たまの休日
日曜日、といっても普段は仕事をしているが、今日は正真正銘の休日。
ということで、本日は屋敷にいた人でピクニックである。
この時代に休日という概念は基本的に存在しない。
しかし、領民を含めて適宜休息は取っているようである。
屋敷も通勤している者がほとんどなので、日曜を休日とし、料理人も隔週で休みを取っている。
そんな訳で、今日はオルガさん、ヤンさん、ローサ、そして護衛役におっちゃんというメンバーでニルヴェの河原でピクニックだ。
「今日は暖かいから、丁度よかったね。」
「もうすぐ花の季節ですねえ。」
「酒は?」
アンタは護衛だ!
「おにく、とてもおいしいです。」
「冷めても美味しいものをと、メニューは工夫させていただきました。」
サンドイッチにピクルスと煮物、そして焼き菓子にゼリーっぽいのと、一人で作るのはさぞ大変だったろうメニューが並ぶ。
「ヤンさん、腕上げたね。」
「お褒めいただき光栄です。まだまだ料理長には及びませんが・・・」
「まあまあ、とてもおいしいですよ。」
普段からできるだけみんなと会話するよう、心がけてはいるが、こういった時間は本当に貴重である。
「ワシは坊ちゃんとこうして話をするだけで満足ですぞ、ワッハッハ!」
アンタかい!
「ヤンさんがたくさん作ってくれたから、慌てなくてもいいよ。」
「あ、りがとう、ございます。」
うん、だいぶ上達したよね。
「ではワシも。」
「あらあらまあまあ。」
「こちらは、マヨネーズにウスターソースを合わせたものを使っております。デザートはこちらでございます。」
いつの間にかグルメ度が上がってる!
「でも、たまにはこういう一日もいいよね。落ち着くし、ゆっくり話す時間もあるし。」
「ほかのみんなもお誘いできるといいですね。」
「そうだね。でも、休日はみんな予定があるんじゃない?アイリーンさんなんて新婚だし。」
「それでは、平日にお茶会なんていかがでしょう。」
「そうだね。現状ではそれが一番いいよね。」
「ワシは酒盛りが増えると嬉しいワイ。」
本格的に春が訪れようとする、のどかな一日。
そうだよ、貴族ってこういう生活を毎日するもんじゃないの?
これが初めてって、何だよ・・・・
「こんなに・・・たのしい・・・うれしいです。」
そうだね。




