新たな戦力
「ご領主様、こちらが今回、雇用した通訳たちになります。」
「これはこれは。みんな精悍な顔つきですね。」
「船乗りはみんなこうですよ。」
「ちなみに、言語はどのようなものですか。」
「ええ、こちらがジャルーガル語、東大陸最大の港町のある国の言葉です。そして隣の彼がミンチャー語、東大陸でも特に東にある国の言語です。」
「そんな遠くの言語を話せる人がいるの?」
「彼は元々現地の者と交流のあったビンシャール人、ええと、東大陸の出身です。よい人物を雇えましたよ。そして彼がドマ語、南大陸の窓口、タルタ港でよく使われる言語を話す者です。あとの3名は商業ギルド語とグラーツ語の通訳となります。そしてうち1名はスーディルに常駐させます。」
「うん。完璧な布陣だね。これで本格的な海外貿易に乗り出せるし、商業ギルド国の船が来ても滞り無く取引できるね。」
そして、次の日
「あ~らエルちゃん。おひさ~。」
「閣下、ただ今参上仕りました。」
「これデお役に立てマス。」
「うん。よろしくね。取りあえずブリギッテさんの店は駅から北に続く通りと商店街と交差した所。コンスタンツェさんとエマさんコンビは商店街北側のここ。」
「町の中心部なのでございますね。」
「取りあえずは住居店舗兼用だから、荷物を置けばすぐに暮らせると思う。それと、近々商店街の再開発を行う際には店を移転する必要があるけど、その時はあらかじめ希望を言ってもらえれば、自分好みの店にすることもできるよ。」
「う~ん、いいわねえ❤ もうインスピレーションビンビンよ!」
後で知ったが、ブリギッテさんは女性だった。
声もハスキーなので、てっきりあちらの人だと思ったんだが・・・
さらに2日後
「待たせたなあ!来てやったぜ。」
あれ?マキシさん、そんなキャラだった?
「遠路はるばるありがとうございました。工房はこちらです。」
ゆくゆくは、金属加工工廠に移ってもらうが、取りあえず生活が安定するまで、ロスリー金属工業の空いたスペースが仕事場になる。
「おう?こいつが新しいあんちゃんかえ。よろしくな!」
こちらは金型職人のルッポさん、親方である。
「おう、俺はマキシだ。こちらこそよろしくな。」
「意外と若えのが来たな。アンタいくつだい?」
「こう見えて24よ。」
「その歳で大したもんじゃねえか。まずは腕前を見せてもらいてぇところだが、取りあえずは住むところだな。」
「腕は期待してもらっていいぜ、親方。」
また戦力が充実した。




