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【200万PV件達成!】新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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515.アベル君とあることないこと。

515.アベル君とあることないこと。




 「貴族でもない女を妻だと言ってはばからない放蕩息子。それを甘やかして、しかも人前でその妾をハグして見せる宰相夫婦、だそうよ。」

 「うん、合っている。」


 「アベル!!」

 ロッティーが即座に俺を怒鳴った。


 「はい、はい、落ち着いて。そんなことで怒るだけ損だよ。姉さんは貴婦人然としていた方が僕は好きだな。」

 「まあ、アベルったら、こんなところで好きだなんて…じゃないわ!アベルだけじゃない、お爺様たち、ローズも馬鹿にされたのよ!」


 「そうだね。けどそれは僕もローズも納得ずくだよ。放蕩だなんだと言われても、僕は覆すつもりはない。言いたい奴が出るのは計算ずくさ。そのうち言えなくなる。それだけだろ?」

 「なんで言えなくなるの?」


 「シャーロットも魔法だけじゃなく政治も覚えなきゃね。王女殿下と結婚すれば王配候補になるじゃない。そうなれば、噂を立てただけで不敬だわ。」

 婆ちゃんが俺の考えの補完をしてくれた。


 まあ、そこまであからさまに考えていたわけじゃないけど。

 ローズを妾に迎えた頃は、オリビィとの結婚のケの字も出てない頃だったからね。


 今より慎ましい生活をするはずだった。

 オリビィのお蔭で、大手を振って妾と出かけられる。


 オリビィにとっては皮肉な話かもしれんが、逆張りして今と逆の生活をしていてもケツの座りが悪いしね。

 使えるものは使わせてもらうさ。


 「王女殿下は大丈夫なの?」

 いささか焦り気味でロッティーが聞いてきた。


 「彼女も計算高いからね。僕が何をしているかくらいは知っていると思うよ。じゃなきゃ、僕との結婚なんて選ばない。王女はそういう女性ですよ、姉上。そういう意味ではあなたより上だ。」

 俺はそう言って皮肉気に口角をあげて笑った。


 「だから私が行き遅れているといいたいのね!!」

 皆まで言わすなよ。


 「ププ!」

 俺の隣で婆ちゃんが盛大に吹いた。


 「お婆様!?」

 「あら、嫌だ。ごめんなさいね。シャーロット。でも、あなた方の口喧嘩は聞いていて楽しいわね。ウィットがあって。主にアベルだけど。」


 「婆ちゃん、その評価は間違っているよ。姉さんの天然がなければ、僕の軽口なんてただの空回りなんだから。」

 俺がそういうと、ロッティーは目を剝くが、


 「そうね。今の話は確かにシャーロットじゃないと面白くないでしょうね。ププ!」

 そういって婆ちゃんはまた吹き出した。


 「もう!お婆様!!」

 ロッティーがまた婆ちゃんに声をあげるが、婆ちゃんは意に介さず笑っていた。


 うん、ちょっとは回復したかな。

 若いといっても一曲通しで踊るとちょっと疲れるからね。


 さっきメイドから果実酒も貰って飲んだし。

 よし!


 俺はまだやりあっているロッティーの前にさっきと同じように膝をつき、

 「お嬢様、一曲お相手願いませんか?」


 そう言って手を差し出した。

 顔を上気させながら婆ちゃんに何か言っていたロッティーは、蝋人形のようにピタッと止まり


 「あ、え、うん。よろしくてよ。」

 と言って俺の手を取った。


 そこへ、

 「アベル!シャーロット!」


 と、声をかけられた。

 エドワード爺ちゃんが、両腕にカミラとアンネを侍らせてやってきたのだ。


 「あら、エドワード様、ごきげんよう。いいですわね、奇麗なお花を両手に。」

 そう婆ちゃんが笑顔をエドワード爺ちゃんに向けて言った。


 「アベルがモテますでな。ご相伴にあずかっとるだけです。」

 と、とてもひどい物言いをエドワード爺ちゃんはした。


 俺が言い訳の一つでもと考えていたら、グイっと腕を引っ張られた。

 そこにはさっさとこの場から踊りに行こうと必死のロッティーがいた。


 まあ、しゃーなし。

 「爺ちゃん、姉さんと踊ってくるから。」


 そう言って俺は空いている手をあげた。

 「おう、行っておいで。」


 エドワード爺ちゃんがそう言うと、その腕の中から、

 「アベル!次私ね!」

 

 「アベル様!私も!」

 という、女の子たちの声が聞こえた。


 「あいよ!」






 そう返事を一つし、俺はロッティーをエスコートしてフロア中央まで来たのだった。



読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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