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COLORS  作者: 夢物語
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三十色 進化する恐怖

「ぐっ…死にかけていたはず。

何をした!」



「俺達にも分からない。

ただ暖かい何かに包まれた途端、力が溢れ出していた」



「そいつの力か」



あきらはくは大丈夫か?」



眠るはくの頭を優しく撫でるあきら



「大丈夫だよ紅蓮ぐれん

あれははくちゃんだったんだね」



「ゼーレ、これからが本番だ」



「くっくっくっ…少し力を手にした程度で我を倒せると思っているのか?

本当の力を見せてやろう!」



ゼーレの全身が黒く染まり、赤い線が胸から全身に走り吐く息が炎を帯びていた。



「さあ、恐怖の幕開けだ」



地面を強く蹴り黄理おうりへ殴りかかると、遠くまで黄理おうりごと進んでいく。



黄理おうり!」



「ぐっ!」



「止められんか?」



「なめるな!」



ゼーレの拳を弾くと地面から伸ばした岩で挟み潰す黄理おうり



「つまらんな」



岩はゼーレの体に吸い込まれていく。



「吸収した!?」



「はあぁぁぁ!」



ゼーレが全身に力を入れると茶色い岩の翼が生え、飛び立つと追ってきていたあきらへ襲い掛かる。



「空は僕のテリトリーだよ!」



あきらが両手を上げると頭上に風が吹き荒れ、両手を下ろすとゼーレを地面へと急降下させた。



「危ない!」



下にいた紅蓮ぐれん達は咄嗟にかわし、地面は大きく削り取られる。



あきら、危険」



「ご、ごめんごめん!

コントロール出来なくて」



「それよりゼーレはどうなった?」



全員が窪みを見つめるとゼーレの姿はなかった。



「消し飛ばしちゃったかな?」



すると地面が吹き飛び、緑の爪を右手に生やしたゼーレが姿を現す。



「どうした? こないのか?」



紫劉しりゅう



「うん」



藍麻らんまの掛け声で水の巨大な槍に激しい雷を帯びさせる紫劉しりゅう



「これなら消えてくれるかな?」



槍はゼーレの胸を貫き全身に雷が走る。



「俺達も続くぞ!」



「ああ!」



「命令するな」



炎の蛇がゼーレに噛み付き体内に炎を流し込み、氷でできた女性が背中に触れ急速に冷やし、上空から巨大な光りの剣がゼーレを飲み込み地面に突き刺さった。



「これなら…!?」



しかし、それぞれの攻撃はゼーレに吸収されてしまう。



「うおぉぉぉぉ!」



左手に紫の爪、水色の右目に青色の左目、橙の髪に赤色の牙を生やした姿へ変わるゼーレ。



「吸収したのか?」



紅蓮ぐれん、今度は全員でだ!」



蒼司あおし、分かった!

みんないくぞ!」



全員が一斉に攻撃を繰り出し激しい爆発が起こる。



「どうだ?

…どうなってる」



そこには傷一つないどころか一歩も動かず笑みを浮かべているゼーレの姿があった。

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