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10年ぶりに帰った俺、世界最強のUnknownになっていた  作者: 神崎昴
第二部 10年ぶりの日常、そして再び

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第97話 魔石の調査

翌日。


 冒険者ギルドの一室には、数人の職員と支部長が集まっていた。


 机の上に置かれているのは――


 昨日、美月が持ち込んだ魔石。


 通常の魔石よりも明らかに大きく、その内部には濃密な魔力が凝縮されている。


 昨日の時点では、支部長の鑑定Lv.5ですら何も読み取ることができなかった。そのため、上層部へ調査を依頼した。


 そして今日。


 一人の専門家が、このギルドへ派遣されてきた。


「こちらが例の魔石です」


 職員が魔石を指し示す。


「分かりました」


 専門家は魔石を見つめる。


 その人物が持つ鑑定能力は――


 Lv.8。


 世界でも極めて高い鑑定能力だった。


「では、確認します」


 専門家が魔石へ手をかざす。


「《鑑定》」


 魔石へ魔力が流れ込む。


 しばらくして――


「…………」


 専門家の目がわずかに見開かれた。


「……鑑定できました」


「本当ですか?」


「ああ」


 職員たちが身を乗り出す。


「何が分かりますか?」


 専門家は表示された情報を確認する。


「魔力含有量、魔力純度、魔力密度……確認できます」


 支部長が尋ねる。


「どの程度だ?」


「……非常に高いです」


「Aランク級か?」


「それ以上です」


 部屋が静かになる。


「この魔石は、現在確認されている最高品質の魔石と比較しても、かなり高い数値を示しています」


「Sランク級よりも?」


「単純な比較なら、そうなります」


 専門家は魔石を見つめる。


「ただ……」


「何だ?」


「これほどの魔力を持つ魔石は、私も見たことがありません」


     ◇


 その後。


 ギルドは過去の魔石データを集めた。


 Aランクダンジョン。Sランクダンジョン。過去に記録された最高品質の魔石。


 それらと今回の魔石を比較する。


「…………」


 専門家が資料を確認する。


「やはり、異常です」


「どれほど違う?」


「これまでの最高記録を明らかに上回っています」


 職員が息を呑む。


「そんなに……?」


「はい」


 専門家は淡々と答える。


「魔力含有量だけではありません。純度も、密度も高い」


 支部長は腕を組む。


「つまり、これまで確認された魔石の中でも最高クラスということか」


「……最高クラス、という表現では足りないかもしれません」


「…………」


 その言葉に、全員が黙り込む。


     ◇


「では、この魔石を生み出した魔物は?」


 支部長が尋ねる。専門家は少し考える。


「魔石そのものから、魔物の種類を特定することはできません」


「そうか……」


「ただ」


 専門家が続ける。


「これほどの魔石を生み出すには、それ相応の魔力を持った魔物である必要があります」


「どの程度だ?」


「少なくとも、これまで一般的に確認されてきた魔物とは比較できないでしょう」


 職員たちは顔を見合わせる。


「では、過去の記録には?」


「該当する魔物はありません」


「討伐記録も?」


「ありません」


「目撃記録は?」


「確認できません」


 支部長は黙って魔石を見る。


 これほどの魔石を生み出した魔物。それほどの存在なら、何らかの記録が残っていてもおかしくない。


 だが――


 何もない。


「……おかしいな」


 支部長が呟く。


「これほどの魔石を残す魔物が存在していたなら、何かしらの記録があるはずだ」


「はい」


 専門家も頷く。


「ですが、現時点では確認できません」


     ◇


 しばらくして。


 一人の職員が口を開いた。


「……神崎さんに、もう一度確認したほうがいいのでは?」


 全員の視線が集まる。


「この魔石を持ち込んだのは神崎さんです」


「ああ」


「昨日は、知人から預かったとしか聞いていません」


 支部長は少し考える。


「……まだいい」


「ですが――」


「彼女が話せない事情があるのかもしれない」


「…………」


「必要になれば、こちらから確認する」


「分かりました」


 職員は頷いた。


     ◇


 夕方。


 専門家は調査を終え、ギルドを後にした。


 残された支部長は、一人で保管室へ向かう。


 厳重に保管された魔石。その前に立つ。


「…………」


 鑑定Lv.5では、何も見えなかった。しかし、鑑定Lv.8なら情報を見ることができた。


 魔力含有量。魔力純度。魔力密度。


 どれも異常なほど高い。


 それでも――


 この魔石を生み出した魔物の正体は分からない。どこにいたのかも。どのような姿だったのかも。


 そして――


 誰に倒されたのかも。


 支部長は魔石を見つめる。


「……これほどの魔石を生み出した魔物が、どこかにいた」


 ならば。その魔物を倒した者がいる。


「…………」


 支部長は静かに呟いた。


「……一体、誰が倒したんだ?」


 その答えを知る者は――


 まだ、誰もいなかった。

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― 新着の感想 ―
AIの補助を......って書いてますが、校正してなくないですかね。 であれば補助というより、コピーアンドペーストではないかと
数値の差とか書かれないと、今までの最高品質と持ち込んだ魔石の異常さが分かりにくいかも そういうところも含めて、ふわっとした上辺の話に肉付けをして詳細を追加するともっと面白くなるんじゃないかなぁ、物語…
この聞かれないと詳細を話さない会話は何なんだw 人の上に立つ人達の会話とは思えない会話のテンポ 魔石が凄くて思考が停止したって感じを表現したいのか?
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