本音の根っこ
黒豆せんべいにハマってます。
塩じゃありません。
三幸製菓の醤油の、あまじょっぱい方です。
常に1袋はストックし、無くなったら仕事帰りに買って帰ります。
クセになりますね。
「あ゛ー。おなかいっぱい。」
「はしたないぞ、アリシア」
ドレスシャツをまくりおなかをペチペチッと叩くアリシアを制止する。
あれからと言うものの、
コルトバッツの幸に舌鼓し、
遊びに遊び
今日は亜人のショーをみていた。
「ねぇ、ルシリア!今日はどこに泊まろっか」
宿も敢えて転々とし、色々な部屋をも堪能する。
まるでついこの間の獣人との事を覚えていないようだ。
一向に忌み死に化物退治に踏み出す気配もなく、
ルシリアは痺れを切らしていた。
「おい、アリシア。忌み死にの森にはいつ行くんだ?」
「え?なんで?」
キョトンと、なぜその地名が出てきたのかさえわからないようだった。
「なんで?…て、こないだの獣人のほら…」
「えー?…んーーー。あぁ、あのきったない犬ね」
少し唸る仕草をみせると
あぁあったなぁと言わんばかりの薄情っぷり
「そうそう」
「いかないよ」
笑顔で一言。
「え?」
「ん?」
「え、いや。てっきり私は…」
「なに?ルシリア行きたいの?」
「特にそういうわけじゃないけど」
「じゃあ、いいじゃん。」
「ただ、お前はなんだかんだ憎まれ口を叩きながらも誰かを見捨てたりとかしない奴で隠れて助けるとかそういうのだと思ってたんだが…」
「え、誰。それ私じゃないから」
知らん知らんと言うように手を左右に振る
「この間だって…」
「こないだはこないだー、今回はー、今回。違うでしょ?」
「うーむー?」
あんまり納得できていない。
まぁ、行かないと言うならそれはそれで別に構わないのだが。
「それより私ね、今どっちに泊まろうか。迷ってるの」
アリシアの手には地図があり、
宿の場所や気になるスイーツ等にマークをしており、
存分に楽しんでいるようだ。
「こっちのー、部屋にプールある方かー。それともー、プールは共用で部屋に温泉ある方。ルシリアだったらどっち?」
「それだったら前者の方が……」
「そうよね!!私、決めた!」
そういうとアリシアは共用のプールがある後者を選んだ。
「みて!みて!ここからプールが見えるみたい!」
客室に案内される途中、3階の廊下を歩いているとガラス張りの壁から中庭のような部分のプールが見えてくる。
ただ、丁度清掃中のようで客は誰も入っていない。
「これ、プールはいつ入れるの?」
「現在は清掃しておりますので、夕方頃から入れるようになるかと」
「ふーん、ルシリア!後で行こうね」
笑顔でルシリアに問い掛ける。
部屋に案内され、着くなりアリシアはベッドに飛び込んでは
枕をバンバンと叩き始める。
それをこらこらとルシリアが止めると、
アリシアはもっと強く叩き出す。
「おいおい、何してんだ」
「何で無視すんのよ」
「無視なんて…」
「してた!!」
「いや、ただ何で共用プールの宿にしたのかと思って……」
「だって出会いあるかもじゃん」
「……私にどっちにするか、聞く意味あった?」
「なんとなく……」
「……」
「……」
沈黙が流れる。
「無視しないで!」
アリシアは枕を再び叩く。
「いやいや、お前情緒不安定かよ」
「……だって、ルシリア。あの犬助けようとしてて、助けようとしてない私に怒ってる……」
「……怒ってない。」
「ホント?」
「ホント、ホント。ただ、らしくないな。って思っただけ。」
「らしくない?でもでも私達、あの犬に一度も頼まれてないよ?助けてくれ、って」
「え……いや、そうか?」
「うん。一度も頼んだりお願いしてきたりとかないよ。」
「言われてみれば……」
「頼まれてもないし。その上、ルシリアのお気に入りの短剣盗もうとした奴じゃん。」
「…なるほど。」
「事情はあるかもしれないけど、少し親切にされたからって調子にのられるのは癪なのよ。」
「確かに……」
あれ?アリシアの話を聞いてると、
自分も何故犬を助けようとしてたのかわからなくなってきた。
「どう?寧ろなんで私達が頼まれてもない事で、危険かもしれない事しなきゃいけないの?」
「なんか……ごめん。」
「わかってくれた?」
「そうだな。」
いや、でもこの言いようならば助けを乞うたら応じるだろうか。
無意識の内に極度のお節介焼きの彼女と重ねていたようだ。
そう、彼女らは全然違う。
しかし、根本には同じ他人を思いやれる優しさを感じる。
「よーし!そしたらプル行くわよ!プール!」
鼻歌を歌いはしゃぐアリシアを眺める。
さっきまでゴチャゴチャしていた感情も
何事もなかったかのように静まり返っている。
「まだ開くまで少し時間はあるって言われただろ?」
「ちょっとぐらい早く準備してたっていいじゃない!下見よ、下見!」
手を引かれるルシリアは
「仕方がないな」
そう言って売店に水着を見に行くのだった。
少し時間が空きました。
というのももう一個の方の「ウチの魔王様がすみません!」を進めているからです。
そっちは今は大体週1のペースで更新してるつもりです。
そっちがもう少しでひと段落着くのでそしたらこっちの更新頻度がまた上がります、多分。




