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COLORS  作者: 夢物語
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二十色 命懸けの一撃

シュメルを追う藍麻らんまは沼が広がる場所にたどり着く。



「この臭い…毒」



「そう、ここはわらわの為の場所。

うぬに勝ち目などない」



「それはどうかな」



藍麻らんまが両手を横に広げると、掌に現れた水の玉から二匹の龍が現れシュメルに襲い掛かる。



「その程度」



毒の盾を目の前に作り出し防ぐも、龍に盾ごと体を貫かれるシュメル。



「前の僕とは違うんだよ」



「…」



そのままシュメルの体が沼に沈むと、沼の紫色をした水が吹き上がり巨大なシュメルの上半身に変わっていく。



「ずいぶん成長したね」



「わらわに肉体など不要。

毒その物となり無敵となった!」



「なるほど…なら。

我が心に流れし水よ、大いなる流れと共に不浄なる者を押し流せ!」



藍麻らんまを覆っていく水が槍を持った巨人へと姿を変える。



「以前、わらわを倒した力か。

今回は負けぬ!」



シュメルは爪を伸ばし藍麻らんまを突き刺すも槍に阻まれた。



「爪は大事にしないと…ダメだよっ!」



シュメルの腕を払い素早く槍を突き刺す藍麻らんま



「効かぬ。

うぬが中和出来た毒のままと思うたか?」



槍が紫色に染まり、藍麻らんまへと迫る。



「くっ!」



槍を手離し距離を置く藍麻らんま



「終いかの?ならば」



シュメルが両手を広げ素早く腕を振り交差させると、毒の刃が藍麻らんまを襲う。



「参ったね…」



藍麻らんまがかわした毒の刃は壁を溶かしていた。



「いつまで逃げられるかの?」



連続で毒の刃を飛ばし、藍麻らんまを追い込んでいくシュメル。



「(あれだけの濃い毒を中和するには時間が…どうすれば)」



その時、藍麻らんまは突然、片膝を地面に突いてしまう。



「思ったより時間が掛かったの」



「力が…入らない…」



「うぬがかわし、壁を溶かした刃は毒を発生させる。

この部屋に充満した毒は体の自由を奪っていく」



「中和…しないと…」



「させぬ!」



シュメルが両手を合わせゆっくり離すと、とても濃い紫の小さな球体が現れた。



「この毒はわらわすらも消し去る物じゃ。

うぬにくれてやる!」



球体が藍麻らんまへと飛んでいき、水の巨人を一瞬で紫に変える。



「ぐあぁぁぁぁぁ!」



「わらわの勝ちじゃ!」



「(意識が…みんな…)」



意識が薄れゆく中に、一滴の雫が落ちる音が響く。



「まずは一人…なんじゃ?」



その時、地面が揺れ紫の巨人を地下から吹き出した水が覆う。



はく…ちゃんが…待ってる…」



「動けるはずが!?」



「はあぁぁぁ!」



水が巨大な腕に変わり、紫の拳がシュメルを貫く。



「ばかな…毒を切り離し…わらわに返す…とは」



シュメルは悲鳴をあげながら蒸発していった。



「はぁ…はぁ…みんなの…所…に…」



地面に倒れ込む藍麻らんま



「から…だの…毒…中和…」



目を閉じたまま藍麻らんまは動かなくなった。

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