手を広げすぎて把握しきれなくなる
「名代様、今回両商会合同で商業ギルド国に船を派遣することにしましたので、ご報告します。」
「?? ギルド国へはいつも船を出してるんじゃないの?」
「今回はスーディル港への寄港促進の働きかけと通訳、船員の確保が目的です。」
「ありがとう。でも、ギルドの船はエネルのライバルじゃないの?」
「ええ、ですが現在の整備計画に沿って港が拡張された場合、当商会の船だけでは港は埋まりません。港の使用料は利用船舶が多い方が割安となりますので。」
「ええ!港に使用料なんて必要だったの?」
「本来は必要ですし、ダンケルクや商業ギルド港でも取ってますよ?」
「うちは・・・取ってないんじゃ・・・」
「まあ、ご領主様の所は暢気というか何というか・・・まあ、使用料が必要ないならそれに越したことはありませんが・・・」
「バラさなければ、これからもタダで使えたんじゃない?」
「いえ、他国と貿易を始めればすぐにバレます。」
うん、そりゃそうだ。
「まあ、料金は勉強させてもらうよ。それで通訳は何語の者を何名くらい確保するの?」
「今の所、商業ギルド語を2名、東大陸の言語を2名、南大陸を1名考えております。ただ、通訳はどこでも貴重な存在ですから、割高にはなります。」
「でも、それに見合う利益は出すから。そうだ、当面は港湾使用料を免除するから頑張って!」
「ははは!やはり言ってみて良かったですよ。」
踊らされた・・・
「それと、将来的には軍艦を建造したいけど、海賊っているの?」
「小規模な者はおります。ただ、彼らは活動海域周辺の地元民で小舟を使っております。よほど旧式の船でなければ逃げることは可能ですし、彼らの武器で脅かされることはありませんよ。」
「ならば、この近辺での活動は必要ないね。ただ、将来的には商船の護衛や帝国の力を誇示しないといけない場面は来ると思う。」
「そうですね。南はともかく東大陸はまだ良く分かっていないですからね。しかし軍艦ですか、よくそんなことまで思いつきますね。」
「うん。貿易が盛んになるとね。金は香ばしいみたいなんで・・・」
「そうですね、大変香ばしく、多く集まるときな臭くなるものですよ。」
副会長にも感染した?




