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Parallel さみしいなんて…倫子

寂しがっているのに、甘えられない…。

そんなちいを見て、どんな行動をする?

まずは…寂しいと言えない強がるちいの場合

「どうして、できないの?」

どうしてなんだろうね。私も考えたことなかったよ。



皆にとって当たり前の事が…私にとっては超えられない壁だったりする。

だから…どうしてって言われると、答えに困ってしまう。



私だって、好きでこんな生き方を選んでいる訳じゃない。

私の目の前で父は死んでいった。

私の事を庇ってくれた母は一度も意識が戻らなかった。

泣きたい事はたくさんあった。寂しいって言いたかった。



だけど…その気持ちを私は封印してしまった。

寂しいのは、私だけじゃないことが分かってしまったから。

父方の祖父母の悲しみを母方の祖父母の嘆きを見てしまったら…

彼らの命を犠牲にして生きている私は何も言えなくなってしまった。



私は…小学校に入る前に、子供らしい心を蓋してしまった。

おば達と一緒に暮らしても本心から甘えた事はなかった。

それがおばにとっては辛かったんだと思う。

だって…甘えていいのか不安だったから。

拒絶されたら立ち直れないもの。



子供らしさを失くした私でも、さみしいと思う時はある。

例えば…あの日に見たような真っ赤な夕日を見た時。

父を埋葬した時の雲ひとつない真っ青な空を見た時。

母が亡くなった時に空にかかっていたスーパームーン…。



仲の良い親子を見ても羨ましいと思う事はもうない。

家族で外食したり、休みの日に外出するのもいいなって思わない。

そんな事を…私は望んではいけない。

私は…守られた命を全うするのが義務だから。



そうやって、ずっと…もう何年も気負って生きてきた。

多分…このまま人に甘える事も支え合って生きる事もないだろう。

だって、甘える方法を忘れてしまったから。

人を好きになっても…甘えていいのかな?と身構えてしまう。

そんな気持ちを気付かれたくないから、強がってしまう。



大好きなあの人といても、私の心は暗闇の中で独りぼっちだ。

一緒にいるのに…さみしいなんて…おかしいよね?

でも、さみしいって言ってもいいの?

私が…甘えてもいいの?側にいてっておねだりしてもいいの?



もう、私も限界なのかもしれない。

このままだと…心が凍りついてしまいそう。

お願い…誰か…助けて…。


hs_title's様 ヒトリの夜に10のお題より

ちいの心の闇が今回の基準点になります。

分岐は、静香・ひで君・ゆう君・直也・義人・創・智…です。


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