さらに新商品を追加する
各工廠で製造する製品第二弾が完成した。
今回は鏡、体温計、方位磁石、乾湿計、にかわ、磁石、鉛筆、オルゴール、食器用洗剤、綿ファスナー、着火剤である。
また、峠道に設置する蒸気式馬車引揚機も完成した。これを領内3カ所の峠と炭鉱に設置していく。
そして、ロスリー商会長にお披露目。
「また、いろいろできましたなあ。私共も楽しみにしておりました。」
「帝都でも来月から販売するよね。間に合ってよかったよ」
「ええ、特に化粧品や洗髪料などは確実に売れると踏んでおります。あのような香りの良い品はこれまでありませんでしたからな。ご婦人方に狙いを絞った戦略も見事でございます。」
「店の準備はできたのですか。」
「ええ、もう待ち遠しくて。来週には帝都に向かいます。」
「これからも新商品の開発はどんどん進めていきますので、乞うご期待。」
「ええ、儲けますよお!」
何故かこの会長とは波長が合う、不思議だ。
今後も精密機械工廠が本格稼働すれば、高額な機器の生産も進むだろうし、食品や製紙、造船が稼働を始めると、そこから生まれる利益はこれまでを上回るだろう。
それに縫製品、楽器、医薬品、印刷物など、これから本格的に開発するものも控えている。
「ところで、エネル商会の方はどうかな。」
「まあ、私共は輸送事業ですので、景気が良くなればおのずと利益は増大します。物販は門外漢なので、私は貿易が盛んになることを期待しております。」
「そこで、実験船の建造を発注したいんだけど。」
「ほう、例の軍艦ですかな?」
「その基礎データ収集のため、というのもあるけど、蒸気機関のデータを取るため、外輪船を試験的に建造したい。」
「分かりました。概念図さえお持ちいただければ、こちらでも案を練ってみましょう。」
「お願いします。」
こうして準備を着々と進めていく。




