二十一色 重なる色
無数の岩石が黄理と紫劉を襲う。
「くっ!また自分の体を爆発させて攻撃か」
「黄理、前とは違う」
「違うって…あいつ腕が!?」
黄理がロドルを見ると、片腕がなくなっているのに気付く。
「前の俺達は触れる物を爆発させていたが、今は俺達自身が爆弾だ」
「じゃあ、全身爆発させれば終わりだな」
「お前達は勝てない…なぜなら」
その時、足元の地面が浮き上がり失ったロドルの右腕に形を変えていった。
「再生能力」
「まじかよ…」
「来ないのか?
じゃあ、俺達から行くぞ!」
ロドルは黄理に襲い掛かり、右手を振り下ろす。
「そんなとろい攻撃じゃ」
「黄理!」
ロドルの左腕が爆発し黄理が巻き込まれてしまう。
「我が心に輝きし…」
「忘れん坊だな」
紫劉がロドルの背後で構えた瞬間、ロドルの背中が爆発した。
「前より弱くないか?
いや、俺達が強すぎるのか。
完全に融合した俺達は最強だ」
「なめ…るなよ…」
「まだ…まだ…」
全身傷だらけになりながらも立ち上がる二人。
「じゃあ、これは防げるかな?」
全身に力を込め始めるロドル。
「紫劉!」
駆け寄った紫劉を背にして、周囲に分厚い壁を作る黄理。
「ぐぐぐぐ…消し飛べ」
ロドルの全身が爆発し周囲に爆炎が広がる。
「くっ…壁が持たない」
壁が破壊され爆炎に包まれた二人は吹き飛び、爆炎が収まった頃に崩れた瓦礫の中から紫劉が現れた。
「黄理…黄理!」
紫劉が周囲を見渡すと、瓦礫に挟まれ意識を失った黄理を見つける。
「瓦礫を」
何とか黄理を助け出した紫劉の背後に、瓦礫が集まっていきロドルの姿へと変わっていく。
「しぶといな。
今、楽にしてやる」
ロドルが手を伸ばそうとした時、全身を輝かせ始める紫劉。
「許さない」
ゆっくり立ち上がり紫劉はロドルへと殴りかかる。
「無駄な事だ」
上半身の前方を爆発させるも岩や爆風は紫劉を通り抜けた。
「効かない」
紫劉がロドルの体をすり抜け腕を伸ばすと、雷光がロドルの体に巻き付き縛る。
「ぐあっ!こんな物、爆発で…なぜ爆発出来ない!?」
「お前の体を内部からも縛り付けた。
自爆しても粉々にはなれない」
「だが俺は再生出来る!
どんな攻撃をしても無駄だ」
「な…ら…やって…みるか?」
ふらつきながら立ち上がる黄理。
「まだ生きていたか」
「簡単…には…死ねねぇ…よ…。
我が…心に…広がりし大地よ」
黄理の腕に瓦礫が集まり巨大な腕に変わっていく。
「我が心に輝きし雷光と共に」
黄理の腕に紫劉が触れると稲光と共に紫色に変わる。
「穢れを貫け!」
二人、声を揃えて叫び巨大な腕を打ち出すと、ロドルの体を潰しながら壁へ叩き付けた。
「ぐあぁぁぁぁ!(再生が出来ない…)」
激しい光りと共にロドルは消滅していく。
「やっ…た…」
「う…ん…」
二人は力尽き倒れ込む。
「少し…休ん…だら…」
「みんな…待ってる…」
戦いの影響で壁に亀裂が入り、目を閉じた二人に天井が砕け落ちる。




