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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
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心のこもったプレゼント

 最近、日曜日が日曜として機能している。


 一通り決めるべき事を決め、それぞれが自ら動き始める。

 それが上手く動いている時は、こちらが下手に口や手を出さない方がいい。

 これは教育現場で長年培った知恵である。

 そして、今日は部屋でダラダラすると決めている。


 コンコン!

「ローサです、よろしいでしょうか。」

「うん?いいよ、入って。」

「はい、では、失礼いたします。」


 相変わらず真面目だなあと思う。

 生徒にこれほどちゃんと敬語を話せる子はいなかったし、しかも半年でここまでマスターしたんだもんな。

 仕事も含めて。


「今日はゆっくり休んでていいんだよ。」

「いえ、その、お坊ちゃまにお渡ししたいもにょがありまして。」

 噛んだ、かわよ。


「何だい。」

「これ、お菓子です。先日初めてその、お給金をいただきましたので、お礼に・・・」

「これローサが買ってきてくれたの。私に?」

「ええ、もしご迷惑でなければ、その、受け取っていただければ。」

「ありがとう。とってもうれしい! でも、あんまり無理しなくていいよ。せっかくの給金だから、欲しい物があれば何でも買っていいんだからね。」


「はい。ありがとうございます。でも、欲しいものは、思いつきませんし、その、今までのお礼がしたくて。」

 う~ん、いい子。

 舞も昔はこんなだったよなあ。今や王の風格が漂ってるけど・・・


「こちらこそありがとう。じゃあ、一緒に食べよう、その方がさらに美味しいから。」

「よろしいのでしょうか?」

「よいよい、ささ、近う寄れ、近う寄れ。」


 何か浮かれてきた。

 だから舞に怒られるのか・・・

「はい、それでは。」


「おいしいね。」

「はい、とても・・・」

「これからはもっと美味しいものも、綺麗な物も、楽しい事も出来るようになるよ。」

「お仕事、もっと頑張ります。」

「既にアイリーンさんよりはしてるように見えるけど。」

「いえ、働くだけでは、その、ご恩が返せておりません、ので。」

「ありがとう。その気持ちがとても嬉しいよ。」


 何か、この雰囲気、いいよね。

 それに最近、彼女が実はかなり美形なのに気づいた。

 しかも性格いいし。


 ごめん恵利加、夢だからね、男の下らない・・・

 舞もそんなに睨まない。

 お父さんだって夢に女性くらい出てくるさ!


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