表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親友ポジションに憧れる俺は彼女達に狙われている  作者: 瑞柿けろ
第二章 デート&乱華編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/123

第69話 乱華とのデート! ワンッ! デート中編①







 乱華と共に向かった場所は”星空中央公園”と呼ばれるこの街で最も大きい公園だった。

 ここは道に沿うように花が植えられており、春夏秋冬様々な季節の表情を見せることから住民のみならず県外からも人が訪れる結構有名な場所なのである。


 そんなところをオシャレをした女子と歩いてるわけで……


「これ……はたから見たらデートだよな」

「だからデートだっつってんだろ」


 横の彼女からツッコミと共に鋭い眼光が刺さる。可愛い女性から睨まれるって、とある業界によってはご褒美なのでは?

 俺は全く何とも思わないけど、そんな事を考えていると乱華が口を開いた。


「相変わらずここは綺麗だな、私ここが好きでよく来るんだよ」


 透は最近来たことあるか? と投げかけられた質問に少し考えてみる。

 

 どうしよう正直に言うか?


 本来なら来てないと言いたいところだが、実際のところ来た。しかも数日前に来たのだ。

 いつか? それは、


 天との夜散歩の時に、だ。


 あの水着に耳と尻尾をセットにして、腰に刀を添えた斬新な恰好の天と一緒に来たのがこの有名な公園というわけなのだ。まさか姉妹揃って同じ場所へ連れて来られるとは驚いた。

 ただ夜と昼間で景色が違うので本当に凄い所なのだが、


「正直さ」

「んだよ」

「地元の有名なスポットって行かないよな。観光とかでなら行く人いるけど、実際に住民は行かないって」

「京都の人が京都タワーとか、東京の人が東京タワー行かない的なやつか?」


 そうそうそれ! それが言いたかった! でもそれとは別に思うわけよ。

 だから、


「浦安に住んでる人は毎日夢の国行ってると思ってた」

「……透お前偏見が凄いな」


 え、だって浦安って夢の国の他に何が____いけない。これ以上は駄目だ。


「忘れるな。あれは東京じゃねぇから千葉だから」

「だから透お前は何が言いたいんだよ」


 あ、いや勘違いしてる人もいるからこの場で言っておこうと思ってね?


 とはいえなんとか話を変えられたと思う。

 何でそんなことをしたのか、それは至ってシンプルだ。なんせ俺は現在呪いのせいで嘘が殆ど言えない。

 だからここで何か誤魔化さないといけない事があると困るのだ。なんせ嘘つけないしね?


 でもとりあえず大丈夫だろう。これなら変な事を言われないに決まっている。


「それで透」

「なんだ?」

「一つ聞きたい事があるだけどよぉ」


 聞いて良いか? と乱華はニッコリ笑いながら続けた。




「私以外のやつとここに来たのか?」




 一瞬、時が止まった。

 なるほどこれは強制イベントなのか……


「……え?」

「どうなんだよ」


 乱華さんはあれか俺の考えが分かるのか? ……仕方ない二割の確率で呪いが発動しないのに賭ける。


 絶対零度とかの一撃必殺技だって三十%なんだぞ!? 俺ならやれる!!


「誰と来たんだよ」


 やるぞ! ”誰とも来てないよ”だ!!


「天と来たよ」


 はい死んだ。

 この呪いマジで相性悪過ぎるだろおい。



 笑ってる乱華ではあるが目だけが笑っていない。ギャルゲー脳と普段の経験上俺には分かる。


 コイツは間違いなく機嫌が悪い。


「へぇそうかよ……。何しに来たんだ?」

「夜の散歩に」

「……そうかよ。お姉様と? へぇーそうかよ」


 もう駄目だ。やめられない止められない。


「……楽しかったかよ?」

「ま、まあまあかな」


 結論、ここしか本音言えなかったです(号泣)

 

「お姉様と出掛けたくせに調子乗ってんな死ぬかお前」

「お願いしますどうかそのスイッチに指を添えるのをやめてください。一生のお願いです」

「……こんなことで一生のお願い使うのかよ」


 こんな事って自分の命を握られてるんですけど? それに乱華は勘違いしている。

 俺の言う”一生のお願い”は俺が生きている一生の間に何度でも使い放題のお願いだからね。


「急にレア度が落ちたな」

「そ、そう言われればそうか」


 確かにこれじゃお願いの価値が落ちるか、言われないと分からなかった。


「透のそのチョーカーさ、犬の首輪みたいだよな」

「え、なんだよいきなり」

「いやな? 私が選んで買ったわけだけど、透を犬みたいに散歩させるのも良いと思ったんだよ」

「お前ら姉妹は頭おかしいのか? 姉はリード付けてペットプレイして、妹は彼氏をペットにするとかヤバいなおい」

「……透テメェお姉様にリード付けて散歩したのか?」


 あ、マズイ。洒落にならない程の失言だこれ。

 すると眼力だけで人を殺せそうな乱華様は人差し指で地面を示して言い放った。


「正座」

「え」

「正座」

「え、でもここ地面だぞ? しかも人が見て……」

「正座」

「……はい」


 逆らう事が出来ず、静かに地面へと膝を曲げて正座する。良かった今人通りが多くなくて、危うく通行の邪魔になるとこだった。それにしても、


「地面冷たい……」

「鳴け」

「え」

「鳴け」

「わ、わんだふる」

「あ?」

「……わ、わん」


 よし良い子だ、と嬉しそうな乱華を見て俺は理解した。女子を怒らせると怖い。


 これが世界共通の常識だな。




        ~おまけ~




 犬として地面に座っていると背中に突然衝撃が走った。後ろを確認してみると女の子が倒れている。

 どうやらぶつかってしまったらしい。道に座って邪魔だなこれ悪いことをしてしまった。


 ここは少女の身体の心配をするのが一番だろう。それにしても可愛らしい子だな中学生くらいか? ちょっとここは格好つけたくなる。

 いやでも俺も紳士だ。ここはスマートに決めよう。


 ____あれ待って身体の自由が、


「君可愛いね。何処住み? てかニャインやってる?」


 何この呪いクソじゃん。


「透……本当に浮気者だな。殺されてぇのか?」


 もう好きにして!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ