選ばれた者
ちょっと楽しくなってきた
身を刺すような寒さに思わず顔をしかめて時計を確認する___7時55分
ベッドから出、服を着替え、パンをかじり、靴を履き、家を出る...この一連の動作10分で終え、自転車で20分の距離の学校に行く…校門が閉まるのは8時30分!
つまり急げば間に合う!!!
この思考の間僅か0.02秒ッ。
そう思いこの俺 天野冬夜はベッドから飛び出しリンクデバイスを充電器から引き抜きドタドタと学校に向かった。(デバイスとはワールドデバイスの略でワールドシステムが搭載されている小型の機械。テキスト等はこの中にインプットされている。正直この小さな箱に膨大な情報が入っているなど信じられない)
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全速力で自転車をトバし教室に着いたのは8時28分であった。
今日は終業式。普段は学校に行かなくて良いのに寝坊した日に限って登校日なのだ。
天野が通う高校は極々一般的な公立高校である。強いて言えば偏差値は高めだが...
教室に着くなりバタリと机に倒れこむ。息がまだ整っていない。ハアハア言いながらふと横を見ると小柄な男と大柄な男が話している。
大柄な男は有名である。見るからにオタク、中身もオタク、名前の拓也も手伝って、アダ名がオタクになるのに時間はかからなかった。ちなみに本人はこのアダ名を気に入っているらしい。
小柄な男の方も有名と言えば有名である。外見は整っている、運動神経も悪くない、校内学力順位も2位である。が、中身はオタクなのである。さらにしばしば奇行に走るのである。授業中にも関わらず突然影絵を書き出したり(しかも割りと上手い)お菓子を食べ始めたり(勿論取り上げられたが)まあ、そんな奴だ。
話が会うのか基本的に二人はコンビでいる。
バチとオタクと目が合った。ふふふーと笑いながらこちらに近づいてくる。
「どうしたのですかな?そんなにハアハアいって...あっ、まさか私に対して欲じょ痛っ」
オタクのセリフを遮るように小柄な男 秋野霧の蹴りがオタクの爪先を抉る。
「朝からキモい事言うな。冗談は顔だけにしろ」
無表情で言っているがこれは冗談だ。多分。うん。
「いや、朝から~」とこれまでの状況を説明した。
「ふーん」と興味無さげに霧が言う。と、何かを思い出したかの様に
「そういや冬夜デバイスにソフトウェア配信された?Earth社からの」
「いや、急いでたから見てないぞ?ソフトがどうしたんだ?」
「いや、貴方はテスターに選ばれましたって言うメールが添付されてたんだよ」
「テスター?」
「うん。普通こういうのって会社の人か応募じゃない?」
「普通はな」
「僕もオタクも応募した覚え無いんだ。でも着ていた、なら皆は?って思ってさ」
「俺以外に聞いたか?」
「まさか!急に僕が話掛けれると思う?コミュ障だよ?」
「嘘吐くな。お前がコミュ障なら全人類コミュ障だぞ」
「何故か皆私を見ると逃げるんだ」
痛みから復活したのかオタクがいた
「あぁ」
「おい!なんだその納得した顔は」
といった会話をひとしきり繰り広げた後俺はデバイスを確認して言った。
「俺の所にもきてるな」
「なら無作為に選ばれたのかな?」
「そうだろうよ。そういやこれどんなソフトだ?」
「それはg」
「それは私が説明しましょう。」
セリフを遮られた霧がチッと舌打ちしたが構わず続ける。
「どうやらゲームのようですな。それもMMO」
「あー、オンラインゲーム?今時珍しくもないけど」
「いえいえ!侮ってはいけません。パッと見ただけでも容量が凄いことになっています。」
「つまりどういう事?」
「ストーリーが濃密かグラフィックが凄いもしくはその両方です。」
フンフンと鼻息を荒くしてオタクは言った。
次くらいから本編入りたいな
週更新頑張ります




