539.アベル君とお姫ズの自己紹介。
539.アベル君とお姫ズの自己紹介。
「皆、集まっているな。紹介しよう、今度から幹部会に入ることになった、ミカ・ルヴァン嬢とルシア・リッツ嬢の二名だ。」
オスカーは、自分の妹は脇において、他国のお姫ズの紹介から入った。
「では、お二人、自己紹介をしてくれるかな?ミカ君から。」
オスカーがそう言うと、ミカ嬢はスッと一歩前に出て、
「只今ご紹介にあずかりました、ミカ・ルヴァン。ルヴァン王国、第三王女です。学校も、お国も何もかも初めてでございますので、至らぬ面があろうとは思いますが、何卒よろしくお願いします。」
そう、挨拶をしたミカ嬢は、幹部会の面々に向け、カーテシーを行って、すぐに直った。
それを見たオスカーは、ルシア嬢に目配せをし、手を前に向け挨拶を促した。
それを受け、ルシア嬢はチョコンと頷くと、やはり一歩前に出て、
「失礼いたします。ただ今オスカー様よりご紹介いただきました。ルシア・リッツでございます。バーム公国の第一公女ではございますが、身分などお気になさらず、幹部会の末席に加えて頂きとうございます。」
そう言って、ルシア嬢も、優雅なカーテシーをとり、すぐに直す。
表面的第一印象と俺の見立ては修練場で見た時と変わんないかな。
ミカ嬢は一本鋼が通った感じだ。
極端な言い方をすれば、男性的。
ルシア嬢はミカ嬢と対比すれば、柔和で女性的。
しかし、面倒臭そうではある。
ぶっちゃけ友人としてかかわるならミカ嬢。
ルシア嬢には、薄い膜のバリアを張っておきたい感じはするね。
「お二人ともありがとう、皆も今日から仲間として加えてくれ。」
オスカーはそう言って、拍手で二人を迎え、俺たちも拍手を二人に向けた。
二人とも、また一歩前に出て、振り返り、オスカーにお辞儀をし、また振り返って俺たちにお辞儀をした。
拍手が鳴りやみ、一回オスカーは咳払いすると、
「ここにもう一人いるので、知っていると思うが一応紹介しておく。」
そう言うと、満面の笑みでオリビィが前に出た。
その姿を見て、テオの両肩がビクッ!と跳ね上がる。
推しが目の前に居るからな、仕方ない。
「我が妹、オリビア・ノヴァリスだ。幹部会に立候補した。」
「幾人かは昨年の武道大会でお会いしたお顔が見えますね。はじめまして、兄から紹介にあずかりました、オリビア・ノヴァリスです。幹部会に立候補をいたしました。よろしくお願いいたします。」
そう言って、オリビィはカーテシーを作り、直してからまたニッコリ微笑んだ。
「でだ、オリビィの面接を行いたいと思うのだが、アベルとテオは抜くぞ。貴様らいいな。」
オスカーは俺とテオに向かって確認をとる。
「まあ、僕は面接官不適合なのは知っているよ。立場上ね。だからオスカーの判断は正しい。」
俺はオスカーにそう言ってから頷く。
「わ、私も今、ただ今の精神状態を鑑み、面接官には向かないと思いますので、王太子殿下の判断にお任せいたします。」
緊張で吃音を出しながら、テオが答えた。
「うむ、では今の両名と新入生を抜いた者たちで行ってもらう。私も立場上面接官に向かないのでな。イーディス、君が中心で行ってくれ。」
「承知いたしました。」
イーディスはオスカーに答えた。
「では、オリビィ、一旦部屋の外へ出てくれ。現会員だけで若干の打ち合わせをせねばならんのでな。呼んだらそこから面接スタートだ。よろしいな?」
「はい、わかりましたわ、お兄様。」
オリビィはそう言って頷き、扉から出て行った。
「皆打ち合わせをするぞ。」
「面接官以外も入るのかい?オスカー。」
俺はオスカーに聞いた。
「うむ、私とアベルが一番オリビィの人となりを知っているだろうからな。聞きたいことがあれば、皆聞くがいい。」
「僕はそんなにオリビィのプライベートは知らないけれどな。」
俺がそう言うと、
「貴様とオリビィのプライベートなど、知らなくていい!」
「まったくだ!!」
オスカーが即座に否定し、テオがそれに同調するのだった。
読んでいただき、有難うございます。
本作は長編となっています。
続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。
作者がんばれ!
面白いよ!
と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。
それでは、また続きでお会いしましょう。




