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リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
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たまの休日

 日曜日、といっても普段は仕事をしているが、今日は正真正銘の休日。

 ということで、本日は屋敷にいた人でピクニックである。


 この時代に休日という概念は基本的に存在しない。

 しかし、領民を含めて適宜休息は取っているようである。

 屋敷も通勤している者がほとんどなので、日曜を休日とし、料理人も隔週で休みを取っている。


 そんな訳で、今日はオルガさん、ヤンさん、ローサ、そして護衛役におっちゃんというメンバーでニルヴェの河原でピクニックだ。


「今日は暖かいから、丁度よかったね。」

「もうすぐ花の季節ですねえ。」

「酒は?」

 アンタは護衛だ!


「おにく、とてもおいしいです。」

「冷めても美味しいものをと、メニューは工夫させていただきました。」


 サンドイッチにピクルスと煮物、そして焼き菓子にゼリーっぽいのと、一人で作るのはさぞ大変だったろうメニューが並ぶ。


「ヤンさん、腕上げたね。」

「お褒めいただき光栄です。まだまだ料理長には及びませんが・・・」

「まあまあ、とてもおいしいですよ。」

 普段からできるだけみんなと会話するよう、心がけてはいるが、こういった時間は本当に貴重である。


「ワシは坊ちゃんとこうして話をするだけで満足ですぞ、ワッハッハ!」

 アンタかい!


「ヤンさんがたくさん作ってくれたから、慌てなくてもいいよ。」

「あ、りがとう、ございます。」

 うん、だいぶ上達したよね。


「ではワシも。」

「あらあらまあまあ。」

「こちらは、マヨネーズにウスターソースを合わせたものを使っております。デザートはこちらでございます。」

 いつの間にかグルメ度が上がってる!


「でも、たまにはこういう一日もいいよね。落ち着くし、ゆっくり話す時間もあるし。」

「ほかのみんなもお誘いできるといいですね。」

「そうだね。でも、休日はみんな予定があるんじゃない?アイリーンさんなんて新婚だし。」

「それでは、平日にお茶会なんていかがでしょう。」

「そうだね。現状ではそれが一番いいよね。」

「ワシは酒盛りが増えると嬉しいワイ。」


 本格的に春が訪れようとする、のどかな一日。

 そうだよ、貴族ってこういう生活を毎日するもんじゃないの?

 これが初めてって、何だよ・・・・


「こんなに・・・たのしい・・・うれしいです。」


 そうだね。


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