十四色 混ざらない色
彩呀の前に全員が集められる。
「改めて紹介しよう。
七華橙児だ」
「よろしく」
「社長、彼も色の力を使えるんですか?」
「そうだ。
世界中を飛び回っていたが私が呼び寄せた」
「彩呀さん、俺は好きに動かさせてもらう」
「ダメだ。
この仲間達と一緒に」
「仲間?足手まといの間違いだろ」
「てめぇ!うっ…」
「黄理、怪我人は無理しない」
殴りかかろうとする黄理をなだめる紫劉。
「橙児、俺達も六魔将を倒してきた実績がある。
足手まといにはならないはずだ」
「…確か紅蓮だったっけ?
アイドルを片手間にやってる奴の言葉なんか信用できないな。
いっその事アイドルだけにしたらどうだ?
敵は俺一人で十分だからさ」
「ほう。
貴様は相当腕に自信があるようだな。
勝負するか?」
「蒼司!?」
「紅蓮止めるな。
口より体で教えた方がいい」
「でも…社長!」
「仕方ない。
だが蒼司はまだ本調子じゃないからあまり無理するなよ」
「心配ない」
全員が外に移動し少し離れた場所で向かい合う蒼司と橙児。
「どうした?さっきは威勢のいい事を言ってたが、かかってこないのか?」
「戦闘では冷静さが俺の売りなんでな」
「じゃあ…すぐ終わらせてやるよ!」
橙児が素早く蒼司へと銃口を向け引き金を引くが、発射された光りは蒼司の少し前で氷の壁に防がれる。
「へぇ~。
少しは出来るみたいだな」
「少しだけか?」
蒼司が視線を落とすと地面に氷の道が橙児の足元まで伸び足を凍らせていた。
「くっ!」
「そのまま氷漬けになれ」
「この程度で勝ち誇るんだな」
足元を撃ち氷を砕く橙児。
「足を犠牲に!?」
「犠牲?違う。
光りは熱を持つんだよ」
銃口に光りを集め橙児は蒼司へと放つ。
「同じ事を」
蒼司は氷の壁で防ごうとするが、壁に当たる直前で複数に別れ壁を避けながら蒼司へと直撃する。
「ぐっ…」
立ち上がろうとする蒼司の背後に回り込み銃口に光りの剣を作り振り上げる橙児。
「終わりだ。
アイドルさん」
振り下ろされた光りの剣は蒼司の目の前で止まり、光りの剣を掴む紅蓮の姿があった。
「もういいだろ。
蒼司は怪我をしてる状態で戦ったんだ」
「(いつの間に…しかも平気で俺の剣を握ってやがる)」
「まだやりたいなら俺が相手をする」
光りの剣を消し銃をしまう橙児。
「…いや、あんたらの実力は大体判った。
だが俺は俺のやり方でやらしてもらう」
橙児はそう言い残し去っていった。




