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COLORS  作者: 夢物語
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22/43

二十二色 命の刃

「この前は負けたけど、今回は勝つよ!」



「僕だって負けられない…はあぁぁぁ!」



あきらは両手に風を集め始める。



「へぇ~、前よりも風が強くなってるんだね。

見せてあげるよ…生まれ変わった僕を!」



大きく息を吸いだすベチル。



「くっ、周囲の空気が吸い込まれていく!」



息を吸うのを止めると、ベチルは体を丸め輝き出す。



「眩しい…」



ベチルの体から光りが放たれると大人の姿へと成長していた。



「どうだ?これが僕の…俺の本当の姿」



「関係ないよ…ただ倒すだけだから!」



集めた風の玉をベチルへと放つあきら



「分かってないな」



ベチルが素早く片手を横に振ると風の玉は一瞬で消え去った。



「消えた!?

ならもう一度…あれ?風が集まらない!?」



「俺は風そのもの。

だから君が風を操ることはもう出来ない」



「諦めるもんか!

我が心に吹き荒れし風よ!悪しき全てを消し飛ばせ!」



あきらが両手を前に突き出すも何も起こらない。



「俺を倒した技…こうだったか?」



「ぐあぁぁぁ!」



ベチルが片手を掲げると体が引っ張られ苦しみだすあきら



「あっけないな」



「ぐっ…まだ…だ…」



あきらは周囲を覆っていた風の中へ飛び込む。



「何がしたいんだ?」



その時、傷だらけのあきらが現れ風の刃をベチルへ飛ばす。



「なるほど、俺の風を使ったのか…だが」



向かってくる風の刃を片手で弾くベチル。



「無駄なのがわからないのか?」



「それはどうかな!」



ベチルへ駆け寄ると、空気を口から弾の様に連続で撃ち出す。



「くっ!」



腕で防ぐも徐々に後ろに下がるベチル。



「(このままいけば!)」



「自ら風を生むか…」



ベチルの目が怪しく光ると突然、あきらの体が宙を舞う。



「うわっ!」



「落ちろ」



風に包まれながら激しく地面に叩きつけられるあきら



「がはっ!」



「まだ終わりじゃない」



あきらの体は何度も宙を舞い地面に落下する。



「…」



「強くなりすぎたか。

先に進んだ二人でもっと楽しむか」



去ろうとしたベチルの背後でゆっくりと立ち上がるあきら



「…い」



「まだくたばらないのか…死ねっ!」



ベチルが腕を振り上げ黒い風の刃を飛ばすも、あきらの前で弾ける。



「ん?」



「…ない」



何度も飛ばすがあきらに届く事はなかった。



「どうして届かない!?

…風が奴に向かって吹いている?」



「負けない!!」



次の瞬間、あきらへと風が集まり始める。



「ばかな!

風の支配が効かないだと!?

なるほど…そういう事か」



体が傷付いていくあきらを見て納得するベチル。



「自分が傷付かないように抑えるのを止めたのか。

確かに風を操るなら自分自身も危険が及ぶからな」



「ベチル…僕が倒れるか君が倒れるか…次の一撃で決めよう」



「フッ、面白い」



ベチルも傷付きながら風を集め始めた。



「いくぞ!」



「来い!」



あきらは両手を合わせ巨大な風の刃を放ち、ベチルは両手を突き出し槍の様な風を放つ。



「いけー!」



「くたばれ!」



風の刃と槍は激しくぶつかり、周囲を破壊しながら爆発する。



「…うっ」



「…あと…すこ…し…」



あきらは地面に転がり、ベチルは体を引き裂かれていた。



「…はく…ちゃん…の…とこ…に」



あきらは全身から血を流しゆっくり目を閉じる。

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