第10話 王都へ
スタンピートから10日がたち新しい香りの石鹸と髪の悩みに合わせたシャンプーとリンスが完成して美容品も順調に代替品が見つかっていた。
前世の研究員だった頃内容物の検査機が完成した時あらゆる物の検査をしておいて良かった。
一段落ついた頃父から呼び出しを受けた。
父の執務室のドアをノックする。
「父上お呼びですか」
「うむ入れ」
「失礼します」
「用事とは国王から面会したいから王都に来いとのことだ」
「どんな用何ですか」
「スタンピートを被害無しで納めた事へのお褒めの言葉だそうだ」
「いつ頃往けば良いのですか」
「直ぐにたってくれ」
「はい分かりました」
部屋に戻ると出立の用意をする。
改良に改良を重ねた馬車で執事のアローズと王都に向かう。
改良のお陰で激しい揺れは無い。
乗っている間は化粧品の制作に必要な代替え品を考えていた。
一週間が過ぎ王都に近付くと馬車が停止する。
「豪華な馬車が襲われて居ます」
「僕が出る」
そう言うと飛翔で近づきファイアアローで死なない様に倒していく。
馬車は壊れているが紋章を見ると王家の馬車だ。
騎士が声を掛けると馬車から侍女と同じくらいの少女が現れる。
「私は王孫女のエミリアです、お助け戴いて有り難う御座います」
「私はエドワード男爵家のシュンと申します、間に合って良かったです」
騎士が馬車を調べるが直ぐには治せそうもない。
「もし王都に行くならば我が家の馬車に乗りますか」
「お願い出来るなら是非お願いします」
そうして騎士の一部が壊れた馬車と共に襲撃者を見張るそうだ。
僕たちは馬車に王孫女と専属メイドを乗せ王都を目指す。
「私は王孫女のエミリアと申しますが貴方のお名前は何ですか」
「エドワード男爵家のシュンと申します」
「この馬車は素晴らしく余り揺れませんね」
「気に入ったらボールド商会にお問い合わせ下さい」
色々話ながら三日馬車は王都にたどり着いた。
城門が見えて来ると騎士が声を掛けて来る。
「入門順を取って来るので暫くお待ち下さい」
騎士が門番に声を掛けると他の馬車を無視して城門を潜る。
そして王城にエミリア様を届けると王都の屋敷に向かう。
すると屋敷にクルス兄さんとエリーゼ姉さんが屋敷にいたのでまずは馬車はカルスの街へ戻って貰い話を始める。
「クルス兄さんとエリーゼ姉さん、お久し振りです」
「シュン、君が一人でスタンピートを押さえたと王都で噂で話を聞きたいから到着予定日に屋敷に来たんだ」
「そうよ大量の魔物を魔法一発で全滅させたそうじゃない」
そして三人で食事をしながらスタンピートの話をした。
翌日伝令が来て謁見は五日後だと伝えられた。
手がすいたので新しい魔道具を考えているとアルス商会長が王都に居るそうなので話のため屋敷に来てもらった。
「新製品が出来たのだけどどう扱う」
「家の商会も国一番に成った上にシュン様から買ったマジックバッグで利益率が高く、既に王国でも一番の商会になったので改良品はともかく新製品は遠慮したいです」
「そうか新しい商会を探すか」
「それなら新しく探すよりシュン様が商会を立ち上げた方がいいですよ」
「そうか考えてみよう」
「立ち上げたら商会長代理に私の弟を紹介しますよ」
「その時は宜しく」




