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【200万PV件達成!】新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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517.アベル君と、有象無象。

517.アベル君と、有象無象。




 「「「ざわ!?」」」

 俺たちをよく知っていない周りの人たちが、一斉にざわついた。


 「王女殿下、衆人環視の中、はしたないですよ。」

 「は!そうですわね。でも、武道大会以降、旦那様は会って下さらないのですもの。私、寂しくって。」


 そう言って、ちょっとだけ背の低いオリビィは俺を上目遣いで見上げた。

 このお姫様は何処まで計算してやってんだろうね。


 まったく。

 まあ、オリビィ自身がぶっちゃけちゃったんだから仕方がない。

 人間観察と行こうか。


 周りの人間が現状、どんな顔をしているか知りたいでしょ?

 まずはロッティー。


 最初は目を剥いて驚いていた。

 「旦那様!?」


 という小さな驚きの声もあげておりました。

 今は、俺はなぜだか知らないけれど、俺に自然と腕を組むオリビィに対して、


 「グギギギギ…」

 と、妙な歯ぎしりとも、うめき声ともつかない音が、ロッティーの口の中から漏れている。


 エドワード爺ちゃんも目を丸くして驚いている。

 その隣にいたカミラとアンネは対照的な表情だ。


 カミラはほぼロッティーと同じだな。

 ぐぬぬ!って感じ。


 アンネは何故か手を胸の前で合わせてウルウルしてる。

 いまいちわからん。


 国王?

 口をゆがめて笑っているよ。


 オリビィの俺への行動はさんざん見ているし、けしかけていたんだからオリビィの行動くらいお見通しだろう。


 ウィリアム爺ちゃんとクリス婆ちゃんはにこやかだ。

 全然動じていない。


 カレッド伯爵は、軽く頭を抱えていた。

 見たことは無かったけれど、行動は聞いていたんだろうな。


 近衛騎士団の二人と、グスタフご夫婦もカレッド伯爵と同じ。

 武道大会でオリビィが俺に纏わりついていたのを、ガウェインさん以外は見ていたからね。


 そしてルミナ夫人だけは、ニコニコしていたね。 

 で、ローズの顔は、能面でした。


 こわひ。

 「アベル!やるなぁ!!」


 こう言って笑いながら酒を飲んでいるのはバルドさん。

 一人、杯を呷りながら、ガハハと笑うバルドさんだけが救いだよ。


 そのバルドさんを、カテリーナ夫人が肘鉄を食らわせていた。

 「皆さん、お揃いで。」


 俺はそう言って一同を見回しお辞儀をした。

 そして、跪き、


 「この度は祖父の帰郷のため、このような会を開いて頂き、誠にありがとうございます。国王陛下。」

 そう言って、俺とロッティーが首を垂れる。

 「うむ、余はアベルの兄弟子であるからな。師匠が帰るなら送り出すは自明。気にする必要などない。」


 狸親父はそう言って、鼻を鳴らした。

 まあ、仁義は切った。

 気にするなというんだから、これ以上のことは必要はなかろう。


 「ありがとうございます。」

 そう言って更に頭を下げた。


 「うん、もうよい。面を上げ楽にせよ。皆が飲めなくなる。」

 その言葉を受け、俺とロッティーは立ち上がった。


 「シャーロット殿!」

 国王の後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


 オスカーだ。

 「一曲踊って頂けないだろうか?」

 

 そう言って、オスカーは跪き手を差しだした。

 「オスカー、今踊って来たばかりだから、姉さんは疲れているんだ。もう少し待ってくれ。」


 と、俺はわざと茶々を入れた。

 だって面白いじゃん。


 「旦那様、私とは踊ってくださるでしょう?」

 モジモジしながらオリビィが言った。


 「もちろん踊るよ。でも順番が詰まっていてね。」

 俺がそう言ってカミラを見ると、ぱぁ!とさっきとは違い、明るい顔をするカミラ。

 

 「え?私が一番じゃないんですの?」

 「立場的には一番です。でも、貴婦人として順番は守れるでしょう?」


 「む、でもそうですわね。いずれは私が旦那様の一番になるのですもの。ダンスの順番くらい守りますわ。」

 「聡明なオリビィは素敵ですよ。」


 俺はそう、彼女の耳元でささやいた。

 それを聞いたオリビィは、顔を真っ赤にして悶え狂っていた。


 面白れぇ、鰹節が温かい飯の上でうねっている様だわ。

 「アベル!貴様はもう踊れるのに!」


 そうやっかんで来たのはオスカーだ。

 「当たり前だろ?学者肌の姉さんと、騎士を目指している僕。どちらが体力的に上だと思っているんだ。」


 「あ、い、いや、しかし。」

 「こんなところで僕に絡んでいないで、姉さんをエスコートしてお酒でも飲んでいればいいじゃないか。」


 「ああ、そうだ。それは良いな。やはりアベルだ。」






 そう言ってオスカーはロッティーのもとへ行ったのだった。








読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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