表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

第9話 スタンピート

早朝僕は日課の訓練を庭の隅でしながら自分のステータスを確認する。

レベルが少し上がった事もあり基礎値は15を越えて増幅数値は80になりこれなら超広域殲滅魔法が発動出来るだろうがマジックポイント的には三発がやっとだろう。

訓練が終わり服を着替えに部屋へ戻ろうとしていたら馬に乗って門の中まで飛び込んで来た騎士団員がいた。

玄関前で屋敷から出てきた執事に一言二言告げると一緒に屋敷内に駆け込んで行った。

部屋で服を着替え終わる頃メイドが呼びに来た。

「御当主様がお呼びです」

「判ったすぐ向かう」

そう答えると当主の部屋へ急ぐ。

部屋に家族全員が集まると父が話し出す。

「カルスの街の近くに在るダンジョンでスタンピートの前兆が見られたそうだ」

「ダンジョンがあったのですか」

「ああ、カルスの街がダンジョンの近くで水に困らないから発展した街だからな」

「後どれくらい時間があるんですか」

「国内外の記録によれば5時間後には魔物が全て出てきて散り始めるだろう」

「そこで当主と前当主のわしはカルスの街へ指揮を取りに向かう」

「それなら僕もモンスターを減らせるので一緒に向かいます」

そう言うと僕の前世を知っている祖父と父が許可を出す。

そうすると兄や姉も一緒に行きたいと言い出したが父が許可を出さないので祖父と父が僕を連れて出発しようとする。

その際領民第一主義にやっと切り替えさせた兄に命令する。

「クロードよ、次期当主としてやって来る伝令などへ対処しろ」

「分かりました」

そして騎士団を先行させ僕が改良した馬車でカルスの街へ向かう。

その途中で父に提案する。

「父上、魔物が出揃った所で僕が上空から超広域殲滅魔法で数を減らします」

「いけるのか」

「はい大丈夫です」

「それなら先制攻撃は任せる」

「分かりました」

そうしてカルスの街へたどり着くと騎士団と冒険者が集まっていた。

そして父の命令で準備をしていると監視台から報告が来た。

「スタンピートが始まりモンスターが出てきました」

スタンピートは不思議な事に最奥のボスモンスターが出てくるまでモンスターは動き始めない。

「ダンジョンからオークキングになんだとドラコンも数匹出てきました」

そこで僕は飛翔魔法でダンジョン上空まで飛んでいく。

するとダンジョン最奥のボスらしい古竜がが現れ声を上げた。

するとモンスターが動き始めたので詠唱の終わった魔法を発動した。

「フレアプロミネンス」

超広域殲滅魔法により殆どのモンスターを倒したが古竜とブラックドラゴンが数匹残った。

僕はレベルアップの影響が済むまで待って範囲殲滅魔法を唱えた。

「フレアバースト」

それにより残ったモンスターを殲滅しアイテムボックスにより燃え残った魔石とドロップアイテムを回収した。

そしてカルスの街へ戻ると冒険者の歓声に迎えられた。

僕が戻ると父が騎士団に命令を出す。

「念のため周囲にモンスターがいないか確認してから帰還してくれ」

僕たちは冒険者の歓声に送られながら屋敷に帰る。

屋敷に着くまでステータスを確認するとレベルが200を越え基礎値もかなり上がっていた。

そして屋敷で無事モンスターを殲滅したと報告すると家族全員が喜んだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ