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COLORS  作者: 夢物語
33/43

三十三色 パーティー

紅蓮ぐれん達が帰還してから一ヶ月が過ぎた。



「社長、掃除終わりました!」



「ありがとうはく

男だけだったから助かるよ」



「私に出来る事なら何でも言ってくださいね!

それじゃ、お買い物行ってきます」



「気を付けてな」



「はい!」



楽しそうに事務所を出ていくはく



「魔の出現もかなり減った分、あいつらの活動も増やさないとな。

魔の根絶はまだまだか」



着けているペンダントの蓋を開け、中の写真を見つめる彩呀さいが



はくちゃん、いらっしゃい!」



「こんにちは!

今日は大根とトマトとレタスください」



「あいよ!

いつも買い物大変だね!

アイドルの世話も疲れるだろ?」



「そんな事ないですよ。

皆さん、ごはんを美味しいっていっぱい食べてくださいます。

笑顔を見てるだけでも幸せな気分になるんです」



はくちゃんはいいお嫁さんになるなぁ。

おじさんのお嫁さんになんないかい?」



「あんた! 何、はくちゃん口説いてんだい!

そんな暇があるならサービスの一つでもしな!」



「わ、分かってるよ!

きゅうりをおまけしといたから」



「ありがとうございます!」



八百屋を離れはくは商店街を歩いていく。



「次は…蒼司あおしさんに頼まれてた」



その時、何かを感じ取り振り返るはく



「今、誰かに呼ばれたような…気のせい…かな」



それから数日後、事務所の屋上に全員の姿があった。



「今日は日頃の労いとはくの救出成功を祝ってのパーティーだ!

みんな好きなだけ食べてくれ!」



「食いつくしてやる!」



黄理おうり、食べ過ぎ注意」



「何言ってんだ紫劉しりゅう

男なら食って食って力を付けろ!」



あきらもたくさん食べて大きくならないとね」



あきらの更に野菜を沢山乗せていく藍麻らんま



「お肉も食べさしてよ!」



藍麻らんま、あまりあきらをいじめるな」



「ううっ、蒼司あおし~」



「ドレッシングも忘れてるぞ」



「酷い!」



「仲良くしないとダメですよ!

はい、お肉どうぞ」



はくちゃんありがとう!」



そんなはく達を見ながら片隅で一人酒を飲む橙児とうじ



「お前が来るとは思わなかったよ」



「おっさんがうるさいから仕方なくだ。

しかし、まだ馬鹿みたいな事を続けてるんだな」



「ん? アイドルの事か?

アイドルは楽しいぞ! 橙児とうじもやってみないか?」



「俺は自由に生きていたいんだ」



「何者にも縛られないのが自由とは限らないぞ」



「…」



少し離れたテーブルで話をしている彩呀さいがとミネルバの姿があった。



「全員無事で良かったねぇ」



「ああ、あいつらには驚かされる事ばかりだ」



「私もあんたも歳を取っちまったからかね。

でも、子の成長は嬉しいもんだよ」



「昔を思い出すな…」



彩呀さいが…あの子も元気にしてるよ!

男がしけた面してんじゃない! 飲みな!」



「そうだな。

勝負だミネルバ!」



「おい、紅蓮ぐれん! 社長とミネルバさんが飲みくらべ始めるぞ!」



「まずい! 蒼司あおし、止めるぞ!」



紅蓮ぐれん達が二人の元へ駆け寄る。



「何かダメなんですか?」



「あの二人が酔うと手がつけれないんだよ」



橙児とうじさんも知ってるんですか?」



「ああ…死人が出てもおかしくない」



「死人!?」



「ったく! さっさと酒を奪え!」



手間取る紅蓮ぐれん達の元に橙児とうじも駆けていく。



「でもなんだか楽しそう」



そんな光景を見つめるはくの背後に闇が広がっていた。

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