何かまた、色々できてる・・・
帝国歴246年2月
何と、早くも教科書素案が送られてきた。
「こんなに早くできるとは予想外です。」
「そうですな、して、これを審査するのですな?」
「えっと、審査・・・できないよね?」
「ええ、さすがに、あのご夫人監修ですので・・・」
いや、これでも教師だからその気になれば、できるよ!出来るんだからね!
この時代では出来ないって意味だからね! 名声とか、ほら、何とか!
「とにかく、お礼状を送らないといけませんなあ。」
「それは私が書くよ。」
「それと、金属加工工場がもうすぐできますな。」
「えっ!早すぎない?」
「いえ、がらんどうの建物ならこんなものでしょう。それに、中でやることは金属の切削と組立場所があれば何とでもなりますし。」
そうだった。この時代には、労働安全も労働基準も無かったんだった。
「後は金属精錬設備ですが、こちらも炉はもうすぐ完成します。」
「じゃあ、完成すれば耐久試験だね。それと、銅鉱と鉄鉱石の買い付けは?」
「ロスリー商会にさせております。いつでも大丈夫です。」
「当初の運転資金は何とかなりそう?」
「どちらかというと、人手が確保できるかどうかが問題です。」
「いきなりいろんな工場を建てすぎた?」
「かも知れませんなあ。それと人手といえば、招聘予定の者や医師、針子などの募集を帝都で始めております。商会と一緒に一度、帝都に行かれてはいかがでしょう?」
「商会と打ち合わせてみるよ。希望者がいれば会って話がしてみたいし、夫人に直接、お礼を言った方がいいと思うしね。」
その後、ロスリー商会とスケジュールを決めて帝都に行くことになった。
もちろん、募集や面接もあるが、商会としても帝都に販売拠点が欲しいようだ。
まあ、いつまでも転売ヤ-にいいようにされるのは嫌だろうし。
でも、往復だけで1ヶ月かかるんだよなあ・・・




