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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
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79/1781

さあ、俺たちの戦いはこれからだ!

帝国歴246年4月



 商業ギルド国に赴いていた2つの商会が、6人の通訳を伴って帰国した。

 取りあえず既存の船で南大陸を目指すそうだ。

 新型船はほどなく進水するので、こちらもしばらく先には就役するだろう。

 

 政庁も外側は完成し、学校と病院も形だけはそれなりになった。

 水道も街道沿いの1次供用区間部分の水道管敷設は完了した。

 これで市内中心部の道路舗装にも着手できる。


 工場の生産も取りあえず順調で、今月から各種製品の販売を開始する。

 ちなみに帝都は9月販売開始を予定しており、商会が支店改装と従業員確保に動いている。


 化学工場は稼働したが、同時に追加ラインを次々と組立中である。

 何せ作りたい薬品の種類がとても多いのだ。


 金属加工工場では針金や釘、ボイラーの製造に加え、バネやワイヤーなどの開発もスタートした。

 そして、精密機械工場の建設も始まった。

 当家の事業だけでなく、一般家屋の建築も盛んなので、大工さん大忙しである。


 農業試験場では春小麦の播種が早くも始まった。

 今後は現在の主力作物である大麦から転換していく予定である。

 もちろん、パンのためである。そして養蚕も本格的に開始する。


 好景気に支えられ、木材や燃料が不足しているが、新たに林業班を雇用・編制してウラヌス半島に投入した。この伐採跡にはツバキを植える予定。

 水産試験場ではアコヤガイの増殖とウナギの飼育が始まり、ウラヌス地区が突然、活気を帯び始めた。

 

 資金については、稼ぐ横で消えていく状況が続いているが、セバスと財務担当の奮闘により、私は余計な心配をせず、割と自由にやりたいことを推し進めている。本当に有り難いし、実は私より領地発展の貢献度が高いのでは無いかとさえ思う。


 また、政庁職員がいい仕事をしてくれる。

 林業班なんていつの間に企画されてたんだろう。

 もう、私が全てを把握できる段階は過ぎつつあるのだろう。

 独裁国家が行き詰まるのはこういうことが遠因かも知れない。


 徴税もこれからの移住者のうち、未払いの者に対する徴収を除けば完了し、2200万ディリを超え、僅か2年で倍になった。


 頼むから、ここで覚めないでくれよ!


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