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Parallel キラキラヒカル with智 

最後は年の差カップルです。実は入籍済みな二人。

親の転勤に伴い、智は学校の寮で生活しています。

週末婚な二人。会っている時はとても甘い時間を過ごしてます。

タイミングが合わなくて、ようやく本格的な夏休みの二人の天体観測は?

「とも君、ちゃんと勉強している?」

「…してますよ」

久しぶりに会う彼に自然と私は抱きついてしまった。

「気持ちは分かるけど…家に帰りましょうね?ともこさん?」

「うううう…」

反論の言葉がなくて唸るしかない私の頭を大きな手で彼は撫でてくれた。

久しぶりの感触で体中で堪能してしまう。

「ちい?帰りたいってば」

私の腕を引いて彼は私の住むマンションまでズンズンと歩いて行く。

こうなった彼には何を言っても通用しない。

しかたないから私は彼に連れられて歩いて行った。



「どうぞ」

「おぉ、ビリー久しぶりだなぁ。おいで」

彼は玄関にしゃがみこんで迎えに来てくれたビリーに両手を広げた。

その腕は…私の為じゃないんですか。そうですか。

私はちょっとだけビリーにヤキモチを妬いた。

ビリーとのスキンシップが終わった後の彼が振り向いて笑いを必死にこらえてる。

「煩い!!笑うと追い出すわよ!!」

私は顔を真っ赤にして彼に告げる。

「かわいいなぁ。もっとその顔を見せてよ…んっ」

私の顔に両手を添えて持ち上げてキスを落とした。



「どう?寮は?」

「最低。2学期から週末は兄貴の所に行くことにしてさ、ちいの所にいてもいい?」

「ダメとは言えないけど、生徒会長様が彼女の家にお泊まりはどうかしら?」

「どっちにしても、授業が終わったら、直接予備校に行ってからお泊まりだから9時頃になるんだけど」

「いいわよ。なんだったら、月曜日の朝に帰る?」

「平気なの?」

「平気じゃないけど…私達の関係を知ってる理事長には話を通そうね」

彼は納得したように頷く。



私の卒業と同時に彼の両親が西の地方の転勤が決まった。

幸い私達の学校には学生寮があるから、卒業が決まるまで彼は寮に入ることになった。

その代わりにある条件を私達に突き付けて。

それは…彼が18歳になったら婚姻届を出すということ。

本当は、私と暮らしたかったらしいことは分かっている。

でも、現実問題として高校3年生と同棲するのはかなりの問題があるのは分かっている。

だから…表向き分からない入籍ならいいやと思っていた。

この事を知っているのは、太一の父親である理事長しか知らない。

彼の担任すらその事を知らない。

私も周囲には話していない。だから6月の文化祭も何食わぬ顔をして母校に行ったのだ。



週末と休みの間は一緒に暮らす約束をしていた。

けれども、1学期は学校行事が多いのと、部活と補習授業の為、戻ってくるのが遅くなってしまった。

その事は仕方ないと思う。私も去年は同じ生活をしていたのだから。

私達の今の部屋は、最低限のモノしか置いていない。彼の進路次第では来年引っ越す必要があるからだ。

猫付きの物件を早めに探さないとならないのは本当の事を言うと頭が痛いんだけどね。

「大学の推薦取れそう?」

「ずるいだろうけど、指定校使おうかなって思ってるんだ」

「あるんだ。バイオ方面で」

「うん。大学都内なんだけども…推薦が決まったら早くに決めれるからいいよね?」

彼なりにビリーの事を気にしてくれているようだ。

「とも君が後悔しないのなら私は何も言わないよ。ただ…私が来年就職活動なのよね。ごめんね」

「大丈夫。卒業が決まればずっと一緒に暮らせるんだから…さ」

彼はそう言うと私の髪をかきあげてうなじにチクリと痛みを伴うキスをする。

「もう…ダメ…」

「残念、つけちゃったもんね。こないだのキスマーク消えただろう?ねぇ…今夜は?」

「ごめん…危険日だから…ちょっとだけ我慢して」

「そうだね。今じゃ困っちゃうもんな。じゃあ、抱きしめて寝てもいい?」

「いいよ。夕ご飯の支度をしようよ」

私は彼の腕からすり抜けてキッチンへ逃げ込んだ。



夕飯は昨日から煮込んでいたビーフシチューとサラダとパン。

「相変わらずちいちゃんのご飯はおいしいなぁ」

「とも君がいる時だけ、リッチなのよ。普段は手抜きだもの」

「俺だって…手抜きでいいのに」

「寮のご飯が、がっかりなのは知ってるから」

学食のメニューも残念なのだが、それ以上に寮のご飯が残念なのだ。

ご飯を食べて、シャワーを浴びて来ると言って彼はバスルームに消えていく。

いつもは一緒にお風呂に入ったりするんだけど、さっき私が危険日と言ったのが影響したようだ。

たまにしか会えないから、体を合わせたいのは分かる。

私だって同じ気持ちだ。

だけども、私達は夫婦とは言っても、彼は親に扶養して貰っている身分だ。

私の方は、学業を優先しているからそこまで裕福と言う訳ではない。

実家をおじさん夫婦に貸しているので、その家賃収入はあるけれども、部屋の家賃でほとんどが消える。

本当はアルバイトをした方がいいのだけど、彼と過ごす時間がなくなるので今はしていない。



「ちいも入っておいでよ」

タオルを被っただけの状態でフローリングをペタペタと歩く彼を見て私は

「お願いだから、パンツ履いてよ!!」

「悪い、いつもならこれでも怒らないじゃないか」

悪びれもせず、ケロリと言う。

「私が同じことをしたら私以上に怒るのに…」

「そういえば、そうだね、ごめん」

彼は慌てて鞄の中からパンツを探しだした。

私は着替えを持ってバスルームに行くのだった。



「服…新しいの買ったんだ」

お風呂上がりにバーゲンで買った部屋着を見て彼が言う。

「とも君も欲しい?今度買いに行こうか?」

「俺のサイズ…あるかな?」

「大丈夫。ユニクロって所だから、きっとあるよ」

最近の私のお気に入りの店だ。シンプルでしかも値段が安い。

お金があまりない私には非常に有難い。

「おそろいでも買おうか」

「バカップルって言われちゃうよ」

「いいじゃねぇか。その位」

そう言うと彼は私を引き寄せる。




「俺と同じ香りがする」

「それは逆よ。私と同じ香りがする」

私の使っているものを使ったんだから、そういうのが正しいだろう。

「あぁ、危険日だものな」

「後二日…我慢して?」

「二日なんだね。だったら我慢する。けど…無理させちゃうな…先に謝るね。ごめんね」

いきなりの宣戦布告に私は驚く。

「沈黙って事はいいってことだね。分かった。頑張るから」

「いいえ。頑張らなくて結構です。いつも通りで」

私は慌てて否定をするが、もう遅かったみたい。

「その代わりに…いっぱい抱きしめて、いっぱいキスしよう」

「えぇ?」

「嫌い?俺とキスするの?俺に抱きしめられるの?」

「大好き。もっとって言いたくなる位…好き」

それじゃあと言うと、ソファーに腰掛けていた私をゆっくりと寝かせる

「ちょっとだけ…こうしてて。ちい…その目は反則。俺を欲しがってる」

「そんなこと言われても。体は欲しいんだもの。仕方ないでしょう?」

「そうだね、完璧は避妊方法はないもんな。しないのが一番か」

「とも君が辛いのも分かるけど、私だって…同じなんだよ」

私は彼にしがみついた。

「ごめん、俺の気持ち押し付けるところだった。もっと優しくするから」

「大丈夫。私はもう…弱くないわよ」

「そっか。だったら…今日はキスだけ…な」

そう言うと、彼は私の顔中に細かいキスの雨を降らせる。

まるで、この後私達が見る流星群のように。



「とも君…起きて。流星群を見よう」

私はとも君を起こすと、マンションの屋上に異動する。

屋上にはなぜか木製のベンチが置かれている。

私達はそこに腰をかけて、北東の方角を見上げた。

「付き合い始めた時にみたふたご座流星群の方が多かった気がする」

「でも、寒くないから見やすいんだから。我慢して」

「そうだね。ちいは何かお願いするのか?」

「私のお願い事はしないの。多分…とも君が叶えてくれるから」

「ん?ナニソレ?」

「そのうち…家族を増やして…ね?」

「そのうちなら喜んで致しますよ。まずは俺が卒業しないとな」

「そうだね。でも…もう8月だよ。推薦が決まったら、年内いっぱいで寮を出たら?後一カ月だったら、なお君の家からってことにして私の家から通えばいいよ」

「それならば、後4カ月我慢すればいいんだ。分かった。俺評定が4.5だって言ってた」

「それだけあれば、指定校は取れるね。でも気を抜かないように。私はここで待ってるから」

「悪い。いつも待たせてばかりで」

「そんなことないよ。長い人生で考えたら、ほんの些細なことだもの。だから、今を見ないで未来を見よう」

「分かったよ。ちいの言う通り、未来を見るよ。ちいの学校の方は?」

「とりあえず、そつなくこなしてますよ。秋の模試シーズンに私も検定シーズンだからその時は無理に来なくていいよ。放課後私が君塚まで行くからデートしよ」

私は彼に向って微笑んだ。



「やっぱり、ちいは強いなぁ」

「あんだけの修羅場を乗り越えたんですから。学校の方はどう?何もないでしょ?」

「うん、理事長が眼を光らせているからね。第一今までの問題教師は皆粛清したでしょう」

「そうね。自然治癒力を信じてみましょうか?何かあったら、すぐに連絡するのよ。皆で着る範囲で動けるようになってるから」

「分かってる。でも、本当に何もないんだ」

「それが普通なのよ。私の身に起こった事がおかしかったのよ」

「ちいちゃん、事件は全部解決したの?」

「表向きはね、慰謝料と損害賠償の支払いが今年一杯ってことになってるから後5カ月はしょうがないわね」

「当人は?アレから会う?」

「裁判で会ったのが最後よ。ある意味であいつの将来を潰したんだもの。これで終わりでいいんじゃない?」

「何をしたの?」

「昔話が出来るようになったら…教えてあげる。最近ようやく4年前が笑い話になった位だから」

「そっか。それは俺のお陰?」

彼は意地悪く私を見つめる。

「もちろん。これからは私を守ってね。とも君」

「あぁ、一生一緒にいような」



空から優しい雨の様に星が降ってくる。

私が星が欲しいって言ったら、彼は本気で拾いに行くかもしれないとそんな事を考えていた。

彼が私の事をベタ惚れなのは知っているけど、それ以上に私も彼を愛している事を彼は知っているのかしら?

そんな事を言ったら、絶対に彼の気を良くしてしまうから、今は絶対に言わないと決めた私だった。

この設定が突っ込みどころでしょう(笑)否定はしません。

高校の校則には『不純異性交遊は禁止』でしたが、婚姻に関しては記載がなかった記憶があります。普通は在学中に婚姻をするって事はないですからね。


今までよりは突っ込んだ表現にしてありますが、R15ですのでこれ以上はご想像にお任せします。

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