↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10年ぶりに帰った俺、世界最強のUnknownになっていた  作者: 神崎昴
第一部 10年ぶりの帰還

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
51/84

第51話「4階層」

 翌朝。


 蓮は水場で目を覚ました。


 顔を洗い、水を飲む。


 昨日はアースリザードとの戦いでかなり消耗した。


 今日はその先へ進む。


 4階。


 昨日見つけた階段の先だ。


「……何があるんだろうな」


 蓮は持っている荷物を確認した。


 4階がどんな場所なのかは分からない。


 どんな魔物がいるのかも分からない。


 なら――


「荷物は軽くしておこう」


 蓮はこれまで集めてきたものを一度すべて並べた。


 魔石。


 いくつかの素材。


 その他、今すぐ必要ではないもの。


 それらは水場の近くにまとめて置いていく。


 魔石も、まだ何に使えるのか分からない。


 持っていく必要もない。


「食べ物と水だけでいいか」


 食料と水。


 そして武器の槍。


 それ以外は置いていく。


 荷物が軽くなった。


「これなら動きやすい」


 もし4階で危険な魔物に遭遇しても、身軽な方が逃げやすい。


 蓮は荷物を確認すると、槍を手に取った。


「行こう」


 水場を離れる。


 昨日見つけた階段へ向かって歩いていく。


     ◇


 しばらく進むと、昨日の戦いの跡が見えてきた。


 アースリザードを倒した場所だ。


 その先に――


 下へ続く階段がある。


「……ここだ」


 蓮は階段の前に立った。


 下は暗い。


 先が見えない。


 それでも、蓮は足を止めなかった。


 一段。


 また一段。


 ゆっくりと階段を下りていく。


 やがて――


 最後の一段を下りた。


「……」


 蓮は周囲を見渡した。


 4階。


 まず感じたのは、静けさだった。


 3階とは空気が違う。


 壁も床も同じような石造り。


 だが、ところどころに黒い染みのようなものが残っている。


「……何だ、これ」


 蓮はしゃがみ込む。


 触れることはせず、目だけで確認する。


 何なのかは分からない。


 そのとき――


 カツ……。


 カツ……。


 遠くから音が聞こえた。


「……足音?」


 蓮は立ち上がった。


 槍を構える。


 音は少しずつ近づいてくる。


 カツ。


 カツ。


 カツ。


 蓮は息を殺した。


 暗闇の向こう。


 何かが動いている。


「……魔物か」


 身体に魔力を巡らせる。


 まだ《身体強化》は使わない。


 まずは相手を見る。


 そして――


 暗闇から、一つの影が現れた。


 4階で初めて見る魔物。


 蓮は槍を握り直した。


「……鑑定」


 未知の階層での、最初の戦いが始まろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。