二十五色 集いし色
紅蓮は洞窟の中とは思えないほど開けた場所にたどり着く。
「ここが一番奥なのか?
あれは…」
奥の方をよく見ると巨大な物体がある事に気付く紅蓮。
「生き物?」
「よく来たな。
ん? 貴様だけか?
まあいい、あれが我が父ギベーリ。
今はただの肉塊のような姿だが、目覚めた時に偉大な姿を見せてくれるだろう。
貴様が生きていられればな」
ゼーレは紅蓮の背後に現れ首を片手で掴み、壁に体を押さえ付ける。
「ぐっ…白…はどこ…だ…」
「白? ああ、あの贄か。
それならあそこだ」
ゼーレが指差した先には、体を縛られギベーリの上に白が吊られていた。
「白!?
彼女は…普通の…女の子だ。
巻き込むな!」
「普通の女?
気付いていないとはな。
あの女には強大な力が秘められている。
貴様達をも超える力がな!」
「白に…それ…でも!」
全身から炎を放ちゼーレを遠ざける紅蓮。
「まだそんな力があったか。
六魔将を倒しただけはあるな。
貴様、新たな六魔将にならんか?
そうすれば命は助けてやろう」
「はぁ…はぁ…断る!」
「残念だ…ならば死ね!」
ゼーレは剣を構え紅蓮へと突進する。
「(力が入らない…ここまで来たのに…)」
その時、ゼーレに何かが直撃し吹き飛ばす。
「フフッ…この世界の戦士は相当しぶといようだな」
「お前との決着がまだだったからな」
入口には銃を構えた橙児の姿があった。
「橙児!
まだ傷は癒えていないはずだ!」
「うるさい。
ボロボロのお前達よりましだ」
橙児の後ろから蒼司達が支え合いながら姿を現す。
「みんな!」
「待たせたな紅蓮」
「蒼司…」
「感動の再会は後にしろ。
こいつの相手は俺がするからあの女を連れ戻せ」
「橙児…分かった!」
「初めてだ…ここまで馬鹿にされたのは!」
ゼーレの全身から黒い光りが溢れ出る。
「そうでなけりゃな」
橙児は光りで作った剣を両手に持ちゼーレに斬りかかった。
「愚かな」
ゼーレは剣を横に振り橙児をなぎ払うも受け止められる。
「一度味わったからな。
次はこっちの番だ」
橙児は剣を流れる様に払いゼーレの肩を切り裂く。
「ぐっ!
面白い…力の差を教えてやろう!」
肩の傷を一瞬で塞ぎゼーレは剣を構えた。




