表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リンツ伝  作者: レベル低下中
第一章 領地改革編
PR
66/1781

仲良し作戦

 最近の屋敷は何かがみなぎっている。

 とにかくみんなの動きが以前と違う。

 いや、給料が上がった効果だとは思うが・・・

 そんな中、気圧されている子が約1名。


「元気ないね。なにかあった?」

 裏口で座り込む少女に話しかける。


「失敗、するのです。お・・・しかりを受けました。」

 怒られたんだね。


「失敗くらい誰でもするよ。マリアさんかい?あんまりキツく言わないように言っとくよ。」

「い、いえ・・・悪い、私のせいです、ので。心配かけて申し、えっと・・・」

「いい、いいよ、良く分かるから。」

 真面目な子なんだなあと思う。


「じゃあ、これでも食べて元気だして。」

 ポケットからキャンディを一つ。


「こ、あ、いえ、その、これは貰う・・・ことは申し・・・ないです。」

 訳が出て来ないのね。


「いいのいいの、元気が無いときは甘い物が一番。それとこれあげる。」

「お金?」

 彼女は見習いなので、まだ給金は出していない。


「これは10ディリ大銅貨っていうの。これがあればあめ玉がたくさん買える。お小遣いみたいなもんだよ。こんなのいくらでもあるから遠慮しなくていいよ。」

「おかね・・・はじめて」

 大銅貨といっても500円玉くらいの大きさだが、それを持つ彼女の手の小ささが際立つ。

 彼女の目から涙が・・・

 気まずい・・・


「働いているんだから、このくらいいいんだよ。」

「おいしいもの食べさせていただいて、あったかいおふとん、きれいなおようふく、いっぱい、たくさん、ありがとう・・・」

「まあ、今まで大変だった分、これからは・・・ねえ・・・」

 何かもう、言葉が出ない。


「エラにも食べさせてあげたい。」

「ああ、良くしてくれた人ね。どんな人だったの?」

「やさしい、オルガさんみたい、いつも食べさせてくれて、頭・・・なでてくれて。」

「そうか・・・また会えるよ。」

 頭を軽く撫でてあげると俯いてジッとしている。

 オルガさんに頭なでるよう言っとこ。


「さて、そろそろ夕食だから中に入ろう。」


 早く屋敷に慣れてくれるといいな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ