十九色 蘇る六魔将
光りの中を抜けた先には荒野が広がっていた。
「ここがあいつらの世界…」
「空が歪んでるよ!」
「糸がまだ先まで続いている。
みんな急ぐぞ!」
糸の伸びる先へ行くと大きな洞窟が姿を現す。
「ここに白が」
「紅蓮!」
洞窟から無数の魔が出てくる。
「相手をしている暇はない!突っ切るぞ!」
六人の力で魔の群れに一筋の道を作り駆け抜けた。
「魔が追ってこないよ?」
「俺達の世界に行ったのかもな。
今は白を」
その時、紅蓮の握っていた糸が切れ消えていく。
「あ!紅蓮が糸切った!」
「ち、違う!勝手に…」
「紅蓮じゃないらしい」
洞窟の奥を睨む蒼司の視線の先には、シュメルが立っていた。
「いつぞやは世話になったのぅ」
「またあんたか…みんなは先に行ってくれるかな」
「何言ってる藍麻!」
「大丈夫だよ紅蓮。
必ず追いつくから!」
「フフフ、来い!」
去っていくシュメルを追って暗闇に消えていく藍麻。
「藍麻!」
「紅蓮大丈夫だ。
藍麻を信じて先に行くぞ」
「蒼司…分かった」
五人は更に奥へ進むと分かれ道に出る。
「どっちに行けば…」
「二手に別れるのがいいかもな」
「僕と黄理はこっち」
「けど戦力を分散しては…」
「心配すんなよ紅蓮!
必ず白を取り戻そうぜ!」
「…そうだな。
死ぬなよ!」
「おう!」
黄理と紫劉は左の道を進んでいく。
「急ごう!」
黄理と紫劉が進んだ先には、マグマが広がる場所に出る。
「あっち!
落ちないように進まないとな」
「黄理、あれ」
紫劉が指差した先にはロドルが立っていた。
「この前の続きをしようか」
その頃、右の道を進んだ紅蓮達は開けた場所に辿り着き、警戒しながら進んでいくと突風に襲われる。
「なんだ!?」
「待ってたよ」
「ベチル…二人は先に行って。
こいつは僕が倒す!」
「翠…負けるなよ!」
「任せてよ!」
翠を残し先に進んでいく二人。
「六魔将が復活しているなら…やはり居たか。
テルガルド」
「以前は遅れをとったが新たに生まれ変わった我等に貴様らは勝てぬ」
「紅蓮」
「待ってるからな」
奥へ進む紅蓮の前に炎の塊が現れる。
「先には行かさん」
「ダフム…今度こそ燃やし尽くす!」
拳に炎を纏い殴り掛かる紅蓮。




