十八色 いざ決戦へ!
橙児の手術は無事に終わり、白への手掛かりも見つからず一週間が過ぎた。
「もう一週間…」
「紅蓮、お前が諦めてどうする?」
「諦めてなんか!…けど手掛かりがないんだぞ。
蒼司みたいに冷静になれないさ」
「冷静か…手掛かりは橙児の残した糸だけ」
その時、二人の元に彩呀が現れる。
「橙児が目を覚ましたぞ!」
「蒼司!」
「ああ!」
三人は病院へ向かい途中で翠達と合流した。
「分かるか?橙児?
彩呀だ」
「むさ苦しい顔…近付けるなよ…」
「フッ…心配させやがって」
「…奴を…追わないと」
「あの糸は何なんだ?」
「あれは…あの女が…連れ去られる時に…力の欠片をくっ付けて…俺の銃と繋いだ。
あの糸の先に…女がいる」
「どうやって向こうに行く?」
「さあな…奴等は…別の空間にいるなら…糸の先の空間を開けば…向こうに…」
再び眠りに落ちる橙児。
「どうする社長?」
「空間をこじ開けるしか…しかし…」
「リスクは承知だ!」
紅蓮の言葉に全員が頷く。
「お前達…分かった!
準備に少し手間が掛かるから、各自戦いに備えろ!」
「はい!」
紅蓮達は声を揃えて返事をし、彩呀は病室を出る。
「ミネルバ、あれの準備を」
数日後、紅蓮達は糸の途切れた場所へ呼び出される。
「いよいよだな」
「気負うなよ紅蓮」
「蒼司、お前もな」
「白ちゃん待っててね!」
「可愛い女の子に寂しい思いはさせちゃいけないからね」
「今度は負けねぇぞ!」
「必ず倒す」
六人が鳥居に到着すると、彩呀とミネルバが待っていた。
「来たか」
「社長、これは?」
鳥居には様々な色の宝石が張り付けられている。
「詳しい事はまた今度だ。
この石に色の力を注げば異空間を開ける」
「これで白ちゃんの所に行けるんだね!」
「まだ安心は出来ない。
一度閉じれば向こうから開くのは不可能だ。
それに開いた先に敵が待ち構えている可能性もある」
「社長…いや、親父。
俺達が誰に育てられたと思ってる?
俺達はどんな相手でもどんな場所でも戦い抜く!」
「バカ息子が…。
よし、こっちの事は心配するな。
色の力を持った戦士が世界中で戦ってくれる!」
「色の力を持ってるのって俺達だけじゃなかったんだな」
「紅蓮、気に入らないなら他の奴に変わってもらうか?」
「バカ言うな!白を助けるのは俺達だ!」
「よし!色の力を石にぶつけろ!」
紅蓮達は高めた色の力を鳥居にぶつける。
「空間が…裂ける!」
「今だ!白を取り返して敵を倒してこい!」
「おう!」
虹色に輝く光りの中へと飛び込む紅蓮達。
「いっちまったね」
「ああ、俺達は見守るしか出来ない。
必ず帰ってこい!」
橙児の繋いだ糸を辿り、紅蓮達は進んでいく。




