表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落の底で、吸血鬼は人間をやめない ~転生TS吸血鬼は、死にかけた人間を救い、壊れた古代施設を家にする~  作者: 白峰ユラ
第三部 《二十四時間の境界》

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/99

第二十七話 《境界の約束》

セラフィナとユリウスが第七層へ収容されてから、五日が過ぎた。


二人とも生命の危険からは離れている。


セラフィナの腹部は閉じ、傷ついた肝臓と右腎にも新しい出血はない。骨盤の亀裂は安静が必要だが、左脚の骨も正しい位置で固定されていた。


まだ自力では歩けない。


それでも寝台の背を起こし、自分で水と食事を取れるまでには回復している。


ユリウスの右腕には、深血因子によって黒く変質した筋が残っていた。


一度にすべて取り除けば、筋肉や神経まで傷つける可能性がある。そのため毎日少しずつ、活動性のある因子だけを血管へ集め、血糸を通じて体外へ排出していた。


「指、動かして」


私が告げると、ユリウスは右手を持ち上げた。


最初に親指。


続いて人差し指から小指まで、一本ずつ曲げていく。


動きは遅いが、すべて本人の意思に従っていた。


「痛みは?」


「肩の奥に、引かれるような感覚があります」


「手は?」


「少し痺れていますが、触れられていることは分かります」


ユリウスの指先へ布を当てる。


目を閉じさせ、触れる位置を何度か変えたが、すべて正しく答えた。温度の違いも判別できている。


診工守の光が肩から指先までを走査する。


《患者ユリウス・ハーゼン》


《右上肢運動機能:維持》


《末梢感覚:軽度低下》


《活動性深血因子:検出限界以下》


《定着済み因子:2.1%》


《血統変質再開予測:低》


「残っているのではないか」


隣の寝台にいるセラフィナが尋ねた。


「もう増えないところだけ。無理に取る方が腕を傷つける」


「教会の検査で汚染と判断される可能性がある」


「なら、この記録も持っていって」


診工守が作成した診断記録を、外で使われている文字へ変換する。


深血因子の量。


活動性。


血液、筋肉、骨、神経への影響。


処置前と処置後の比較。


以前、ミレアたちの治療記録を作った経験があるため、読める形へ変える作業はすぐに終わった。


記録板を受け取ったセラフィナは、内容を何度も読み返していた。


「ここまで詳細な血統検査を行える設備は、中央聖療院にもほとんどない」


「診工守が調べた」


「この作業個体を教会へ貸し出す意思は?」


「ない」


「即答か」


「ここからいなくなったら、次の患者を診られない」


「複製するための構造調査は」


「壊されるかもしれないから嫌」


セラフィナは何も言わず、記録板へ視線を戻した。


教会へ戻ったあとに聞かれる質問を、先に確かめているのだと思う。


ユリウスは自分の右手を握り、ゆっくり開いた。


「切断されるものと考えていました」


「切らなくても治せた」


「教会の標準処置では、胸部へ達した深血変質は感染拡大を防ぐため切断対象になります」


「もう感染しない」


「その判断を信じるかどうかは、戻ったあとの審査次第です」


「腕を切ろうとされたら?」


ユリウスは答えなかった。


代わりに、セラフィナが記録板を置いた。


「私が止める」


「第一審問官であっても、血統審査局の決定へ無条件に介入はできません」


「この記録と、私自身の証言がある。少なくとも検査もせず切断させるつもりはない」


「任務への復帰を妨げる可能性があります」


「右腕を失えば、復帰そのものが難しくなる」


二人の話し方は固い。


けれど、セラフィナの言葉を聞いたユリウスは、それ以上反論しなかった。


私は診工守へ最終診断を命じる。


二人の身体へ光が走り、傷の状態が順番に表示された。


《患者セラフィナ・レイヴェル》


《腹部臓器損傷:安定》


《左大腿骨:固定状態良好》


《転送耐性:充足》


《現在の設備で実施可能な治療を完了しました》


《患者ユリウス・ハーゼン》


《右肺損傷:閉鎖》


《右上肢血統変質:停止》


《転送耐性:充足》


《現在の設備で実施可能な治療を完了しました》


《新規患者2名の治療完了を確認》


《個別治療報酬:SP+4》


《保有SP:4》


二人分の報酬が入った。


今すぐ技能へ使うつもりはない。


影蔵を広げるには足りるかもしれないが、次に必要なものが分かるまで残しておく。


「治療、終わった」


私が伝えると、ユリウスは寝台の上で姿勢を正そうとした。


右腕は動くが、胸部の傷と肋骨はまだ完全に治癒したわけではない。無理に身体を起こそうとしたため、肩へ血糸を巻いて止める。


「帰れるだけ。治ったから動いていい、ではない」


「承知しています」


「今、動こうとした」


「挨拶のためです」


「寝たままでいい」


ユリウスはしばらく迷ったあと、頭だけを下げた。


「セラフィナ様と私を救命し、右腕まで残していただいたことには、感謝します」


「うん」


「しかし、中央教会からの任務が消失したわけではありません」


「帰ったら、また捕まえに来る?」


「命令が維持されていれば、審問官として従う義務があります」


セラフィナが横から口を挟む。


「ユリウス。対象を無条件で収容することには、私が反対する」


「ですが、第一級敵性指定は」


「指定の根拠となった記録に不足がある。危険性の評価そのものをやり直すべきだ」


ユリウスは驚いたように上官を見た。


「深血心核へ適合し、これだけの血液操作能力を持つ個体です。危険性がないとは」


「危険性がないとは言っていない」


セラフィナの右目が私へ向く。


「強い力を持ち、教会の管理外にいる。危険性だけで見れば、収容を求める意見は理解できる」


「じゃあ、やっぱり敵?」


「話を最後まで聞け」


「聞いてる」


「お前は、我々を殺せる状況で治療した。収容命令を持っていると知ったあとも、処置を中止せず、ユリウスの右腕も残した。その事実を無視して、既存の吸血種と同じ基準で処分することには反対する」


味方になったわけではない。


私の力を危険だと思う気持ちも変わっていない。


それでも、最初から捕まえることだけを考えていた時とは違っていた。


「教会へ入る意思はないのか」


セラフィナが改めて尋ねた。


「ない」


「保護と監督を受け入れる意思も?」


「保護はいらない。監督も嫌」


「施設の一部を共同管理することは」


「ここは私の家」


「教会が安全を保証すると言ってもか」


「武器を持って捕まえに来た人の保証は、まだ信用しない」


セラフィナは反論しなかった。


「では、教会が再び武力を向けた場合はどうする」


「止める」


「抵抗者を殺すのか」


「殺さなくていいなら殺さない。影縛で止める」


「殺す必要があると判断した場合は?」


「患者を殺そうとしたら、止められる方法を使う。それで死ぬかもしれない」


嘘をついて、絶対に殺さないと言うつもりはなかった。


魔物と戦った時も、患者を守るために殺した。


教会の人間でも同じことをすれば、戦うことになる。


セラフィナは私の答えを聞き、静かに頷いた。


「その内容も含めて報告する」


「悪く書く?」


「事実をそのまま書く。教会全体がどう判断するかは約束できない」


「それでいい」


「ただし、第一級収容命令の即時執行には、私の名で異議を申し立てる」


ユリウスが何かを言いかけたが、セラフィナは視線だけで止めた。


「次に来る時は、捕らえるためではなく話すために来る」


「武器なしで」


「交渉役へ伝える」


「セラフィナも?」


「必要なら同行する」


「ユリウスは?」


右腕を見た。


感覚も動きも残っているが、しばらく安静が必要だった。


「彼は治療記録の検証を受ける。すぐには任務へ戻せない」


ユリウスは不満そうだったが、今度は反論しなかった。


帰還先は、中央教会が管理する聖療院の中庭を指定した。


武装した人間の反応は多い。


けれど、治療設備と神官の生命反応も確認できる。転送直後に二人を処刑しようとする動きがあれば、経路を切る前に分かるよう監視を残す。


《任意集団帰還》


《帰還対象:2》


《目的地:中央聖療院・西中庭》


《転送耐性:充足》


セラフィナは移動用の椅子へ座り、ユリウスも胸部を固定した状態で隣へ並んだ。


二人の武器は返さない。


銀の命令板だけは、セラフィナの要求に従って戻した。


「剣は?」


ユリウスが尋ねる。


「次に武器なしで来る約束だから、いらない」


「帰還先で自衛する必要があります」


「教会の中で襲われるの?」


「可能性は低いですが、審問官は常に武装する規定です」


「別のを借りて」


ユリウスは納得していなかったが、セラフィナは何も言わなかった。


代わりに、私へ一枚の小さな銀板を差し出す。


「接触印だ。教会側からお前へ一方的に転移する機能はない。こちらから対話を求める意思だけを送る」


診工守に調べさせる。


《外部通信術式》


《位置追跡機能:検出なし》


《転移経路形成機能:なし》


《短文情報の受信が可能》


危険なものではないらしい。


銀板を受け取り、治療室の作業台へ置く。


「勝手に来ない?」


「その印だけでは不可能だ」


「なら置いておく」


帰還を実行する。


白い光が二人を包み始めた。


ユリウスは最後までこちらを警戒していたが、以前のように剣へ手を伸ばすことはなかった。


セラフィナは光の中で、もう一度私を見た。


「次は話をする」


「武器なし」


「分かっている」


「怪我もなしで来て」


わずかな間が空いた。


「努力する」


エドガーと同じ返事だった。


「教会の人、そればっかり」


セラフィナの口元がほんの少しだけ動く。


笑ったのかもしれない。


二人の姿が消えた。


監視映像には、中央聖療院の中庭へ現れた二人と、慌てて駆け寄る神官たちが映っていた。


武器を向ける者はいない。


セラフィナは治療記録と命令板を掲げ、集まった者たちへ何かを命じている。ユリウスの右腕を見て驚く者はいたが、その場で切断しようとする動きもなかった。


《帰還対象の安全を確認》


《転送経路を切断します》


二人がいた寝台だけが治療室へ残る。


「患者、ゼロ」


《現在の受入患者数:0》


今度はすぐ救命転送網を停止する必要はない。


身体は疲れているが、判断力も血液量も基準を下回っていなかった。寝台を整え、使った器具を洗浄すれば、次の患者を受け入れられる。


---


銀色の接触印が光ったのは、二人を帰してから四日後だった。


《外部接触要請を受信》


《送信者:セラフィナ・レイヴェル》


《要請内容:中央教会代表との対話》


《同行希望者:1》


「二人で来る?」


《接触希望者情報を確認します》


最初に表示されたのはセラフィナだった。


腹部と脚はまだ治療中のはずだが、生命状態は安定している。歩行補助具を使っている反応もある。


同行者はエドガー・ローディス。


以前助けた聖堂騎士隊長だった。


「偉い人じゃない」


《エドガー・ローディス》


《中央教会聖堂騎士団所属》


《地下聖堂調査隊生還者代表》


《中央教会臨時交渉権限を保有》


正式な権限は与えられているらしい。


二人とも武器を持っていない。


追跡術式も検出されなかった。


ただし、セラフィナの脚はまだ完全には治っていない。ここへ呼ぶなら、帰還後も無理に歩かせない方がいい。


「待機区画へ。椅子も用意して」


《接触を承認します》


治療区画ではなく、隣の待機区画を使う。


長机を挟んで椅子を三つ置き、水も用意した。武器を持っていないため、影縛を使う必要はない。


白い光の中から、セラフィナとエドガーが現れた。


セラフィナは左脚に固定具をつけ、杖を使っている。エドガーも腹部へ帯を巻いていたが、自分で歩ける程度には回復していた。


「また怪我してる」


「新しい傷ではない」


セラフィナが椅子へ座る。


「外部の聖療院へ移った時点で、お前の治療は完了している。今は回復期間だ」


「なら歩かない方がいい」


「交渉のために来た」


「座って話せる」


エドガーは以前と同じ灰色の目で、拡張された治療区画を見回していた。


「寝台が増えたな」


「十一人来た時に足りなかったから」


「そのために、これだけ整えたのか」


「次も来るかもしれない」


二人へ水を出す。


セラフィナは以前のように毒を疑わず、一口飲んだ。エドガーもそれを見てから器を取る。


「交渉の内容は複雑ではない」


セラフィナが銀の記録板を机へ置いた。


「互いに、最低限守る条件を確認する。今の段階で同盟や正式な協力関係を結ぶつもりはない」


「教会に入る話なら断る」


「その話ではない」


記録板には、教会側が求める三つの条件が書かれていた。


一つ目。


人間種に対する無差別な捕食、殺傷、血統変質を行わない。


「してない」


「確認のための条件だ」


二つ目。


深血心核を利用し、新たな血統個体や眷属を作らない。


「作らない。あれは患者へ使うものじゃない」


三つ目。


救助した教会関係者を、治療と安全確認が完了したあとに帰還させる。


「帰りたくない人は?」


「本人の意思を無視して引き渡せとは書いていない。ただし、教会側へ生存と意思を伝える手段は必要になる」


「無理に帰さなくていいなら分かった」


教会側の条件は、それだけだった。


代わりに、私の条件を尋ねられる。


難しく考える必要はなかった。


「私と第七層を、教会のものにしない」


セラフィナが記録へ書き込む。


「所有権および強制管理権を主張しない、でよいか」


「たぶん」


「意味を理解しているのか」


「私の家に勝手に入って、私へ命令しないこと」


「十分だ」


「治療する場所へ武器を持ち込まない。外で持ってても、ここでは置く」


エドガーが確認する。


「患者の護衛が必要な場合は?」


「患者を守るためでも、治療区画では使わせない。危ないものが来たら私が止める」


「施設の防衛を信用することが条件になるな」


「信用できないなら外で待って」


三つ目は、深血因子を受けた患者についてだった。


「変わりかけてても、調べずに殺さないで」


セラフィナの手が止まる。


「活動性の深血因子が確認された者は、周囲へ被害を広げる危険がある」


「だから調べる。戻せるなら戻す。ユリウスも戻せた」


「お前の治療をすぐ受けられない場合もある」


「その時は閉じ込めてもいい。でも、最初から腕を切ったり殺したりしないで」


エドガーとセラフィナが視線を交わした。


すべての患者を必ず助けられるとは限らない。


暴れて周囲を襲う者も出るかもしれない。


それでも、調べる前から魔物として処分することだけはやめてほしかった。


「教会の全規定を即座に変えることはできない」


セラフィナは正直に答えた。


「しかし、深血汚染者の処分前に検査と治療可能性の判定を行うことは、今回の記録を根拠に提案できる」


「セラフィナとユリウスを見せれば?」


「すでに検査は行われた。ユリウスの活動性因子が消失していることも確認されている」


「腕、切られてない?」


「残っている」


「よかった」


エドガーが記録板をまとめる。


「要するに、お前の条件は三つだ」


「うん」


「所有しない。治療区画へ武器を持ち込まない。血統汚染者を調査せず処分しない」


「あと、患者は助ける」


「それは条件ではなく、お前自身の方針だろう」


「同じじゃない?」


「少し違う」


よく分からない。


けれど、書かれた内容は間違っていなかった。


記録板へ双方の承認を入れる。


私が手を触れると、施設の表示にも内容が登録された。


《外部組織との仮接触規約を登録します》


《対象組織:中央教会》


《相互敵対行動:一時停止》


《第一級収容命令:執行停止を確認》


《救助対象の安全帰還:相互保証》


《治療区画への武装持込:禁止》


《第七層に対する所有権および強制管理権:承認せず》


《必要時の接触経路を仮登録》


「収容命令、なくなった?」


「撤回ではなく、執行停止だ」


セラフィナが答える。


「お前が条件へ違反した場合や、新たな危険性が確認された場合は再審査される」


「教会が破ったら?」


「こちらとの接触を拒否して構わない。武力侵入を受けた場合は、自衛権も否定しない」


「殺してもいい?」


「可能な限り殺すな」


「私もそのつもり」


完全に信用されたわけではない。


私も教会を信用していない。


それでも、次に顔を合わせた瞬間から戦う必要はなくなった。


それだけで十分だった。


話が終わると、エドガーはすぐには帰還を求めず、空になった寝台の列を眺めていた。


「外では、お前についていくつか噂が広がっている」


「吸血鬼?」


「それもある。地下聖堂から十二人を生還させ、異端審問官二人まで治療したからな。教会が情報を隠し切るのは難しい」


「何て言われてる?」


「血を奪わず、死にかけた者へ返す吸血鬼」


それは間違っていない。


「ほかには、黒い翼で奈落から負傷者を運ぶ女。死者が落ちる前に連れ去る地下の治療者」


「死者は治せない」


「噂に正確さを求めるな」


「変な名前もある?」


エドガーは少し考えた。


「いくつか聞いたが、まだ定まってはいない」


「なら、そのままでいい」


名前が増える必要はない。


エルセリアだけで十分だった。


帰還準備を始めようとした時、机の上に置いていた接触印とは別の表示が開いた。


《外部救助要請を受信》


自動的に死にかけた生命を見つける救命転送網とは、反応が違う。


誰かが、こちらへ向けて意図的に助けを求めている。


《送信元:中央教会北部巡回隊》


《負傷者:推定23名》


《周辺に大型魔獣群を確認》


《救助要請者は仮接触規約を参照しています》


エドガーとセラフィナも、私の表情が変わったことへ気づいた。


「何か起きたのか」


「教会から、助けてって来た」


ついさっきまで、私を捕らえようとしていた組織だった。


その教会から、初めて正式な救助要請が届いている。


《現地派遣による介入が可能です》


《推定救命可能数:18から23》


《現地派遣を実行しますか?》


私は拡張した治療区画を見る。


寝台はある。


水も薬も食料もある。


受け入れる場所は、もう作ってある。


「行く」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ