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10年ぶりに帰った俺、世界最強のUnknownになっていた  作者: 神崎昴
第一部 10年ぶりの帰還

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第37話 初めての鑑定

光が蓮の身体へ吸い込まれていく。


『スキル《鑑定》を獲得しました』


「……鑑定?」


 蓮は自分の手を見つめた。


 新しい力を手に入れた。


 けれど、どうやって使うのかは分からない。


「……鑑定って、どうやって使うんだ?」


 少し考える。


 すると、頭の中に言葉が浮かんだ。


 ――鑑定。


 その瞬間。


 目の前に置いていた槍へ意識を向ける。


『名称:槍』


『種別:武器』


『状態:使用可能』


「……見えた」


 蓮は驚いた。


 ただ見ているだけなのに、その物が何なのか分かる。


「これが……鑑定」


 蓮は次に、グランウルフから取った牙へ意識を向けた。


『名称:グランウルフの牙』


『種別:素材』


『状態:良好』


「……素材まで分かるのか」


 続いて毛皮にも使ってみる。


『名称:グランウルフの毛皮』


『種別:素材』


『状態:良好』


 蓮はしばらく鑑定を試した。


 石。


 植物。


 自分が使っている道具。


 鑑定するたびに、その物の基本的な情報が頭の中へ入ってくる。


「便利だな……」


 そして、ふと思った。


「……これ、自分にも使えるのかな」


 蓮は自分自身へ意識を向ける。


 ――鑑定。


 瞬間。


 目の前に情報が浮かんだ。


『名前:黒瀬 蓮』


『年齢:16歳』


『種族:人間』


『スキル』


『《無限成長》』


『《生存適応》』


『《鑑定 Lv.1》』


「……16歳?」


 蓮は年齢の部分を見つめた。


 少し考える。


 そして――


「……そういえば」


 蓮は小さく呟いた。


「誕生日、いつの間にか過ぎてたんだ」


 ダンジョンに入ってから、時間を気にすることがほとんどなくなっていた。


 毎日を生きることだけに必死だった。


 気づかないうちに、誕生日まで過ぎていた。


「……16歳か」


 不思議な感覚だった。


 外の世界なら、誰かに祝ってもらっていたのかもしれない。


 けれど、ここには誰もいない

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