大事な事がある
大分時間たってしまった。
お盆休み終わってしまった。
儚いなぁ。休みもっともらえないかなぁ。
久しぶりの投稿だなー
「パーセル、お前は賢い子だ。お父さんは少し森を探検して皆が住めそうな所を見つけてくるからな。
そしたら皆を呼びに戻ってくるから、それまで、いい子にしていてくれ。」
そう言って僕の頭を撫でた親父は大人10人で忌み死にの森に入っていった。
最初は皆、
「ディモンドさんもいるし大丈夫だろう」
と親父を頼りにしていたのに
音沙汰もなく、2ヶ月が経とうとする頃には手のひらを返したように
「やっぱり、森に入っちゃいけなかったんだ……」
「ディモンドがいるから大丈夫とかいった奴誰だよ、」
「私の旦那が帰ってこないの!」
「アイツラは多分自分達だけで逃げたんだ、そうに違いない」
と悪い方向に転んでいった。
以前はいつも「ディモンドさんディモンドさん……」と親父に皆頼りきりだったのに。
自分は働いていないから、
お金なんてないし、
親父の親戚の家に預けられていたが、
親戚なのに親父の悪口も言うし、
とにかく居心地が悪かった。
だから出てきた。
途中から煙たがっていたし、
こっちも無駄に気を使わないで良くなるし
せいせいする。
金を貯めて装備を買って、
忌み死にの森に親父を探しに行くんだ
一人暮らしをしながらも、
結構悠々自適な暮らしをしていた。
勿論亜人の子供に働き口なんかが有るわけもなく、
旅人やなんかの財布や高そうな武具なんかを人混みを利用して摺っていた。
なぜ過去形なのか、理由は明確。
もう、やっていないのだ。
運悪く、騎士に捕まって
逃げ出した挙げ句にそいつらに助けられてしまったから。
やられたらやり返すが、
俺は恩知らずな事はしない。
真っ当に稼いでやる。
とはいっても目標額までもう少しだから、というのもある。
今はスリはせず、落とし物や捨てられている物の中から値打ちのありそうなものを探している。
そんなんじゃ金にならないんじゃないかと思われがちだが、
意外とそうでもない。
昨日も銀で出来た食器や折れた農具の先。
今日なんかも―……
「これは、いいものだ」
今拾い上げたのはペンダント、いや物を入れられそうだからロケットか?
大きめの宿泊施設の裏の林に落ちていた。
耳元で何度か振り、中に物が入っていないか確認する。
……特に音はしない。
かといって自分のこの手ではこのロケットは開けられない。
中に何か入っていたら一旦ロケットを壊して中身と金属を別にしてうらなければならなかったけど、
中身が入っていないのならそのまま商品として売った方がよさそうだ。
彫刻も綺麗に入っており、高く売れそうだ。
ロケットを欲しがるターゲットは大体が女性だろう。
高く……
そういえば、あの人はどうしてるのだろうか。
「あげたら喜ぶかな」
別に下心はないけれど、
そうだな。お礼はしたいな。
嫌みな金髪と、無愛想な赤髪。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「なにこれ。ロケット?」
アリシアは少し不機嫌そうな声で相手を威圧する。
「多分。そうと思う。」
よくわからない小汚ならしい犬の獣人が古びたロケットを差し出している。
……だれだっけ。何こいつ。
「あのときの……おい、またすったのか?」
少し反応に困っているとルシリアが助け船を出してくれた。
「またすった?」
またする?
まだ思い出せない。
「ちがう!これは拾ったんだ!」
犬の獣人は懸命に反論する。
「本当か?」
前科があるようなのでルシリアに怪しまれても仕方がないかもしれない。
「本当だ、あれから……すりはしてない。」
さて。
「で、なに?くれるの?」
「助けてもらったお礼、してなかった……」
なんだかしおらしくしているが、汚ならしい。
「この間は庇ってくれてありがとう。あと、変なお願いを強要してごめんなさい!」
深々と頭を下げちゃんと謝罪ができるあたり、
ちゃんと教育はされているようだが、
……庇う?そんなことあったか?
貰えるものはちゃっかり貰っておくタイプだが。
うーん。
まぁ、私って女神的な美しさだから多分知らない内に人助けをしてしまったのかもしれない。
そうだ、きっとそうだ。
「それで、どうしよっか?」
このロケットもらったはいいものの、どうしたらいいのか。
少し磨いて……中、なんか開けれなくなってる。
きっと長い間開けることがなかったようで、ロケットの中身がわからない。
「俺はお金を貯めて冒険者を雇って親父を探すことにするよ」
「え?」
「大丈夫!ちゃんとお金はいままでので貯めてあるんだ。」
なんの事だろうか。
会話が何故か続いているようだ。
「そ、そう。頑張って、えーと……」
「俺はパーセル」
「パーセル、頑張ってね」
とりあえず笑顔で軽く手を振りその場を後にする。
パーセルって誰。
少ししてからルシリアがアリシアに声をかける。
「思っていたよりも、あいつもいい方向に進んでいるようだな。」
「え?知り合い?」
「は?」
「……なに?」
「いや、凄い神経してるな。と思って」
「褒めてんの?それ。」
「ある意味な」
「そ。ならいいわ」
あんな犬よりも私には目下大切な事がある。
「ご飯どうしようかなー」
こう連日色々なものを食べているが、
流石大陸の台所と呼ばれるだけある。
まだまだ食べてみたいものが山ほどある。
「私は肉を推薦する。」
「アンタっていつもそれね。」
「デザートはさっきいいかんじのフルーツ盛りがあったぞ」
「それは私もチェックしていたわ」
流石ルシリア、なまじ何千年も生きていないわね。
なかなか見る目がある。
しかし、
「でも、少し甘いわね。妹よ」
そのフルーツ盛りの斜め後ろに小さくポツンと佇む店の品書きに
「いちごあいすくりん、というのを見落としているわ。」
「ーーっ!?」
衝撃に空いた口が塞がらぬといったようなルシリアに続ける。
「前にクムルンランドで食べた、あいすくりん。」
冷たくてあまくって、後味もスッとひく爽やかさで。
「そのあいすくりんに、いちごがついているのよ?」
ルシリアの喉がゴクリと鳴る。
「あのあいすくりんに爽やかで甘いいちごが乗るのか、それとも。混ざっているのか。」
「ぁぁ、……流石、お、御姉……様」
ルシリアがガクンと膝をつく。
「さぁ、立って。」
アリシアはルシリアに手を差し出す。
「あ……ぁ……。」
「まずは肉を食べに行くのでしょ?」
手を取り人混みの中に再び消えていく。
その途中で。
ルシリアの腰につけた短刀を見て今更ながらに思い出す
あ、あの犬はルシリアのこの短刀をすろうとしたやつか。
正直どうなろうと関係ない、
私達にはもっと大事な事があるのだから。
はい、ちょっとふざけてます。
ごめんなさい、とんだ寸劇ですね。
忘れてると思いますが、アリシアがおねーちゃんで、ルシリアが妹ちゃん設定です。
も少ししたらまた他のも絡んできますので気長にお待ちを……




