一人でも楽しい
レールガンの2期を今更ながら見てました。
結局、麦野が一番かわいいってわけよ!
と思ってふと考えました。
あぁ、ロリはロリでいいけどやっぱお姉さん系がタイプなんだな、と。
私の周りにはロリ好きが多く。
色んなキャラクターを嗜んで(意味深)おりましたが、
お姉さん系、所謂美人タイプのキャラが一番しっくりきます。
と、
要らぬお話を挟みましたが
アリシアにやっと出番が戻ってきました。
どうぞ可愛がってやってくださいませ。
太陽の陽射しが開いた窓ガラスに反射し、
アリシアの顔に日光が当たる。
「ん、ぅ…」
ベッドの上で伸びをし欠伸で目尻に涙を溜める。
今日は何して遊ぼうか。
クムルンランド中央の中央に位置するクムデレラ城という、クムルンランドの世界観を背負うお城型の宿で歯を磨く。
客一人につき、一人のメイドが付き、
前日の内に申し付けておけば、大抵のものであれば朝食の皿に並ぶ。
メイドに付き添われ、テーブルに着くと丁度エビのソテーも運ばれてくる。
「…あ。マヨ?もある?」
「こちらに。」
メイドからグレービーボートを受けとると
そのまま上からぶっかけ、スプーンで最後まで使いきる。
使用済みの食器をメイドの用意するトレーに載せ、食事を始める。
「そういえば、こういうのって久しぶりね」
思えばこういう貴族ぶった…使用人が付いて食事をするのは10年…ぶり?位であろうか。
先日初めて食べたマヨネーズという調味料。
どんな食材にも合う、という万能調味料だ。
これだけで実際ご飯もいけた。
エビのソテーにマヨネーズをぶっかけてもやはり旨い。
が、
10年近く1人で適当なご飯を作って食べていたのが板について、周りの目が気になる…
テーブルマナーなんていつぶり…
「そういえば、ルシリアは?」
思い出したかのようにルシリアの姿が見えない事を今更ながら持ち出す。
「今朝はお見かけしておりませんので、きっと昨晩の深夜の内に外出されたかと。」
「ふーん、そっかぁ。」
特に気にする様子も見せずにマヨネーズのついたスプーンを舐める。
ルシリアが何も言わずにアリシアから離れるということは何か特別な用事があるのだろう。
おおよその見当はつく。
先日ランド内でパレードの最中に知ったスデルーク城の竜討伐の事だろう。
「ま、竜だし。大丈夫でしょ」
スプーンをフリフリさせながらも頬杖を付き、だらしない格好で寛ぐ。
「はっ申し訳ございません、今一度…」
「あー、ごめんごめん。独り言。多分ルシリアは酒場でも歩きまわってるのかなって。」
「一部の酒場では客層として荒い方が多い所が御座いますので、御用心を…」
「あー、平気平気。あの子めちゃ強いから。」
「畏まりました、失礼致しました。」
「いーって、いーって。それよりさ、お姉さんのお勧めの回り方ってある?」
メイドのお姉さんに書き込みをしてもらったランドのパンフを片手に、歩き出す。
先日まではルシリアと2人でいたから、少し見た雰囲気と気分が違った。
「あ、ねぇほらココがその…」
ふとついついの癖で誰もついて来ていない後ろを振り向いてしまう。
バツの悪そうに頭をかくと、
パンフを握り締めた。
ルシリアのいない1日。
お邪魔虫がいなくて好きに回れるから楽しいと思っていた。
実際、楽しかった。
が、
夕食時になっても帰って来ないルシリアに焦燥感が募る。
夜、一人で酒場に迎いちびちびと色んなお酒をお試しで呑んでいると声をかけられる。
「おねーさん、一人?」
「…」
ヘラヘラした男はそれなりの身なりで指輪も左手の薬指にはめていた。
「あれ?聞こえてない?無視は酷くない?彼氏かな?旦那かな?喧嘩しちゃった?」
くねっとした仕草がちょっと面白くなって返事をしてしまう。
「…妹が帰って来なくてね」
「そっかぁ。それはちょっと心配だよね。妹さん、滅茶苦茶キレイな人なんだろうな~」
「なによ」
「だってお姉さんがこんなにお美しいんだから。」
「ふふっ。安い文句」
「だって本当の事だよ。言われない?」
「絶世の美女って持て囃されてるわ」
「本当?嬉しいな。そんな方と会えて」
酒場の路地、
人気もなく、ただただ暗く其処に2人分の物影。
「なぁ、いいだろ?」
「いやよ、婚姻相手を探して旅してるの…よ」
アリシアは完全に酔っており、出来上がっていた。
それを見計らい男はアリシアを無理やり外に連れ出したのだった。
「丁度いい、キミの為なら。俺はいつでも未婚になるよ」
男はそういうと指輪を外してみせる。
「何を、言ってるの。奥さんが……心配、して…」
もはやうつろうつろに今にも眠りそうな雰囲気である。
「俺、実は結婚もしてないんだ。でも指輪をつけてると相手にしてもらいやすくてね。なんでだろ?」
男はわざとらしくため息をついてみせるとアリシアの腰に手を回す。
がすぐに叩き落とされる。
「気安く触らない、れ。ん~、やっ。」
男はアリシアに叩かれた手を眺め、
一瞬溜めを作ってから激昂した。
「優しくしてやってりゃ、つけあがりやがって。どーせ期待してたんだろ!なぁ、おい!」
アリシアの腕を掴み壁に押し付ける。
「痛っ…」
「なぁ、一発…いや、一晩で帰すからよ。」
男はアリシアの控え目な胸に手を伸ばすが途中で止まる。
否、動かせないのだ。
「誰の許可があって、アリシアに触れているんだい?」
「あぁん?なんだ姉ちゃん、いでででででっ」
男の捕まれた腕が軋む。
折れる一歩手前まで握り締めた腕を抱える男
「さっさとどっか行きな! 屑が……」
男は走って去っていくが男を撃退したその影はアリシアに近寄っていく。
「アリシア、待たせたな」
赤髪のその影はふらつくアリシアを支えながらも頭を撫でる。
するとアリシアは涙をブワッと放出しながら喚いた。
「ルシリア~ぁ…待ってた~」
よしよしと慰めるルシリアは一瞬驚いたものの優しい顔つきでしがみつくアリシアを撫でた。
「寂しかったの。もうどっか行かないれ。心配、したの…」
「うん、ごめんね。ただいま。」
「ん。好き~」
しなだれかかってくるアリシアをひょいと抱き合う形で抱き上げるとアリシアはそのまま眠った。
ベッドではアリシアがルシリアから離れず涙をながしながらしがみつくものだからルシリアはその様子を慈しむようにアリシアが寝付くまで頭を撫で続けた
翌日、
物凄く青白い表情をしながらアリシアが目を覚ます。
「…昨日の、夜の記憶がないのよ…」
「結構酔っていたみたいだったからな」
「てか、いつ帰ってきたのよ」
「昨晩飲み過ぎたんだな。」
「いやいや、私そんなに量は呑んで…ぅぷっ!」
オロロロロロレロロロロー。
トイレからそんな風に聞こえてくるほど流暢に流れ出る嘔吐音を奏でるアリシア。
窓の前でルシリアは自分の手を握っては開いてを繰り返しながら調子を確かめる。
「なんだったんだ…あれは…」
呟くように昨日の戦闘を思い出す。
途中までは様子見も兼ね、
手を抜いていたが一人、いや、二人か。
皆人間とは思えない程に強かったが、その中でも別格。
「違うな」
次元の違う強さを持った者がいた。
何度踏みつけようと何度吹っ飛ばそうと、
血を流すこともなく、ダメージを負う様子もなかったフードの人間。
あとあの中で一番大きな剣を扱っていた人間。
そいつらが参戦し始めて流れは変わった。
特段何かをしてるわけでもない、
ただ''そこにいる''それだけで身体は重く、
戦闘が厳しいものになった。
「何かのスキルか?」
封印されていた間も魔素化した意識によってこの世界を観測していた筈だが…
情報だけというのもやはり足りない。
実際に奴等と同じ土俵で立って見なければいけないか。
ルシリアは肩を震わせると恍惚の表情で呟いた。
「世界は広いな…」
口角が上がり、他者を圧倒する本能からの快楽に身を震わせた。
なんか短いですが、一応キリがいいので切り上げた感じです。
すんません




