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追放された雑用係、実は最強の古代魔法使いでした  作者: ラーラーリールー


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第61話 青き炎の使徒

第61話 青き炎の使徒


氷霊城へ続く階段を、レインたちは一気に駆け上がっていた。


「急げ!」


レオンの呪印は、さらに広がっている。


あと何日もつのか分からない。


「レイン!」


サラが前方を指差す。


巨大な氷の門が見えてきた。


しかし、その門の前には一人の男が立っていた。


白銀の髪。


青い瞳。


そして、全身から青白い炎をまとっている。


「ようやく来たか。」


男は静かに笑う。


「継承者。」


レインは魔導書を開く。


ページに文字が浮かび上がった。


『第五の使徒・アズール』


「第五の使徒……。」


男は手を広げる。


青い炎が周囲を包み込んだ。


「そうだ。」


「俺は氷霊峰を支配する炎。」


リリアが剣を構える。


「炎なのに、氷の山を支配するの?」


アズールは笑った。


「普通の炎だと思うな。」


次の瞬間、青い炎が地面を走る。


バキバキバキッ!


炎に触れた氷が、逆に巨大な氷柱へ変化していく。


「氷を操ってる!」


クロードが叫ぶ。


アズールは淡々と答える。


「俺の炎は、触れたものの魔力を凍らせる。」


「だから氷霊峰とは相性がいい。」


レインは海神の宝珠を握る。


「それでも、俺たちは進む。」


アズールは少しだけ目を細めた。


「ならば――」


「力で示せ。」


青い炎が一気に膨れ上がった。


レインたちは構える。


次の瞬間、アズールの姿が消えた。


「速い!」


背後から炎の刃が迫る。


レインが振り向いた瞬間、リリアが割って入った。


ガキィン!


剣と炎の刃がぶつかる。


「ぐっ!」


リリアの身体が押し込まれる。


「リリア!」


レインが魔法を放つ。


「《蒼雷弾》!」


雷をまとった水弾がアズールへ飛ぶ。


アズールは片手で受け止めた。


「この程度か。」


そのまま水弾を凍らせ、砕く。


「なっ……。」


アズールはレインへ手を向ける。


青い炎が一直線に飛んだ。


レインは避けようとする。


しかし、その瞬間――。


「危ない!」


レオンが前へ出た。


青い炎がレオンの身体を包み込む。


「レオン!」


「ぐあああっ!」


呪印が一気に黒く広がった。


アズールは驚いたように目を見開く。


「その呪印……。」


「アレスに刻まれたのか。」


レインは怒りを抑えられなかった。


「レオンに何をした!」


「俺じゃない。」


アズールは静かに答える。


「だが、その呪印はもうすぐ完全に目覚める。」


「あと三日。」


「三日後には、そいつは自分の意思を失う。」


レインの表情が凍る。


「三日……。」


アズールは背を向けた。


「だから急げ。」


「氷晶の魂は、城の最上階にある。」


「俺を倒せば、そこへ行ける。」


「どうして教える?」


アズールは振り返る。


「お前たちが、どこまで来られるのか見てみたい。」


青い炎がさらに燃え上がる。


「さあ、継承者。」


「第五の遺産を賭けた戦いを始めよう。」


レインは魔導書を構える。


「望むところだ。」


氷霊城の大広間に、青い炎と四つの紋章が激しく輝いた。


第五の使徒との戦いが始まる。


第62話 青炎の試練 へ続く。

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