を引き連れ、俺たちのもとへやって来たのだった。







読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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