二十四色 全てを焦がす炎
「はあぁぁぁぁ!」
炎を帯びた拳をぶつけ合う紅蓮とダフム。
「どうした?この程度では火傷すらせんぞ」
「ここからだよ!」
紅蓮は拳の炎を激しく燃え上がらせダフムを覆う。
「なかなかだ…しかし」
ダフムを覆っていた炎が弾けるように消え、今度は紅蓮を覆っていく。
「ぐあぁぁぁ!」
「早く何とかしないと焼け死ぬぞ?クックックッ」
「なめ…るなーーっ!」
全身から炎のを放ち、渦を巻いてダフムの炎を消す紅蓮。
「なかなか楽しませてくれる。
だが私の怒りはこんなものではない!」
ダフムが全身に力を入れると赤く輝きだし周囲の地面を溶かしていく。
「なんて熱量だ…」
「獄炎の力を味わうがいい」
一瞬で紅蓮の目の前に移動し腹に拳を打ち込み吹き飛ばすダフム。
「ぐはっ…(一瞬で皮膚を溶かして内蔵にまで拳を…)」
「うむ、殺しきれなかったか。
もう少し力を上げる必要があるな」
「(傷が焼かれて出血はないが平気な訳じゃない。
もう一発食らえば殺られる)
我が心に燃えし赤き炎よ!敵を滅ぼす業火になれ!」
右手に炎を纏い傷口に触れる紅蓮。
「回復か…待つ必要はないな!」
ダフムが再び紅蓮の前に移動し拳を構える。
「今度は頭を…!?」
紅蓮との間に小さな炎の玉があるのに気付くダフム。
「吹き飛べ」
炎の玉は爆発を起こし紅蓮とダフムを吹き飛ばす。
「うっ…前方に火力を集中させたがかなりのダメージを受けるな」
その時、爆炎の中からダフムが平然と姿を見せた。
「残念だがダメージを受けたのは貴様だけだ。
もう貴様の炎が私に届く事はない」
ダフムは紅蓮の首を掴み持ち上げる。
「ぐぐ!」
「胴と頭を焼き切ってやろう」
徐々に力を込め紅蓮の首にダフムの指がめり込んでいく。
「ぐあぁぁぁ!(…白…白…)」
「死ね」
ダフムが力を一気に入れようとした瞬間、顔面を殴られ吹き飛ばされる。
「くっ…なんだそれは」
紅蓮の両手は白い炎を纏っていた。
「お前を倒す!」
「戯れ言を!」
再び紅蓮とダフムの拳が激しくぶつかる。
「ダフムーーー!」
紅蓮の拳が顔面を捉え、仰け反る体を立て直し殴り返すダフム。
「何故だ!?何故貴様の拳が私に届く!」
激しい打ち合いをし一歩も引かない二人。
「自分の未熟さを知り!全てを賭けてでも守りたい者がいる事を知り!
俺は魂を燃やす事を知った!だから、あいつが帰れるようにどんな暗闇でも俺の炎で道を照す!
誰にも邪魔はさせない!」
「私はもう負けられない!
貴様の魂をも灰にしてやる!」
お互い全力を拳に乗せぶつけ合う。
「…フッ、地獄で再び…会お…う…」
ダフムの拳を破壊し紅蓮の拳がダフムの胸を貫いていた。
「まだまだ先だ」
粉々に砕け灰になっていくダフム。
「はぁ…はぁ…先へ…うっ」
紅蓮の両手は真っ白になりピクリとも動かなくなっていた。
「代償はでかいな…だがまだ立ち止まれない。
白を必ず救い出す」
ふらつきながらも紅蓮は奥へと向かう。




